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2019年3月

2019年3月31日 (日)

プロテインヨーグルト

日本人はタンパク質が足りません。
高齢者は最低一日60g、貯筋をしたい人は75gはとりたいものです。

しかし、お肉だけでタンパク質をとろうと思っても、なかなか難しいものです。
そんなに肉ばかり食べられないし、腸の機能も悪化してしまいます。
日清から新発売される「おいしくプロテインヨーグルト」は、
450g一本飲むと、タンパク質を15gとれます。
肉や魚、乳製品、豆類などと組み合わせれば、タンパク質の補給がだいぶ楽になるでしょう。

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タンパク質は骨や筋肉のためだけのものではありません。
一日タンパク質を100gとっている人は、あまりとってない人に比べて、高血圧のリスクが40%下がるというアメリカのデータがあります。
日本人に多いタイプの脳梗塞は、細い血管がつまってしまうもの。
タンパク質不足により、血管がもろくなってしまうことが原因です。

ヨーグルトなので、乳酸菌が腸の機能もよくしてくれます。
タンパク質たっぷり生活“タン活”の味方のなるような食品が、もっと増えればといいなと思います。

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2019年3月30日 (土)

健康な町づくり

諏訪中央病院の高木副院長が福祉21の代表幹事になりました。
地域包括ケアや健康づくり、町づくりに興味のある医師、行政関係者、市民が一緒になって、高木先生の就任祝いをしました。
高木先生は楽しそうに一曲披露。

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慢性心不全の患者さんを在宅ケアで診たり、緩和ケアで診れるような町全体の体制づくり、
フレイルに対する町づくりなど、いろいろな夢が広がります。
認知症の人が生き生きと住めるような町になれば、だれでも安心して住める町になる。
そんな話も出ました。
高齢者だけでなく、子どもを大切にする町づくりに大切です。
そのなかで、「母子手帳」の名称を変えようという話も出ました。
子育てをしているのは、母親だけではありません。
シングルファーザーもいるのです。
そんなユニークなアイデアを核に、これから福祉21の各部会では熱い議論が始まることでしょう。

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2019年3月29日 (金)

鎌田實の一日一冊(342)

「柳美里自選作品集第一巻 永在する死と生」(KKベストセラーズ)

柳美里の作品はほとんど読んできました。
もう一度「命」「魂」「生」「声」の四部作を一気に走り読みをしました。
東京キッドブラサーズの東由多加という男の破天荒さとやさしさ。
アルコール依存で、最後は食道がんで55歳で亡くなりました。
ぼくたちはみな「死」のために、「生」を突っ走っている。
--そのことに柳美里と東は気が付いていたのでしょう。

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「永在する死と生」いいタイトルだと思いながら読みました。
東の「死」の一方で、生まれ育っていく「命」。
その最愛の息子さんも、ついに大学に進学というから、時の流れは速いものです。

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2019年3月28日 (木)

新連載スタート

介護専門誌「おはよう21」で、「鎌田實の△な介護のすすめ」という対談をしてきました。
5月号からモデルチェンジし、ぼくが介護現場に出向いて、施設の介護哲学や若い人の声を聞く企画になります。
第一回目は、神奈川県愛川町にあるミノワホーム。

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「介護大好き」という若い介護福祉士は、朝起きて、仕事に行くのが楽しいといいます。
施設内をまわってあるくと、利用者も職員もみんなニコニコしているのが印象的でした。
認知症の人もいますが、ドアも比較的自由。
「閉じ込める介護」はしていません。
介護や看護の仕事をしている人は、ぜひ、読んでみてください。

 

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2019年3月27日 (水)

介護の心構え

本日3月27日の読売新聞朝刊に、鎌田の介護に対する心構えのコメントが載っています。
シリーズ「安心の設計・みんなで未来へ」では、介護について取り上げてきましたが、
今回が最後。
「施設か在宅か」の二者択一で考えないほうがいい。
家にいるけど、月の3分の2はショートステイを利用するという方法もある。
施設を利用してもいい。
その代わり、ときどき行って声をかける。
たまには外出させてもらい、家族や友だちと外の食堂でおいしいごはんを食べる。
そんなことをすると、けっこう大事なつながりを保つことができる。
--そんなことを話しました。


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鎌田の介護の心構えは、「すべてを背負い込まない」
「介護サービスをうまく利用し、本人も支える側も「まあ、これでいい」と思えるような、それぞれの家族に合った無理のない方法を見つけてほしい」

