自分の命を語ること
在宅ケアの往診に行きました。
「家に帰ってきたら、痛みが取れて幸せ」
「2週間前は苦しかったけれど、今は主治医から出されたお薬で呼吸も楽になりました」と女性は語ります。
そして、自分の最後はどうあるべきかということを、にこにこしながら語りました。
人生の伴侶であるご主人に感謝し、自分の人生はおもしろかった、幸せだったとも語っています。
「うちがいい。できるだけ最後までいたい」
ささやかな夢は、家族みんなでラーメン屋さんに行き、「ミニチャーシューを食べたい」。
ミニでも全部は食べられないといいますが、ほんの少しでも食べてみたいのだといいます。
50歳くらいから自分で小さな商売を始め、前向きに人生を切り開いてきたこの女性。
最後の自己決定も、明確に示しています。
こんな形で自分自身の命を語れる人が少しでも多くなるといいなと思いました。
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