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2019年4月

2019年4月30日 (火)

鎌田實と平成⑥

震災が起きたとき、被災者の健康をどう守るかということが大きな課題になります。
特に、在宅サービスなどが一時的に途切れがちななかで、介護を受けている高齢者と家族をどう支えるかは大事なことです。
同時に、忘れていけないのは子どもです。
東日本大震災による福島第一原発事故のときには、子どもたちが自由に外で遊べない事態になり、精神的なストレスが予想されました。
そこで、柳田邦男さんと絵本作家の伊勢英子さんと3人で、子どもたちに絵本の読み聞かせをしに行きました。

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その後も、なんども福島の幼稚園や保育園を訪ね、子どもたちに話をしてきました。
福島の中学や高校では、「教科書にない一回だけの命の授業」もしてきました。
被災者のために設営した「希望の湯」では、東京の塾の先生だった人が子どもたちの勉強をみるというようなこともありました。

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震災を乗り越えていくときに、みんなが集まれるサロンのような場が力を発揮します。
そこで始まる人と人との関係、それをできるだけ豊かにすることが復興の力になることを学びました。

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2019年4月29日 (月)

鎌田實と平成⑤

平成は災害が多い時代でもありました。
東日本大震災では、諏訪中央病院の若い医師たちが石巻の診療所などに一年近く支援に入りました。
ぼくが代表をしているJIM-NETでは、石巻に学校の校庭やお寺の境内に、2つのお風呂を設営。
長くお風呂に入れなかった被災者に入浴してもらいました。
大型の災害が起きたときは、病院とNPOが連携し、できるだけ早く支援体制を構築することが大事だと学びました。

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昨年の夏、岡山の水害に支援に入ったとき、国際医療ボランティア組織のAMDAと知り合いました。
南海トラフの大地震に備えて、遠隔地の病院として諏訪中央病院が四国に支援に入るという契約を結びました。
反対に、糸魚川線のフォッサマグナ付近で大地震が発生したときには、AMDAが呼びかけて関西・四国の医療支援が長野に入るという内容です。
どうやっていち早く支援体制を整えるか。
手探りのなかで準備が始まっています。

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2019年4月28日 (日)

鎌田實と平成④

平成23年、東日本大震災が起きました。
震災直後に公民館で診察したり、20キロ圏内に取り残されたお年寄りの往診にいったりしました。
その後も、被災した人たちに元気を出してもらおうと、いろいろな形で何度も支援に行きました。
その際、さだまさしさん、加藤登紀子さん、ピーコさん、永六輔さん、柳田邦男さん、菅原文太さん、神野美伽さん・・・
たくさんの方々に応援していただきました。

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被災地と長期的にかかわって学んだことは、被災した人たちの、慢性疾患をどう予防するかということ。
南相馬や相馬などの被災者を対象にした調査では、糖尿病傾向の人たちが60%増えていることが明らかになっています。
被災地への食料はおにぎりや菓子パンだけでなく、できるだけ早い段階で野菜やタンパク質をとれるようにし、
運動をすすめることが大事ということを学びました。
ぼくたちが初めて南相馬に入ったときには、あたたかいおでんを持っていきました。
そして、一緒に入ったPTが体育館で寝ている人たちに声をかけて、体操をしました。
野菜とタンパク質と運動。
ここで学んだことは、その後、地震や水害などの災害で避難している人たちの支援にも役に立ったように思います。

 

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2019年4月27日 (土)

鎌田實と平成③

平成の前半は、「開かれた病院」(時間的、空間的、内容的に)を目指しながら、
地域に開かれた病院づくりを目指してきました。

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病院の外では、1991年からチェルノブイリの医療支援を始めました。
放射能の汚染地域の子どもたちを、甲状腺がんや白血病の検診や治療の体制を整えるよう応援。
そのために日本から派遣した医師団は100回近くになります。
子どもの命を助けに行くと、「よく来てくれた」と歓迎してくれる高齢の女性がいました。
家の中に入れてくれて、ごはんをごちそうしてくれたのは忘れられない思い出です。