読売新聞は、医療や介護の問題に前向きに取り組んでいます。
ぜひ、きょうの朝刊をお読みください。

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2019年3月26日 (火)

自分の命を語ること

在宅ケアの往診に行きました。
「家に帰ってきたら、痛みが取れて幸せ」
「2週間前は苦しかったけれど、今は主治医から出されたお薬で呼吸も楽になりました」と女性は語ります。
そして、自分の最後はどうあるべきかということを、にこにこしながら語りました。
人生の伴侶であるご主人に感謝し、自分の人生はおもしろかった、幸せだったとも語っています。
「うちがいい。できるだけ最後までいたい」


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ささやかな夢は、家族みんなでラーメン屋さんに行き、「ミニチャーシューを食べたい」。
ミニでも全部は食べられないといいますが、ほんの少しでも食べてみたいのだといいます。
50歳くらいから自分で小さな商売を始め、前向きに人生を切り開いてきたこの女性。
最後の自己決定も、明確に示しています。
こんな形で自分自身の命を語れる人が少しでも多くなるといいなと思いました。

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2019年3月25日 (月)

ラジオで朗読

鎌田の作品がラジオで朗読されます。
秋田県で放送されている「FMゆーとぴあ」と
家読推進プロジェクト共同企画の
『小さな朗読コンサート』(毎週月曜日12時30分から放送)
           ◇

「ほうれんそうはないています」(3月25日・28日放送予定)

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「雪とパイナップル」(4月22日・26日放送予定)

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パソコンでも聴けます。
聴き方の手順 
①リッスンラジオ・・・http://listenradio.jp/ をクリック
②CATEGORYから「全国のラジオ局」をクリック
③CHANNELから「東北」をクリック→その中から「FMゆーとぴあ」をクリック
④画面左上の〇の再生ボタン(Listen Radioの真下)をクリック

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2019年3月24日 (日)

鎌田劇場へようこそ!(415)

「マイ・ブックショップ」
1959年、書店が一軒もないイギリスの小さな町に、フローレンスはすてきな書店を開業する。
書店は、亡き夫の夢でもあった。
はじめての顧客からレイ・ブラッドベリの「華氏451度」を送ってほしいといわれる。
451度で紙は自然に発火して燃えていく。
権力を握った人間が本を燃やしていくのだが、本を好きな人たちが森の中に隠れ、
本を頭のなかに記憶し、暗誦できるようにする。
フランソワ・トリュフォーも映画化した作品だ。
そんな本好きにはたまらない名著の表紙が、この映画に出てくるのもいい。


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しかし、町の有力者が書店のあるところにアートセンターをつくりたいと横やりを入れる。
弁護士も、警察も、政治も意地悪な有力者になびいていく。
権力に歯向かうのは、書店のオーナーと店を手伝う小さな女の子。
そして、本が大好きな偏屈なおじいさん。
「死ぬまでにしたい10のこと」の監督が映画化した。
このところ、「七つの会議」「アリータ」などハズレの映画が多かったが、
この「マイ・ブックショップ」はとてもずはらしい。
本が好きな人、映画が好きな人、絶対におすすめだ。

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2019年3月23日 (土)

スキーで黙考

車山高原スキー場に行きました。
すっかり春の日差しです。
昔、滑りにくいと思っていた急斜面も、思いのほからくらくと滑ることができたことに気づきました。
足腰を鍛え、貯筋してきた成果でしょう。
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いつもはスキー場にいるのは1時間くらいですが、珍しく3時間も滑りました。
ゲレンデにあるカフェで焼きカレーを食べました。
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リフトに乗って、人生のことや書きかけの本のこと、健康づくりのことなどを考えるのも楽しい時間です。
真っ白な雪を見ているといい考えが浮かびます。

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2019年3月22日 (金)

おしらせ

天才シェフ、デービッド・ブーレイが日本に武者修行の旅へ!
セレブを熱狂させたフレンチのスターシェフが、なぜか店をたたみ、
沖縄、長野、能登、大阪、北海道をめぐり、かつてない極上の健康料理づくりに挑む異色の美食ムービー。
「ひと皿の魔法 NY天才シェフ日本修行の旅」
23日夜7.30~9.00もNHKBSプレミアム
ほんの少しですが、茅野市のショッカイさんや鎌田も出ます。
来月は、もう少しショッカイさんを中心にした話になるようです。
ぜひ、ご覧ください。

