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2019年2月

2019年2月28日 (木)

半月板損傷

以前から、左側の半月板を損傷していました。
診断画像を見ると、膝関節のクッションの役割を果たす半月板が真ん中で離断されているのがわかります。
テニスをしたときなどは、ひどく痛みます。
その後は、痛くて歩けないような状態になります。
この冬は、よくスキーをしましたが、スキーはあまり膝に負担をかけないのがよかったのかなと思います。
テニス、ランニング、サッカーといった運動だったら、ものすごく痛んだでしょう。
そういう意味では、自分の膝にとって、スキーとスクワットというのはいい選択でした。

Img_1979 鎌田の膝関節の診断画像。半月板が離断している

スクワットも、いい姿勢で行わないと膝に負担がかかってしまいます。
足と足の間を広くとるワイドスクワットや、膝をつま先より前に出さないなどの工夫で、膝に負担をかけず、下半身の筋力を鍛えることができます。
こうして自分に合った方法がわかれば、運動も続けられます。
そして、その運動が鎌田の快調の秘訣になっています。
半月板は、月に一回、諏訪中央病院の整形外科で、膝にヒアルロン酸の注射をしてもらっています。
この年になると、全身パーフェクトとはいきません。
突発性の心房細動もあり、抗不整脈剤を飲んでいます。
でも、ビビっていても仕方ないので、やりたいことはなんでもやって、飛び回ろうと思っています。

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2019年2月27日 (水)

大黒屋さんのコーヒー

茅野市内にある大黒屋はケーキ屋さん。
和菓子もつくっていますが、チョコレートもおいしいです。
店内には、すてきな絵本や諏訪中央病院の山中先生の本などが置かれたりして、いい雰囲気。
本を眺めながら、コーヒーのエチオピアモカを飲みました。

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東日本大震災前は、福島県の須賀川で有名なお菓子屋さんでした。
車で避難し、果物を安心して使いたいということで、茅野に店を開きました。
今ではすっかり地元の人気店です。

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2019年2月26日 (火)

新連載スタート

月刊潮3月号で、鎌田の「輝く人生の終い方」という連載がスタートしました。
第一回は、2001年から鳥取市内でホスピスケア「野の花診療所」を開設している徳永進さんを訪ね、死の傍らに立つ仕事をする徳永さんと鎌田が「死」について、真摯に、明るく語り合っています。
話の到達点は「死は怖くない」。
死が近づいても、恐れすぎず選択や自己決定できるような国になるにはどうしたらいいかを考えました。

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人が亡くなる場所について、徳永さんは病院・診療所が60%、施設が10% 自宅が25% その他が5%くらいがいいと言いました。
ぼくも徳永さんも在宅ケアをし、在宅での看取りをすすめてきましたが、
必ずしも在宅がベストというわけでありません。
「その他」は現在でも4%ほどあります。
鎌田なら大好きなスキーをしながら、コロリと逝ってしまえるなら最高。
いつか死が来るなら、死を怖がらず、PPK(ピンピンコロリ)がいいというのが鎌田の考え方です。
徳永さんは死についてどう考えるか、ぜひ読んでください。

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2019年2月25日 (月)

災害時の協力体制

広い範囲で大きな被害が想定されている南海トラフ地震と津波。
その大災害に備えて、諏訪中央病院とAMDA(アムダ)は連携協力に関する協定を結びました。
AMDAは災害や紛争発生時、医療・保健衛生を中心に緊急人道支援を展開する国際的なネットワークで、岡山県に本部があります。
南海トラフ地震の被害が予想される徳島県や高知県などいくつもの自治体から救援依頼が来ており、地元の大きな病院とも支援の協力体制を結んでいます。
しかし、同じ瀬戸内海地域は巨大津波の影響で被災する可能性があるため、
初めてこれ以外の病院として諏訪中央病院と協力体制を組むことになりました。

Amda02 AMDAの菅波茂理事長(右から2人め)と諏訪中央病院の吉澤徹院長(左から2人め)らがガッチリ握手で、災害時の連携協力

AMDAは、海外だけでなく日本の災害地の支援も継続して行なっています。
緊急支援を行いつつ、その後の支援も継続する点は、諏訪中央病院と似ています。
鎌田が豪雨災害のあった岡山県総社市に支援に行ったとき、AMDAが水先案内人になってくれたことがきっかけとなり、
この度の協定につながりました。
日本は災害の多い国。
南海トラフだけでなく、さまざまな地域で災害が発生したときにはこうしたお互い様の支援が力を発揮します。