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平成の前半は、チェルノブイリ、後半はイラク。
そして、この8年ほどは日本国内の被災地支援をしてきました。
平成は、ぼくにとって「救援の時代」でもありました。

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2019年4月26日 (金)

小さな朗読コンサート

本日、12時18分頃~ 

「FMゆーとぴあ」(秋田県)と
家読推進プロジェクト共同企画の
『小さな朗読コンサート』にて、
「雪とパイナップル」が朗読されます。


パソコンでも聞けます→ http://listenradio.jp/

おたのしみに。

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2019年4月25日 (木)

鎌田實と平成②

2014年ごろから台頭しはじめた「イスラム国」は、偶像崇拝をしているという理由でヤジディ教徒を迫害しました。
シンジャール地域に住んでいるヤジディ教徒は、シンジャール山に逃げ込み、3000~5000人が拉致されたといわれています。
女性は性奴隷にされ、子どもや若者には改宗を迫り、兵士になるよう洗脳したといいます。
ぼくが代表をしているNPOでは、そのシンジャール山に支援物資も届けました。

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日中、シンジャール山に子どものミルクやおむつなどを運び、夜は安全を守るために、町に戻りました。
町には、屋台がたくさん並んでいます。
イラク戦争で家を失ったり、その後、テロリストにふるさとを追われた人が屋台で商売をしているのです。

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戦争をすると、あたりまえの生活が壊れていきます。
どんなことがあっても、戦争をしてはいけないのです。

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2019年4月24日 (水)

鎌田實と平成①

戦争にはそれなりに理由があります。
しかし、戦争が始まってしまうと、女性や子ども、高齢者が被害に遭います。
一度、失われた命は元に戻らず、破壊された町や文化が復興するまでに長い時間がかかります。
だから、どんな戦争にも反対です。

イラク戦争にも反対してきました。
フセインという存在がどんなに悪の存在でも、戦争していいことはありません。
しかし、戦争は起きてしまいました。
あっという間にイラクは壊れ、フセインがいなくなったことで歓喜が起こりましたが、その喜びは偽りのものでした。
その後、統治機能がなくなったイラクにテロリストが侵入し、大混乱となったからです。

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せめて、傷ついた子どもを助けたいと思いました。
もともとイラクの医療水準は高かったのですが、戦争によって医療水準は低下。
白血病の子どもを助けようと活動を開始しました。
4つの病院に抗がん剤を送り、日本のスタッフとイラクのドクターとともに毎年1回、カンファランスを開きながら、医療支援をしてきました。

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その後、テロリストに追われて、シリアからの難民やモスルからの国内避難民がやってくるようになると、難民キャンプで健康を守る運動も始めました。

 

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2019年4月23日 (火)

酒田市で講演

酒田市に講演に行きました。
地域医療連携推進法人 日本海ヘルスケアネットが主催する市民向け講演会です。
この日本海ヘルスケアネットは、酒田市内の3つの病院と地区医師会、歯科医師会、薬剤師会、2つの社会福祉法人、医療法人の9法人が参加するネットワーク。
人口が減少していくなかで、必要な医療を供給できるように業務を連携していこうというもので、地域包括ケアを支える人材が不足しないように、また、利用者の奪い合いにならないように、さまざまな連携をしています。

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たとえば、平成20年に酒田市立病院と山形県立病院が合併した日本海総合病院などが中心になって、施設で看護師が足りないときには、看護師を派遣するなど人材のサポートをしています。
後継者がいない開業医では、日本海総合病院から医師が応援に行ったり、いずれは後継者になったりということも考えているようです。
講演会は、日本海ヘルスケアネットのことを市民にもっと知ってもらおうと開かれました。

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2019年4月22日 (月)

鎌田實の一日一冊(344)

「素手のふるまい アートがさぐる【未知の社会性】」(鷲田清一著、朝日新聞出版)

