南相馬のプチトマト
南相馬の「ほっと悠」の代表・純ちゃんからプチトマトが送られてきました。
「とにかくおいしいから、鎌田先生に食べさせたい」
ぼくが震災後、南相馬に通い続けるきっかけとなったのは純ちゃんです。
2010年秋、純ちゃんがやっているNPOの記念講演会に出てもらえないかという依頼がありました。
実はその3年ほど前から依頼があったのですが、
長野県茅野市から南相馬市まで行く時刻表を見るだけで気が遠くなり、お断りしていました。
それでも純ちゃんはあきらめず、声をかけてくれました。
最後はとうとう「野馬追祭りを鎌田先生に見せるから」と言われ、
野馬追祭りの前日に、大きなホールを借りるとくどかれました。
もうお断りは、できなくなりました。
講演会をきっかけに南相馬のいろんな人たちとお付き合いが始まりました。
それから半年後、東日本大震災が起こったのです。
南相馬で出会った人たちがみんな元気かどうか、純ちゃんに電話をしました。
「とにかく大変。みんな逃げている。一人でも支援に来てくれるとみんなのムードが変わる。鎌田先生、お願い」
純ちゃんの言葉を受けて、南相馬市長と連絡をとり、救援依頼を出してもらい、
諏訪中央病院の管理者の茅野市長の了解も得て、諏訪中央病院のスタッフとJCFのスタッフで南相馬に入ることになりました。
縁とは不思議なものです。
純ちゃん、プチトマト、本当においしかったです。
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