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2019年2月24日 (日)

かみしほろ塾

十勝にある上士幌町で開催された「かみしほろ塾」に行ってきました。
地域創生をコンセプトに、講演や実践を通じた生涯学習の機会を提供するイベントです。
定員200人のところ300人も集まったそうです。
ぼくは「わがままのつながり方」と題して講演。
鎌田式かかと落としやスクワットを町民や東京からのお客さんと一緒に行いました。

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上士幌町は、十勝管内で唯一人口増の町。
人口約5000人と小さな町ですが、移住者の数が、高齢者が亡くなる自然減を上回り、
少しですが人口は増えています。
なぜ、こんなことができるのかというと、上士幌町ではふるさと納税が成功したのです。
町税と、経費を引いたふるさと納税の額はほぼ同じ。
これを財源に、保育料無料、給食費無料という支援や、健康長寿のまちづくりに取り組んでいます。
また、自然エネルギーが大切ということで、牛の糞を利用したエネルギーは、2年後くらいまでには町内の電力を賄えるまでになるとか。

Img_1870 生涯活躍の上士幌。遠くに、気球が点のように見える

ふるさと納税の返礼品では、肉も人気ですが、ジェラードも人気。
民間の企業がジェラートの工場をつくり、雇用も広がりました。
それにより若い移住者も増え、保育園の子ども3年前の約100人から今は180人に増えています。
ふるさと納税で、いい循環が出来ていると、あらためて感心しました。

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2019年2月23日 (土)

マイナス24度

鹿追町2日目も、市民を交えた講演会。
ワークショップもありました。

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その合間に、地域包括ケアをやっている専門家たちと夕食。
しかりべつ湖コタンの氷のバーに行きました。
この夜は、ジャズのコンサートもあり、ほっと一息、幸せな気分になりました。
しかし、気温はマイナス24度。
足が凍えてきます。

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この後、本別で、町長や病院長たちと今後の地域包括ケアづくりについての検討会。
これからも、北海道十勝に通い続けたいと思います。

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2019年2月22日 (金)

鹿追町で地域包括ケアを考える

北海道の鹿追町へ行くのは今回で2度め。
この町で暮らしつづけるために、どう地域を変えていくかを考える2年連続の講演会に出てきました。
地域包括ケアにかかわる町の人たち(役場の人や民間の人も交えて)のはじめての集まりがあり、「1%の力」ということで講演しました。
その後、地域包括ケア研究所の大曽根さんのワークショップ。
鎌田の講演を受けて、参加者それぞれが「私の1%」を考え、
さらにそこから仕事の仕方や患者さんとのかかわり方、そして生き方をよりよくするための「1%」とは何か、考えを発展させていきます。
なかなかすごいワークショップでした。

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大曽根さんのワークショップはとても有名で、
日本中の病院から依頼を受けて、人材教育をしています。
このワークショップの後、𠮷田町長がジンギスカン鍋でごちそうしてくれました。
昨年は鹿追町で作っているキャビア。
今年のジンギスカン鍋は、羊の肉とモツを鍋でグツグツ煮る料理で、九州のもつ鍋にちょっと似ています。

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ちょっと匂いがあって、ぼくは食べられるかなと思っていましたが、
食べてみると、これがおいしい!
焼き肉のジンギスカンもいいですが、鍋もいいです。

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2019年2月21日 (木)

ヨガのような生き方

「脱・呪縛」(理論社)の増刷が決まりました。
ある先生が「鎌田そのものがヨガのようだ」と書いてくれました。
おもしろい表現だなあと思いました。
実際は、ぼくの体は固くて、ヨガには向いていません。
でも、生き方はゆったりしていて、柔軟。
言われてみれば、ヨガそのもののような生き方をしているように思います。
「何か教えようとしていないところがいい。自らの失敗談や苦しかったことなどを語っているところに引き込まれる」とも言っていただきました。

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「脱・呪縛」、子どもたちだけでなく、学校の先生や父母、そして祖父母たちにも読んでほしいものです。

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2019年2月20日 (水)

