越川さんからの手紙
ぼくは、月刊誌「毎日が発見」に「もっともっとおもしろく生きようよ」という連載をしています。
そこで、筋ジストロフィーの画家、越川美佐子さんのすてきな生き方について書きました。
その掲載号をお送りしたところ、越川さんから長い手紙をいただきました。
「記事を拝見し、手が震えました。作品展のことが書かれていて、本当にありがたい思いでいっぱいです」
昨年秋、諏訪中央病院で越川さんの作品展がありました。
越川さんは、ぼくの「患者に寄り添う医療」に共感して、諏訪中央病院で作品展をしたいと思ってくれていたのです。
その後、ものすごい勢いでいろんなことが動きはじめたとか。
入院している病院に、作品展の報告書を書き、
神経内科の医師や、筋ジス患者、父母らと懇談会も設けられたということです。
かつては、筋ジスの先輩たちは意識も高く、患者自治会などもあったが、今は自然消滅してしまったと手紙にありました。
しかし、越川さんの生き方は、越川さんの描く野の花のように、力強く輝いています。
患者さん自身が自由に、自分自身の人生を生きられるように、
医療はもっとやさしくなったらいいなとあらためて思いました。
越川さんからいただいた作品は、諏訪中央病院の緩和ケア病棟のエレベーターホールで見ることができます。
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