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2019年3月21日 (木)

安田純平×鎌田實トークイベント

戦場から生還したジャーナリスト安田純平さんと
聴診器でテロと戦う鎌田實が「いのちの話」と題して対談します。

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日時 2019年4月6日(土)開場14.00開演14.30
会場 千駄ヶ谷区民会館 (東京都渋谷区神宮前1-1-10)
参加費 2800円
主催 安田純平を救う会
協力 特定非営利活動法人JIM-NET

今後の安田さんの活動を支援するため、参加費をいただくことにしました。
マスコミでは聞けない本当の命の話をぜひ、ぜひ聞きにきてください。
参加申し込みはこちら

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2019年3月20日 (水)

アクティブライフフェスタ2019

読売新聞東京本社の主催で、
「人生100年時代のアクティブライフフェスタ2019
~人生をより豊かにするためのヒント~」が
4月10日、よみうり大手町ホールで開催されます。
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双子の研究で、若々しく見える人のほうが実際に健康で長生きという結果がでています。
シミやたるみがない若々しい肌は、皮膚の毛細血管が若々しいということ。
そして、血管の若々しさは、脳卒中や高血圧ともかかわっています。
つまり、美と健康はとても近いところにあるのです。
フェスタでは、山野学苑総長の山野正義さんと鎌田が対談します。
鎌田自身も興味のある話で、とても楽しみにしています。

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2019年3月19日 (火)

テレビは時々がいい

ここのところ、テレビの取材が続いています。
久しぶりに「ニュース・エブリィ」の311特集に出演。
急遽、「報道プライムサンデー」(フジテレビ)にも出演しました。
4/12放送の「あしたも晴れ!人生レシピ」(Eテレ、午後8時~)のスタジオ収録もしました。
「名医のTHE太鼓判!」(TBS)には2回出演しましたが、
高野豆腐についての内容が高視聴率だったこともあり、
3回目の取材が来ました。
その放送は3/25に決まりました。
ぜひ、「名医のTHE太鼓判!」チェックしてみてください。
あまりに忙しいので、依頼をお断りした番組もあります。
テレビはたまに出るくらいがちょうどいいようです。

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2019年3月18日 (月)

8年後の大熊町

「ニュース・エブリイ」(日本テレビ)の3.11の特番に出演しました。
この日のために、前もって会津若松市や大熊町などを取材していました。
帰宅困難区域が広がる大熊町は震災から8年経って、ようやく6月に一部解除。
公営住宅に50世帯が戻ってきます。

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アンケートで、「町に戻りたい」という人はわずか14%。
食堂や買い物、病院、福祉サービスなど町の機能はこれからでしょう。
高齢者が多いので、これからの8年後、役場を中心にした公営住宅はどうなっていくのかという心配もあります。

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2019年3月17日 (日)

休み方改革

今年のゴールデンウィークは史上初の10連休とか。
民族大移動さながらに、各地で渋滞を引き起こし、ホテル代も高くなります。
映画館も人であふれ、快適とは言えません。
日本は休日が多い国です。
ドイツとイギリスは8日、アメリカは10日なのに対して、日本は16日。
一方、有給取得率は日本は50%。
ドイツは100%、イギリス96%、アメリカ71%。

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ゴールデンウィークに一極集中するのではなく、それぞれが好きなタイミングで、有給も使いながら連続して休めるようにするのがいいように思います。
そうすれば、混雑を避け、ゆったりと過ごすことができます。
普段は閑散としている観光地にとってもいいことです。
休むことは、バーンアウトを防ぎ、心身をリフレッシュして健康を守ることにつながります。
決して、仕事が入ればつぶされる「余りの時間」ではありません。
好きな映画をみたり、美術館を訪ねたり、旅をしたりする時間は楽しみであり、
自分を成長させることができる人生の大切な時間です。
休日法という国の法律で一斉に休むというスタイルではなく、
各人があたりまえの時間として有効に過ごせる“休み方改革”が必要ではないでしょうか。

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2019年3月16日 (土)

介護×美容

忙しい日が続いています。
「日曜はがんばらない」(文化放送)の収録をし、「介護」と「美容」の融合を推進しているミライプロジェクトのイベントで講演。
理容師や美容師が施設を訪ね、高齢者や障害のある人たちをきれいに、若々しくすることで
その人の意欲や社会性を呼び覚まそうとしています。