著者は日本を代表する臨床哲学者。
面白いところがたくさんあったが、「社会」について展開するくだりは特に面白かった。
日本社会の特徴は「世間」という概念。
「世間」から「社会」が発生してきたのだが、近年はその「社会」が消失して再び「世間」というあいまいなインターネット空間ができた。
その結果、「世間」がもっているリスク、思い込み、思い間違い、フェイク、ジェラシー、分断などが起きているようにぼくは勝手に解釈した。
「社会」には、自分以外の他者への好奇心と、社会全体を見渡す力がたぶん大切。
それが欠けているために「社会」から「世間」に先祖返りしているように思えてならない。

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被災地支援とアートも、この本のなかで強く展開されている。
「はじまりのごはん」というところで、311の後、停電になり冷凍庫を大放出して、毎日焼肉食べていたという話や
嫁が大事にしまっていた冷凍のウナギが満を持して放出されたなどという話が出てくる。
こんな話を聞くと、人間は強いなあと思う。
ぼく自身、震災の後、南相馬に行ったとき、まるで「災害ユートピア」と思えるような光景をみた。
体育館の避難所で、あたたかいおでんなどをふるまった後、
病院で管理栄養士をしていた鶴島さんの実家を訪ねたときのことだ。
お父さんは大工の棟梁で、お弟子さんがたくさんいたので、部屋がたくさんあった。
そこに被災した人たちが身を寄せていて、それぞれ食べ物を持ち寄って大宴会が始まっていた。
みんなで、自分の持っているものを出し合って、分け与えながら生きていく。
絶望や不安を感じながらの不思議な夕食の光景だった。
--いろんなことを考えさせてくれる哲学者の本だ。

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2019年4月21日 (日)

お花見

まだ桜は咲いていませんが、病院の庭で患者さんたちがお花見の第一弾をしています。
なんだか、のどかないい光景でした。

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2019年4月20日 (土)

鎌田劇場へようこそ!(418)

「COLD WAR あの歌、2つの心」

1949年冷戦下のポーランドで恋に落ち、時代に引き裂かれたピアニストと歌手。
ピアニストを演じしているポーランドの役者がかっこいい。
ポーランドといえば、ロマン・ポランスキーやアンジェイ・ワイダなど大好きな監督がいる。

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第二次大戦後、ソ連支配下におかれ共産圏の一つになったポーランド。
そんな自由のない世界で、ジャズに魅せられた主人公はフランスへ脱出する。
時代が変わって、2人はなかなか会えないが、ついに会うときが来る。
あえてモノクロで撮っている映像がとても美しい。
心にしみるような映画だ。

6/28ロードショー。

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2019年4月19日 (金)

穏やかな空気

菅平の有名なお蕎麦屋さんのご夫婦は、二人とも同じ時期にがんになりました。
二人の趣味は社交ダンス。
諏訪中央病院の緩和ケア病棟で、ラストダンスをしたのがとても印象的でした。
このことは、NHKのテレビでも取り上げらています。

そのご夫婦の13回忌があり、ご遺族から病院にお礼をしたいと申し出がありました。
なんと緩和ケア病棟でサックスのコンサートをしたいと、知人のサックス奏者を連れてきたくれたのです。
すてきなコンサートになり、病棟の患者さんやご家族は大喜び。
本当にありがたいことです。

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この緩和ケア病棟には、おいしいコーヒーをいれにきてくれる人がいたり、
毎週カレーの日があったり、コンサートをしてくれる人がいたり。
穏やかな空気が流れる、不思議な病棟です。

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2019年4月18日 (木)

鎌田劇場へようこそ!(417)

「幸福なラザロ」

20世紀後半のイタリア。
社会と隔絶した小さな村に住む主人公ラザロ。
だれからも注目されず、疎んじられても穏やかに、
みんなが嫌う仕事をしながら生きている彼には、不思議な存在感がある。

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美しい映像の寓話。
ビルが立ち並ぶ大都市での搾取。
そのなかで生きづらい「生」を生きている人たちがいる。
カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞。
穏やかな生き方をしてみようかなと思わせてくれる。

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2019年4月17日 (水)