越川さんからの手紙

ぼくは、月刊誌「毎日が発見」に「もっともっとおもしろく生きようよ」という連載をしています。
そこで、筋ジストロフィーの画家、越川美佐子さんのすてきな生き方について書きました。
その掲載号をお送りしたところ、越川さんから長い手紙をいただきました。
「記事を拝見し、手が震えました。作品展のことが書かれていて、本当にありがたい思いでいっぱいです」
昨年秋、諏訪中央病院で越川さんの作品展がありました。
越川さんは、ぼくの「患者に寄り添う医療」に共感して、諏訪中央病院で作品展をしたいと思ってくれていたのです。

Img_1230 昨年9月、諏訪中央病院で作品展を開いた越川美佐子さんと

その後、ものすごい勢いでいろんなことが動きはじめたとか。
入院している病院に、作品展の報告書を書き、
神経内科の医師や、筋ジス患者、父母らと懇談会も設けられたということです。
かつては、筋ジスの先輩たちは意識も高く、患者自治会などもあったが、今は自然消滅してしまったと手紙にありました。
しかし、越川さんの生き方は、越川さんの描く野の花のように、力強く輝いています。
患者さん自身が自由に、自分自身の人生を生きられるように、
医療はもっとやさしくなったらいいなとあらためて思いました。
越川さんからいただいた作品は、諏訪中央病院の緩和ケア病棟のエレベーターホールで見ることができます。

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2019年2月19日 (火)

楽しい夕食会

若いドクターたちと夕食会。
夕食を食べながら、医療と哲学、日本人と宗教について語り合いました。

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死をどう見つめていくか、医師として死にどう寄り添っていったらいいのか。
そして、どんなことをしたいのか、夢は何か。
そんな答えのない話を、青臭く議論しました。
楽しい時間でした。

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2019年2月18日 (月)

この国の正義は

携帯電話の料金値下げを議論する総務省の審議会委員8人が、過去に携帯電話会社大手から1040万円を筆頭に計4330万円の研究寄付金を受けとっていたことがわかりました。
利益相反、公正さを欠いています。
障害者の雇用も、国が率先しなければいけないのに、雇用数を3500人も水増し。
本当に困っている障害者を雇用していない実態も明らかになってきました。

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厚労省では、勤労統計の不正がアベノミクスの偽装ではないかと、疑いが出てきています。
総務省でも、物価指数に不正事務があったことがわかりました。
2018年の実質賃金水準も、マイナス0.4%だった可能性も出て来ました。
実質賃金が上がっていないのに、「上がった、上がった」と誤魔化していたのだとしたら、その罪は重大です。
そして、10歳の女の子が父親に虐待され、「助けて」と訴えているのに、それを父親に知らせてしまう市教委。
この国の正義は、どこへ行ったのでしょうか。
そこらじゅうで、ほころびがでているような気がします。

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2019年2月17日 (日)

「脱・呪縛」

原村別荘地内にあるジムでは、トレーナーがマンツーマンで指導してくれます。
ぼくが、週一回、トレーニングを受けている長谷川トレーナーは、
ウエイトリフティングの競技会で優勝したことがあるという若者。
その長谷川君が、ぼくの「脱・呪縛」(理論社)を読んで、
「もっと若いときに読んでおけばよかった」と言ってくれました。

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陸前高田へ「地域包括ケア」の講演に行ってきましたが、
そこでも「ものすごく勇気が出た」と言ってくれた方がいました。
その方は、車いすに乗りながら仕事をしている頑張り屋さん。
それぞれ違っていいんだ、というカマタの言葉を読んで、励まされたといいます。
読んだ方の感想を直接、聞くことができるというのは、とてもうれしいことです。

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2019年2月16日 (土)

地域包括ケアとしての不動産業

部屋を借りるとき、どうしても敬遠されがちなのが、生活保護を受けている人や一人暮らしの高齢者。
横浜市青葉区にあるアオバ住宅社の齋藤瞳さんは、その人たちを対象に不動産業をしています。
おもしろいのは、部屋の賃貸だけにとどまらないこと。
高齢だけどまだまだ元気な人が「働きたい」と言った言葉を聞き逃しませんでした。
すぐにアパートのオーナーに相談すると、ならば、アパートの共用部分の清掃をしてほしい、ということに。
その人の掃除の仕方が丁寧でよかったことから、物件の清掃業務に発展。
信頼の相乗効果が生まれ、入居者も元気になっていきました。