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見た目の若々しさは実際、命の長さにも関係しています。
南デンマーク大学の70歳以上の双子を対象にした研究では、見た目が若々しいほうが、遺伝子が同じもしくは近い双子と比べて、長生きをしていたり、長寿と関係している染色体のテロメアが長いといいます。

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その後、笠間市や大阪に講演に行き、大阪でたこ焼きを食べ、
東京駅ではみそカツの鉄板焼きで満足。
食べても太りにくい体になってきました。

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2019年3月15日 (金)

春の雪

いつも富士見パノラマスキー場に行っていますが、
今回は、白樺湖の近くにある「しらかば2イン1」というスキー場に行きました。
今年は暖かいため、町のほうは雨が降るようになってきました。
山は雪ですが、春の雪で、雪が重たくなっています。
それでも、インナーマッスルを鍛えているので、重い雪でも足を取られなくなりました。
64歳と66歳のときにスキーで骨折していますが、
やはり、あのときはとっさにリカバリーする筋肉がなくなっていたのだと思います。

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これまでの人生折れ線グラフを考えてみると、
パニック障害になった48歳のときにガクンと落ち、
64歳のときにもガクンと落ちこみました。
この一年間の貯筋で、なんとかあと5年くらいは悠々とスキーを楽しめる体になったと思います。

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2019年3月14日 (木)

70.9キロに

順調に体重が減っています。
ついに70.9キロになりました。
日本中を飛び回っていて、ジムに行ける日は週1日くらい。
そのときには、トレーナーについてもらって、体の動かし方を確認しています。

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写真はバーベルは50キロを担いで、ワイドレンジスクワットをしているところ。
太ももの内側を強化していることで、太ももやお尻は小さくなってきました。
ポッコリおなかも改善してきました。
ウエストも以前よりマイナス9センチ。
でも、食事はしっかり食べています。
焼肉やステーキなど機会があれば食べ、
「たん活」つまり、タンパク質いっぱい生活をしています。
おかげで、スキーもこの5年でいちばん調子がいいです。

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2019年3月13日 (水)

名寄市でスープカレー

名寄市で、市民に向けて地域包括ケアの講演会に行ってきました。
タイトルは、「人生100年時代へのはじめの一歩~フレイル予防」。
名寄市地域包括ケアシステム構築を検討するワーキンググループと、旭川医大が主催で、
地域包括ケア研究所も協力しています。
講演会の後は、ワークショップ。
一般の市民や専門家、医学生、看護学生、なかには高校生も含む若い人たちとともに、
健康づくりや地域包括ケアについて考えました。

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その後、再度、鎌田が若い世代を集めて講演。
3部にわたって、盛沢山となりました。
お昼は、名寄のまちに抜け出して、大好きなスープカレー。
いいリフレッシュになりました。

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2019年3月12日 (火)

今治で講演

今治第一病院の病診連携交流会の発会式に講演に呼ばれました。
1年ほど前、第一病院の院長先生と宇和島に行った後、松山でいっぱい飲みました。
そのときに「ぜひ」と頼まれた講演会でした。
鎌田の健康をテーマにした講演会は、まず、野菜や運動の話をし、
講演のなかほどで、会場のみなさんとスクワットやかかと落としをして体をあたためます。
そして、最後に命の話をして、心をあたためます。
講演の後は、今治市の医療や福祉関係者たちと立食パーティ。
さらにその後、第一病院のスタッフたちと12時ごろまで楽しくすごしました。

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2019年3月11日 (月)

愛媛で介護生活応援セミナー

松山市にある愛媛県武道館で開かれた「がんばらない介護生活応援セミナーin愛媛」で講演をしてきました。
「がんばらない介護生活を考える会」では、「介護の日」をつくり、介護の知識や技術の普及につとめてきましたが、2015年からは被災地での介護支援にも取り組んでいます。
愛媛は昨年7月、豪雨災害で大きな被害を受けました。
そこで、昨年11月、東京で「介護の日セミナー」を開催した際に設置した募金箱、協賛の企業、個人の寄付など約40万円を愛媛県社会福祉協議会に届けました。
応援セミナーでは、鎌田の講演会、看護師や心理士ら3人の専門家が介護のお悩みに答えるという形のパネルディスカッションを行いました。

