鎌田劇場へようこそ!(413)
「私の20世紀」
見過ごしてきた傑作。
1989年の作品。
1900年を舞台に、ある双子の数奇な運命を描きながら、
激動の20世紀を映し出す。
20歳の生き別れた双子は、一人は気の弱い革命家に、もう一人は女詐欺師になる。
エジソンが活躍し、伝書ハトで伝えていた情報が電報になり、人は空を飛ぶようになった。
夢のような時代に突入するさまを、ハンガリーのイルディコー・エニェディ監督が美しいモノクロ映像にした。
前衛的な映画。
しかし、破たんのない豊かな物語が展開する。
2017年に「心と体と」という映画で、ベルリン国際映画祭金熊賞を受賞している。
再びこの鬼才が注目され、本作が4K版でリメイクされた。
20世紀は本当にこれでよかったのか。
その結果としての21世紀はどうなのだ。
まだとば口にある21世紀をこれから何とかしていくために、
20世紀を見つめ直してみるのは大切なことだ。
久しぶりに映画はすごいなと思った。
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