自分の呪縛に気づくこと

高校3年の女子生徒が『脱・呪縛』(理論社)を読んで、こんな感想を書いてくれました。
「作者の経験談と助言を聞きながら、私自身気意識していなかった呪縛に気づかされ、そして、それを一つひとつ解いてもらっている思いがした」
「私は人に少しでも嫌われたくないという呪縛にとらわれていた。親しい友人や家族と会話するときでさえ、些細な言葉選びのミスで彼らが離れていってしまうのではないかと気を使い、おびえて過ごしていた。
そのなかで、相手の顔色を気にするよりも自分の顔色を大切にして、ちょうどよい距離感で接すればよいというように、
肩の力がふっと抜けるような感覚になった」
「言葉にできない何かに縛られている子どもたちと、大人になったかつての子どもたちのお守りのような一冊である」

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高校生がこんなふうに読んでくれて、この本を書いてよかったと思いました。

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2019年4月16日 (火)

共感と寛容

安田純平さんと妻・深結さんと鎌田の「いのちの話」というトークイベントがありました。
シリアで拘束されていたジャーナリスト安田さんの話を聞こうと、会場は満杯になりました。
深結さんは、出雲大社や高千穂神社などに歌を奉納しているミュージシャン。
講演会で語るのは、今回が最初で最後。
拘束されている40か月を妻の立場から語ってくれました。
帰国後、安田さんが安心できる場所をつくっておくのが自分の役目だと、
自分に言い聞かせて耐えて来たという話が印象的でした。

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日本は、2019年の世界幸福度ランキングで58位。
なかでも、他者への寛容性は92位と低い結果になりました。
「自己責任論」で攻撃するなど、ぼくたちは寛容ではない国に生きていることを自覚したほうがいいと、ぼくは話しました。
世界は分断していきますが、それに対抗するのは共感と寛容です。
二人の体験を聞きながら、ますますそのことを確信しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2019年4月15日 (月)

介護中の事故

安曇野市の特養ホームで85歳の女性がドーナツを食べた後、意識がなくなり窒息死。
ケアをしていた准看護師が裁判で業務上過失致死の罪で有罪判決を受けました。
この女性の食事に関して、注意やマニュアルがあったわけではなく、
ふだんはドーナツなどこういうものを食べていたことを考えると、
一人の准看護師に過失があるとするのはどうかと思います。

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裁判にはこういう問題はなじまないような気がします。
弁護団側は即日、控訴。
個別の一人の責任というより、もっと大きな施設全体の問題としてとらえるべきだと思います。

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2019年4月14日 (日)

日本子どもの本研究会選定図書に

「脱・呪縛」(理論社)が西日本新聞や公明新聞などで紹介されました。
日本子どもの本研究会の選定図書にも選ばれました。

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自殺数は減っていますが、若者の自殺は増えています。
子どものいじめも深刻化しています。
「脱・呪縛」のメッセージが、そうした若者たちに届けばいいなと思います。

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2019年4月13日 (土)

鎌田實の一日一冊(343)

「世界の医療の現場から-プライマリ・ヘルス・ケアとSDGsの社会を」(本田徹著、連合出版)

プライマリ・ヘルス・ケアのことがわかりやすく書かれている。
著者の本田先生は、NPOシェアの代表理事を長年務めている。
NHKの「プロフェッショナル仕事の流儀」にも登場した。

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1978年にアルマ・アタ(現アルマトイ)でPHC宣言がされた、参加、自助、自決が大事と語られた。
長野県で地域包括ケアに取り組んでいたぼくたちにとって、大きな指針となった。
医療現場で手探りで感覚的にやってきたことが、この本には理論的に書かれている。

今年から福島県双葉郡の高野病院に赴任するという。
70歳を過ぎた一人の医師が一生をかけて、PHCを実践する姿はとても美しい。
#「世界の医療の現場から」 とてもいい本です。

 

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2019年4月12日 (金)

鎌田劇場へようこそ!(416)

「多十郎殉愛記」

主役の高良健吾がいい。
「木枯し紋次郎」「まむしの兄弟」「極道の妻たち」などの傑作を撮り続けた巨匠・中島貞夫が、美しい映画をつくった。
ヒロインは多部未華子。

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幕末、主人公の多十郎は親が残した借金から逃げるために、長州を脱藩。
長州と京都見廻り組との闘いに巻き込まれていく。
中島監督の真骨頂。
30分間の大立ち回りは、CGを使わない美しい映像になった。
まさかこんなにおもしろいとは思わなかった。