Img_1598 アオバ住宅社代表の齋藤瞳さんと

長野県の健康長寿は、全国一高齢者の就労率が高いことが影響しているといわれています。
働くことは、お金を得ることと同時に、いくつものプラスアルファがあります。
住むことと、働くことを視野にいれて、その人の立場で物件を紹介する齋藤さんはすごいな、と思います。
地域包括ケアは地域の資源の豊かさがポイントですが、その一翼を担う不動産業の可能性に気づかされました。

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齋藤瞳さんとの対談は、現在発売中の介護専門誌「おはよう21」に掲載されています。

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2019年2月15日 (金)

アートの力

下北沢ハーフムーンホールで、たんさんのアーティストがボランティアでチョコ募金を盛り上げてくれるイベントがありました。
のひらヒロコ、いわさきひろき、伊藤拓(敬称略)のみなさんです。
「アートの力で私たちにできること」をテーマに、
音楽を演奏したり、画家の方は作品を寄付してくれたり、とてもすてきな会になりました。

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イタリア大使夫人やモルドバ共和国のドクター、国連大学の教授など、たくさんの方が協力してくれました。
以前、スイスで講演したとき、国連幹部が家に招いてくれ、それがきっかけで『アハメドくんのいのちのリレー』(集英社)を作ることになりました。
その元国連患部も来てくれました。
たくさんの方たちの熱い応援で、今季のチョコ募金は無事、終了しました。
ありがとうございました。

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2019年2月14日 (木)

ゴールドリボン

ゴールドリボンをご存じですか。
小児がんに関する啓発活動や治療研究などへの経済的支援を求める運動のシンボルマークです。
そして、2月15日は国際小児がんデーです。

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おかげさまで無事、チョコ募金が終わりました。
JIM-NETでは、国際小児がんデーを盛り上げるため、ゴールドリボンのチョコ缶の缶バッジを作りました。
これから鎌田はときどき、この缶バッジをつけて過ごそうと思っています。

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わずかですが、ゴールドリボンの缶バッジ、あります。
JIM-NETにお問い合わせください。

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2019年2月13日 (水)

緩和ケア病棟でステーキ

緩和ケア病棟に入院するYさん。
病状が厳しいなか、主治医が「やり残していることはありませんか」と尋ねました。
すると、こんな答えが返ってきました。
「やりかけている仕事があります。
それから、まだステーキを食べていない」
Yさんは、笑いながら言ったといいます。
諏訪中央病院の緩和ケア病棟では昨年の暮れ、ピザの会を開きました。
そのときにステーキハウス・ピーターのシェフが「いずれ応援します」ということで見に来ていました。
Yさんは、そのことを知っていたようです。
さっそくピーターのシェフ三兄弟に連絡。
お店のある日なので三兄弟全員は来れないが、
長男が緩和ケア病棟にいて調理しながら、
和食をやっている次男は店と病院を行ったり来たり、
三男は店を守るということになりました。

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当日、長男のシェフが最高級の肉を持ってきてくれ、緩和ケア病棟のベランダで焼いてくれました。
高齢の患者さんもパクパク。
「肉はダメ」と言っていた人も、「こんなやわらかな肉は食べたことがない」と大喜びです。
ラウンジで出て来られなかった人の病室を回診してみると、
やわらかなうな重や茶わん蒸しなどが配られ、みんな幸せそうな顔をしていました。

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なんとも贅沢な、おいしいものを食べる会にYさんも「大満足」と声をあげました。
こうやってSOSを出すと、まちの人たちが応援してくれる、幸せな病院だと思います。

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2019年2月12日 (火)

介護者サロン

健康づくり運動や高齢者の雇用、緩和医療、生き方の話・・・・など
いろんなテーマで、全国を講演しています。
このところ多いのは、地域包括ケアの話。
特定非営利活動法人さいたまNPOセンターに呼ばれた講演会でも、地域包括ケアの話をしました。
1300人ほどのホールが満員でした。

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このNPOでは、介護の悩みを解決するために「介護者サロン」をしています。
各地域にあり、月1回から数回の開催をもう30年以上続けているとか。
多くは研修を積んだ市民ボランティアが相談に応じています。
参加費は無料か、お茶代くらいの価格で、介護の不安や不満、わからないことなどを語り合っています。
サロンというと認知症サロンや、介護予防のサロンがありますが、
介護している人をサポートするサロンはあまりないのではないかとぼくは思います。