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松山市にある伊佐爾波神社(左)と、ぼっちゃんの湯で知られる道後温泉






2011年3月11日、東日本大震災が起こり、多くの人が犠牲になりました。
今も避難生活を続けている人もいます。
その後、地震や台風、大雨などの災害が日本各地で起こりました。
「がんばらない介護生活を考える会」では、地域の復興を、介護支援という側面から応援しています。

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2019年3月10日 (日)

鎌田劇場へようこそ!(414)

「12か月の未来図」
フランス映画。
ブルジョア階級でエリートが通う高校の教師が、ひょんなことから1年限定で郊外の移民が多い学校に赴任する。
貧困と学力の低さを抱えた学校である。
1年間で子どもたちが変わっていくのだが、もっと大事なのは鼻持ちならないエリート教師が子どもたちに変えられていくことだ。
昨年、亡くなられた、地域医療の先達・早川一光先生が30年ほど前、
「鎌田先生、医療は支えられつつ、支えつつだぞ」と話してくれた。
患者さんを支えることも大事だが、患者さんから支えられることも大事だという意味だと思う。
患者さんから支えられること、つまり、患者さんから教えられるということだ。
教師と生徒の関係もそうだと思う。

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映画のなかで、まわりから「君は優秀だ」と思われていると、本当に優秀になるという話が出てくる。
人間には、こういう傾向があるように思う。
緩和ケア病棟を回診するとき、ぼくは「あなたには生きる力がある」と話すことがある。
教師から「あなたはできない子ども」「価値がない」と思われている子どもは、価値をつぶされているのだ。
まわりの大人だって、子どもの本当の可能性なんてわかりはしない。
わからないくせにひどい言葉を吐いて、可能性をつぶしてしまう。
こういう教育や社会を、ぼくたちは猛省しないといけない。
せめて大人の役割は、子どものなかにある可能性をつぶさないことだ。
「12か月の未来図」いい映画です。
4/6から岩波ホールでロードショー。

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2019年3月 9日 (土)

おいしい勉強会

原村のカナディアンファームで、医療と哲学、死、健康づくりについて勉強会をしました。
生ハムとスペアリブをおいしくいただきながら、刺激に満ちた話となりました。
NHKの「あしたも晴れ!人生レシピ」(Eテレ、金曜午後8時~)の取材も入りました。
鎌田の死生観や、鎌田自身が実践している健康づくりの方法、そして、
鎌田が大切にしている「にもかかわらす」という言葉など、たっぷりと取り上げられます。

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放送は、4月12日(金)午後8時~
「あしたも晴れ!人生レシピ」(Eテレ)
お楽しみに。
               ◇
明日10日、フジテレビの「報道プライムサンデー」(朝7.30~)に急遽、出演することになりました。
ぜひ、ご覧ください。

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2019年3月 8日 (金)

3.11特集

3月11日の日本テレビ「ニュースエブリィ」(午後3時50分~7時)の特集に出演するため、その準備で会津と大熊町に行ってきました。
建設中の中間貯蔵施設も見てきました。

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3月11日の「ニュースエブリィ」では、鎌田が1時間出演します。
ぜひ、ご覧ください。

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2019年3月 7日 (木)

まるでボヘミアン・ラプソディ

1200人の会場が総立ち。
ここはロックのコンサート会場ではありません。
鎌田はこのごろ、講演でお客さんに立ってもらって、鎌田式スクワットやかかと落としを一緒にやってもらっています。
写真は、前橋市での講演会でした。
市長さんも列席。

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その後、鎌田の本を200冊持ち込んでもらい、サイン会となりました。
そのなかでなんと「脱・呪縛」(理論社)が、持っていった30冊をあっという間に完売。
勢いがついています。
とてもうれしくなった講演会でした。

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2019年3月 6日 (水)

鎌田劇場へようこそ!(413)

「私の20世紀」
見過ごしてきた傑作。
1989年の作品。
1900年を舞台に、ある双子の数奇な運命を描きながら、
激動の20世紀を映し出す。
20歳の生き別れた双子は、一人は気の弱い革命家に、もう一人は女詐欺師になる。
エジソンが活躍し、伝書ハトで伝えていた情報が電報になり、人は空を飛ぶようになった。
夢のような時代に突入するさまを、ハンガリーのイルディコー・エニェディ監督が美しいモノクロ映像にした。
前衛的な映画。
しかし、破たんのない豊かな物語が展開する。
2017年に「心と体と」という映画で、ベルリン国際映画祭金熊賞を受賞している。
再びこの鬼才が注目され、本作が4K版でリメイクされた。