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2019年4月11日 (木)

お知らせ

明日12日の「あしたも晴れ!人生レシピ」(Eテレ)で、鎌田實が取り上げられます。
放送は、4月12日(金)午後8時~
再放送は、4月19日(金)午前11時~

ぜひ、ご覧ください。

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高野豆腐入りソーセージ

茅野市内にあるレストラン・ピーターは、テレビにもよく取り上げられるステーキの有名店。
ヨーロッパのソーセージの大会で金賞を受賞するなど実力派です。
ピーターでは、自慢のソーセージをホットドッグにしたりして、被災地にもっていってくれたことがありました。
避難生活は炭水化物が多くなりがちですが、ソーセージはタンパク質の補給にもなります。

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このピーターのシェフ3兄弟が、鎌田がタンパク質にこだわっていることを知り、高野豆腐25%のソーセージをはじめて作りました。
高野豆腐はレジスタント・タンパクが含まれる、今注目の健康食品です。
食べてみると、軽い感じで、とてもおいしいです。
今度は高野豆腐50%のソーセージをつくりたいと話しています。
健康的で、おいしいソーセージづくりを通し、地元の健康づくりに協力してくれるシェフたちはとても心強い存在です。

 

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2019年4月10日 (水)

町田の清風園を訪ねて

少し前、町田市にある特別養護老人ホーム清風園を訪ねました。
東京で2番目にできた特養です。
職員たちは、明るい目をして介護をしていました。
「介護が大好き」ということです。
以前、ここの法人の50周年で記念講演をしたことがあります。
今回は月刊「おはよう21」の取材です。

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この特養の横にあるグループホームでは、月2回、子ども食堂をしています。
市民がボランティアでやってきて、認知症のおとしよりたちとごはんを食べ、
そのうち、認知症の人にもごはんをつくってもらったらどうかという話になり、施設長は乗り気になりました。
地域ごとにおもしろい取り組みがあります。
これからも、日本中の現場を訪ねていくつもりです。
鎌田に来てほしいという施設があれば、中央法規出版「おはよう21」の編集部にご連絡を。
もしかしたら、鎌田が訪ねていくかもしれません。

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2019年4月 9日 (火)

夜桜を見る会

愛知県豊田市にある小幡さんのご自宅で、夜桜を見る会がありました。
小幡さんは、愛知県トラック協会会長で日本トラック協会副会長。
以前、豊田スタジアムの社長もしており、東日本大震災のときに、豊田スタジアムの体育館を貸していただきました。
そこで、さだまさしと鎌田實がトーク&コンサートをし、その収益を福島の被災者に届けることができました。

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現在は、風に立つライオン基金にも大きな支援をしてくださっています。
ありがたいことです。

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2019年4月 8日 (月)

高校生ボランティアアワードを応援してください

毎年夏、風の立つライオン基金では、「高校生のボランティア・アワード」を開催しています。
ぼくはライオン基金の評議員をしています。
昨年は、全国のユニークなボランティア活動をしている高校生、全国87校600人を東京に招待。
その活動をたたえ、エールを送ることができました。
今年も、日本中で「誰かの役に立ちたい」という「 志」を勇気を出して実際の活動に結びつけ、
懸命に頑張っている高校生たちを応援する予定です。
そこで、7月にパシフィコ横浜でイベントを開催する資金集めを、クラウドファンディングで挑戦することになりました。
目標は1000万円。
未来を担う高校生たちを後押しして、未来へとバトンを繋げるために、ご支援を何卒よろしくお願いいたします。

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クラウドファンディングはこちら↓

https://readyfor.jp/projects/volunteer-award-2019

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2019年4月 7日 (日)

スキーおさめ

茅野市のスキー場も雪がなくなり、次々と閉鎖。
最後のロイヤルヒルスキー場ももう数日で終わりです。

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2019年4月 6日 (土)