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2019年2月11日 (月)

新幹線でばったり

今月初旬、東北へ行く新幹線のなかで、マスクをかけている男性が
「がんばらない、がんばらない、がんばらない・・・」と独り言を言いながら近寄ってきました。
だれだろう?
よく見ると、生島ヒロシさんでした。
その2日前に、「生島ヒロシのおはよう一直線」(TBSラジオ)に出演したばかり。
生島さんは、テレビの仕事で、被災地へ行くところだといいます。

Img_1810 生島ヒロシさんと

生島さんとは以前、NHKの東日本大震災のテレビで、コメンテーターとして一緒に出演したことがあります。
東北出身の生島さん。
いつも被災地のことを気にかけて、支援している姿がかっこいいなと思います。

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2019年2月10日 (日)

大人が読んでも

『脱・呪縛』(理論社)を読んだ人から、こんな感想が寄せられました。

「すごく読んでいてポカポカの気持ちになりました」

「10代向けの本ですが、大人が読んでも十分深いです。
70代の筆者が10代と同じ目線に立って書いていることがすてきでした」

「ふだん読書をしない人でも読みやすいです。心があたたかくなりました」

こういう声が寄せられると、本を書いてよかったと思います。

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『脱・呪縛』(鎌田實著、こやまこいこ絵、理論社)

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2019年2月 9日 (土)

スキーで貯筋

スキーができる日は、一時間でも一時間半でもスキー場に行くと決めて、
あさいちでゲレンデに立ちます。

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そのとき、こんなことを思いました。
80歳までイラクの難民キャンプで診察できる体力をつくっておこう。
85歳でも一人でライブハウスへ行き、地下への階段を下りていく力を維持しておきたい。
90歳でも、好きな映画や芝居を見に行きたい。
そして、92歳になっても、スキーを楽しみたい。
そのためにいま、ぼくは貯筋をしています。

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2019年2月 8日 (金)

陸前高田の地域包括ケア

陸前高田で「支えよう、あなたの命と暮らし」という地域包括ケアフォーラムが行われました。
リーダーの石木先生は、元県立陸前高田病院の院長で、今は二又診療所の院長。
震災当時、石木先生がいたことで、どれだけの人の心の支えになったか。
ぼくの尊敬する先生です。
シンポジウムに行くと、松戸の病院の院長をしていた岩井先生が、陸前高田の広田診療所長として赴任していました。
岩井先生は、都立西高の後輩でもあります。
なんだかうれしくなりました。

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陸前高田は、90の団体や組織が、チーム「けせんの和」をつくって、薬剤師、看護師、理学療法士、心理療法士、ケアマネジャー、介護士らが
陸前高田の在宅療養を支える会をつくっています。
「劇団ばばば」の団長は、社会福祉士でケアマネジャー。
市民も加わるといいですね、と言うと、
昼間に上演するときには出演者が集まらないため、すでに市民が加わって後押ししてくれているとか。

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陸前高田は建物の復興以上に、人と人との関係の復興が進んでいます。
これは、町づくりで最も大切なところ。
陸前高田の地域包括ケアはなかなかすごいものがあります。

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2019年2月 7日 (木)

チョコ募金ゴール!

チョコ募金のチョコレートが完売しました。
ラジオなどの反響で、たくさんの応援が入り、
最後は読売新聞が取り上げてくれたことで一気に申し込みがありました。
東京では、芸術家、音楽家の方たちが協力してくれました。
そんななかで、バレンタインデーを目前にゴールとなりました。
ありがとうございました!
あとは、明日から開かれる「戦場のタンポポ展」で、チョコ募金のチョコレートをお買い求めいただけます。
戦場のタンポポ展
日時 2019年2月8日(金)~13日(水)
   11時~19時(最終日は、16時まで)
会場 ギャラリー日比谷(東京都千代田区有楽町1-6-5)

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イラクの子どもたちのイラストや、写真を展示しています。
ぜひ、足をお運びください。

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2019年2月 6日 (水)

特養で紙芝居

特別養護老人ホームで、「かまた先生のアリとキリギリス」(童心社)の紙芝居を
声色を使って朗読してくれた方からメールが来ました。
聞いてくれたのは、子どもではなく、女性中心の70~90歳代。
よく知っているお話の、鎌田版の解釈を楽しんでくれたようです。
特に、最後、キリギリスが南に向かって旅立つところがよかったとか。

