地域包括ケアとしての不動産業
部屋を借りるとき、どうしても敬遠されがちなのが、生活保護を受けている人や一人暮らしの高齢者。
横浜市青葉区にあるアオバ住宅社の齋藤瞳さんは、その人たちを対象に不動産業をしています。
おもしろいのは、部屋の賃貸だけにとどまらないこと。
高齢だけどまだまだ元気な人が「働きたい」と言った言葉を聞き逃しませんでした。
すぐにアパートのオーナーに相談すると、ならば、アパートの共用部分の清掃をしてほしい、ということに。
その人の掃除の仕方が丁寧でよかったことから、物件の清掃業務に発展。
信頼の相乗効果が生まれ、入居者も元気になっていきました。
長野県の健康長寿は、全国一高齢者の就労率が高いことが影響しているといわれています。
働くことは、お金を得ることと同時に、いくつものプラスアルファがあります。
住むことと、働くことを視野にいれて、その人の立場で物件を紹介する齋藤さんはすごいな、と思います。
地域包括ケアは地域の資源の豊かさがポイントですが、その一翼を担う不動産業の可能性に気づかされました。
齋藤瞳さんとの対談は、現在発売中の介護専門誌「おはよう21」に掲載されています。
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