おしらせ

4月8日(月)午後7時~
『名医のTHE太鼓判』(TBS)
芸能人余命宣告!史上最悪の結果も
絶対改善するぞスペシャル


鎌田が、寒天の効果についてコメントします。
ぜひ、ご覧ください。

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2019年4月 5日 (金)

どんな人間も変われる

明日6日公開の映画「12か月の未来図」に、
鎌田がコメントしました。

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移民の多い学校に、エリート校のエリート教師がやってくる。
出来は悪いが必死に生きようとする若者たちによって、教師が変わっていく。
やがて、凸凹の可能性をもった若者たちが見事に新しい世界を見出していく。

希望に満ちたフランス映画。
明日から岩波ホールでロードショー。

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2019年4月 4日 (木)

4/6いのちの話トークショー

安田純平夫妻と鎌田實の「いのちの話」トークショーがあります。
生と死、平和、待つこと、耐えること、などについてじっくりと語り合います。

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日時 4月6日 開演14.30(開場14.00)
会場 千駄ヶ谷区民会館(東京都渋谷区神宮前1-1-10)

参加費 2800円

安田純平さんを支援するため、参加費をいただきます。
こちらから予約をお願いします。

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdlGrcyc0pc6HUsHE1VuHFyo3dOUHRqV8yQu8C0vjYrJcLLcw/viewform

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2019年4月 3日 (水)

健康長寿実践塾、半年の成果

佐賀でのがんばらない健康長寿実践塾では、
塾生たちの運動による成果も評価しています。
西九州大学の大田尾教授のチームが中心になり、昨年8月と今年2月、筋肉量や片足立ち、握力、注意力テスト、上体起こしなどを測定。
その結果、半年間で筋肉の量が増えていることがわかりました。
同時に転倒の回数が減少。
佐賀の人は歩くスピードが速いという特徴がありますが、運動によってさらに強化されています。
認知能力が高まったという成果は出ていませんが、うつ傾向は改善しています。
鎌田式スクワット、そしてその後取り入れたかかと落としの成果が出ていると考えられます。

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佐賀県は、一人当たりの医療費が全国一高い県。
健康ローソンなども勉強会に参加してくれており、産業界、大学、市民らが協力して
新しい健康づくりに取り組もうと考えています。

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2019年4月 2日 (火)

佐賀でがんばらない健康長寿実践塾

佐賀で「がんばらない健康長寿実践塾」という取り組みをしています。
塾生約800人に、スクワットやかかと落とし、あと1000歩のウォーキング、
そしてタンパク質をたくさん摂る生活を実践してもらっています。
3月に開催された健康長寿塾には、久留米大学医学部消化器内科の川口巧先生をゲストに迎え、
マイオカインとがんの話を聞きました。

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肝臓がんの半分くらいは、B型肝炎やC型肝炎にも関係ないものがあります。
おそらく脂肪肝などから肝硬変になり肝臓がんになると考えられています。
川口先生は「10分でも歩いていることが大事」と言い、
筋肉が増えればいいが、増えなくても運動している人はわりあい脂肪肝や肝硬変になりにくいといいます。
スクワットなど筋肉を動かすことで分泌されるマイオカインには、
脂肪肝になるのを防いだり、血管をやわらかくする作用があるとされています。
そして、動物実験の段階で人間ではまだ証明されていませんが、マイオカインはがんや認知症を減らす作用があることがわかってきたそうです。
スクワットや散歩、足踏みをしたりしたするのもいいことがわかってきました。

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2019年4月 1日 (月)

西会津町の健康づくりを応援

地域包括ケア研究所は、福島県西会津町の健康づくり運動のお手伝いをすることになりました。
第一回は、鎌田の講演でした。
タイトルは「どうする? これからの健康づくり 百歳への挑戦その先へ」
西会津町は、20年ほど前から健康づくりに熱心に取り組んできて、健康度の高い地域でした。
しかし、最近はふつうの町に戻りつつあるということで、さらに充実させたいということです。

西会津町のショッカイさんが料理で歓迎してくれました。とてもおいしかったです。

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西会津町には10月にも講演に行きます。

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