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スズキコージさんの迫力ある絵。
子どもからお年寄りまで楽しめる紙芝居です。

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2019年2月 5日 (火)

明けの海

今年の諏訪湖の御神渡りは見られない、と八剣神社が宣言しました。
御神渡りは上社の男の神様が、下社の女の神様のところへ会いに行く足跡だとされています。
湖が氷結しない「明けの海」は、平成で22回、御神渡りはおよそ3年に1回。
温暖化の影響で、御神渡りの出現率も低くなっているようです。

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2月初旬に雨が降るなんてことは、この地方では考えられなかったこと。
スキークレイジーのカマタとしては、雪が降り、寒さで身がしまるくらいがいいなあ。

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2019年2月 4日 (月)

10代の子どもたちへ

『脱・呪縛』(理論社)を読んだ高校生から、こんな手紙をもらいました。
欅坂46が好きという女子高生です。
「「一度でも死にたいと思ったことがある君へ」のところは、読んでいて涙が止まりませんでした。
たしかに誰かにかけてほしかった言葉は、この著書のなかにありました」
「つらいことが重なっても、自死を考えることを止め、
自分なりの解決法と道を探そうと思いました。
自死を考えていた私に、生きることの大切さを教えていきただきました。
私は将来、私と同じような思いをしている人に寄り添える人間になりたいです。
ありがとうございました」
この女子高生のお母さんは、学校に行けなくなった彼女のことを心配していました。
同じ思いをしている親子に、この本を回覧しているといいます。
ある中学校の先生からも、「全国の中学、高校に一冊あるといい」と感想を言ってくれました。

Datsujubaku_hyou1_obitsuki 『脱・呪縛』(鎌田實・著 こやまこいこ・絵 理論社)

ぼくは、生きづらい時代を生きている子どもたちを思って、この本を書きました。
こんなお手紙をもらうと、苦労して本にしてよかったなと思います。

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2019年2月 3日 (日)

一本の柿の木

動物写真家の宮崎学さんは、土門拳賞をはじめ有名な賞を受賞している写真家です。
もう何年も前、彼が東京で急性腹症を起こし、ぼくに電話で助けを求めてきたことがありました。
ぼくは東京の病院を紹介すると言ったのに、なんと彼は、タクシーに乗って、銀座から諏訪中央病院までやってきたのです。
診断すると、虫垂炎をこじらせた腫瘍性の虫垂炎になっていました。
緊急手術をし、無事、退院した後、写真パネル「一本の柿の木」を病院に寄付してくれました。
柿の木の下をよくみると、タヌキやキツネ、ニンゲンが出てきたり。
なんともいえない世界観が広がる作品です。

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このパネルは、透析室の増築工事につき、その反対側に展示されています。
機会があれば、ぜひ見てください。

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2019年2月 2日 (土)

鎌田劇場へようこそ!(412)

「洗骨」
おもしろい。
沖縄に洗骨という風習があることは聞いていた。
亡くなった人を風葬し、数年後に取り出して骨を洗う風習だ。
この映画では、若くして亡くなった母親の洗骨を通して、ばらばらだった家族が一つになっていく。
失敗や絶望を抱えた家族一人ひとりも、再生していく物語だ。
沖縄という自然に包まれて、アルコール依存症の父が立ち直り、
未婚で妊娠した娘が出産を決意する。
人を再生させてくれる「自然の懐」。
沖縄はその懐が大きいが、洗骨という風習がないところにも、失敗や絶望を乗り越え、再生を促してくれる仕掛けがあるはずだと思った。

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ぼくは、こんなコメントを寄せた。
「怒り、悲しみ、失敗、後悔があふれているのに、
あったかくて、おもしろい。
人間ていいなと思った。この映画大好き」

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2019年2月 1日 (金)

静岡で鰻を食べて講演

朝いちばんに起きて、スキーを3本滑った後、車で静岡へと講演に行きました。
講演の前に、鰻で腹ごしらえ。
この鰻、地元の天然ものだといいます。
なんともおいしい鰻でした。

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講演では、スクワットやかかと落とし、貯筋の大切さについて話しました。
その後、夕焼けに染まる富士山を見て帰ってきました。

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1月は基本的には体力づくり月間でした。
太ももも、ふくらはぎもパンパン。
バーベルは47.5キロを担いで、スクワットができるようになりました。

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