共感と寛容
安田純平さんと妻・深結さんと鎌田の「いのちの話」というトークイベントがありました。
シリアで拘束されていたジャーナリスト安田さんの話を聞こうと、会場は満杯になりました。
深結さんは、出雲大社や高千穂神社などに歌を奉納しているミュージシャン。
講演会で語るのは、今回が最初で最後。
拘束されている40か月を妻の立場から語ってくれました。
帰国後、安田さんが安心できる場所をつくっておくのが自分の役目だと、
自分に言い聞かせて耐えて来たという話が印象的でした。
日本は、2019年の世界幸福度ランキングで58位。
なかでも、他者への寛容性は92位と低い結果になりました。
「自己責任論」で攻撃するなど、ぼくたちは寛容ではない国に生きていることを自覚したほうがいいと、ぼくは話しました。
世界は分断していきますが、それに対抗するのは共感と寛容です。
二人の体験を聞きながら、ますますそのことを確信しました。
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