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20世紀は本当にこれでよかったのか。
その結果としての21世紀はどうなのだ。
まだとば口にある21世紀をこれから何とかしていくために、
20世紀を見つめ直してみるのは大切なことだ。
久しぶりに映画はすごいなと思った。

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2019年3月 5日 (火)

人生を語る会

鎌田が主催して、ときどきいろいろなメンバーと勉強会をしています。
諏訪中央病院の化学療法の専門医、山下先生に「山下先生、人生を語る」と題して語ってもらいました。

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病院を辞めて自転車で日本各地を旅行したり、一冬、北海道のスキー場に立てこもってバックカントリーのボードを楽しんだり。
化学療法や甲状腺の専門医としての腕も確かで、若い医師たちの憧れの存在。
なおかつ人生を謳歌しているスタイルはみんなから注目されています。
中堅からベテランの人たちが集まり、楽しい飲み会になりました。

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2019年3月 4日 (月)

旧友の最終講義

中学校の同級生、菊池良生君はドイツ文学、オーストリア文学の専門家。
70歳で退官するにあたり、最終講義に同級生が集まりました。
演題は「第二次ウイーン包囲」。
講談を聞くような、リズミカルな名調子。
昔の菊池君をほうふつさせます。
菊池君とは仲がよく、野球でバッテリーを組んだこともありました。

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菊池君の「ハプスブルクをつくった男」(講談社現代新書)など、ハプスブルク家についてたくさんの本を書いています。
なかでも、「ハプスブルク帝国の情報メディア革命、近代郵便制度の誕生」(集英社新書)はとてもすばらしい本です。
「警察の誕生」(集英社新書)とともにおすすめします。
一度、菊池良生君の本を読むと、次々に読みたくなってしまいます。
今後は、作家として活躍。
秋には「第二次ウイーン包囲」が本になるそう。
とても楽しみです。

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2019年3月 3日 (日)

心弾む演奏

久しぶりに山下洋輔のピアノを、茅野市民館で聞きました。
相変わらずの肘うちの奏法で、満員のホールをうならせるとともに、
10数年前につくったバラードを美しく奏でました。
フリージャズの思いつくままの演奏は、すばらしいものでした。

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国立音大でジャズ科の指導もしているとのこと。
アンコールは、卒業生たちと「荒城の月」や「ふるさと」を演奏。
間奏は、さすが山下洋輔と言いたくなるすばらしさ。
心弾みました。

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2019年3月 2日 (土)

『脱・呪縛』が紹介されました

現在発売中の「パンプキン」3月号に、
鎌田の著書『脱・呪縛』(理論社)とそれに込めた思いが紹介されています。
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『脱・呪縛』について、
「自分を縛る生きづらさから解き放たれて、
人生のおもしろさを知る方法をユーモラスな筆致で綴っています。
やさしくて深い一冊は、大人にとっても子どもにとっても新鮮な発見に満ちています」と書いてくれました。

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「18歳の春から夏にかけてが人生で一番苦しいときだった。
でも、そのときが一番、今の自分をつくってくれました」
「わずかなことで自分の性格も人生も変えていけるのだということを知ってもらいたいね」
「人生っておもしろい。だけどそのことに気づかないで終わっちゃう人もいる」
ぜひ、お読みください。

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2019年3月 1日 (金)

感謝

今年のチョコ募金は、3月14日のバレンタインデーの直前に、15万個すべて完売いたしました。
大王製紙や化粧品会社のアルソア、ドラッグストアなどたくさんの企業にも、大竹まことさんの「ゴールデンラジオ!」(文化放送)や、鎌田の「日曜はがんばらない」(文化放送)のラジオにも協力していただきました。
XJAPANのSUGIZOさん、音楽評論家の湯川れい子さん、歌手の神野美伽さん、クミコさん、そして、ネットで拡散していただいた方々など、たくさんの人の協力のたまものです。
ありがとうございました。

Img_1524 建設中のJIM-NETチャイルドハウス

5月には鎌田もイラクへ行き、完成したJIM-NETチャイルドハウスのテープカットをしてきます。
子どもたちの命を助けながら、中東の平和に寄与したいと思っています。
心から感謝いたします。

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