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2019年5月10日 (金)

鎌田實の一日一冊(346)

「入門! 自宅で大往生」(中村伸一著、中公新書ラクレ)

著者は、福井県のおおい町名田庄地区にある診療所長。
高齢化率34%、2300人の地域でかれこれ30年近く、家族に看取られて家で死にたいという患者さんの願いをかなえている。
NHKBSで「ドロクター ある日、ボクは村でたった一人の医者になった」というドラマにもなっている。

この本では、自宅で大往生を阻むものは何か、分析されている。
同居家族がいてもいなくても、「家逝き」はできる、心づもりチェックシートから始まる逝き方準備、など内容も充実。

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ぼくはこんな帯を描いた。
「中村伸一の「家逝き」の極意はすごい!
この本で「死」が身近になり、簡単に乗り越えられそうになる」

同感、同感と思うのは、「孤独死、孤立死は悲劇じゃない」というくだりだ。
とても役に立つ本、ぜひお読みください。

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