「柳美里自選作品集第一巻 永在する死と生」(KKベストセラーズ)
柳美里の作品はほとんど読んできました。
もう一度「命」「魂」「生」「声」の四部作を一気に走り読みをしました。
東京キッドブラサーズの東由多加という男の破天荒さとやさしさ。
アルコール依存で、最後は食道がんで55歳で亡くなりました。
ぼくたちはみな「死」のために、「生」を突っ走っている。
--そのことに柳美里と東は気が付いていたのでしょう。



「永在する死と生」いいタイトルだと思いながら読みました。
東の「死」の一方で、生まれ育っていく「命」。
その最愛の息子さんも、ついに大学に進学というから、時の流れは速いものです。