トヨタ、ニッサン、あたたかい人柄
赤いドレスの女の子は、シリアから来ました。
急性リンパ性白血病で治療を続けていましたが、今は寛解状態になりました。
親御さんも、ひと安心というところです。
JIM-NETハウスのオープニングセレモニーで、女の子のお父さんがぼくのところにあいさつにやってきました。
親子は、シリアが戦乱状態になり、家族で逃げてきました。
その途中で、娘さんが白血病であることがわかったのです。
「苦しく、絶望の時間が長く続きました。
でも、たくさんの人たちに支えられて今日まで生きてこられました」とお父さん。
これからは、生活費を抑えるためダラシャクランの難民キャンプへ移るといいます。
そこからナナカリ病院に通い、抗がん剤治療などを受けるときには、
JIM-NETハウスを利用できれば安心して治療を受けることができる、といいます。
そして、お父さんは、ぼくの手を握り、こう言いました。
「日本のことで知っているのは、トヨタとニッサンでした。
でも、もう一つある。あたたかな人柄、これがいちばんです」
うれしい言葉です。
15年JIM-NETで活動してきて、日本の人たちからたくさんの支援があり、ここまで来ることができました。
その支えがあるからこそ、日本政府もJIM-NETハウスの事業に補助をくださったのだと思います。
かかわってくれた多くの人たちに心から感謝したいと思います。
そして、これからもご支援をお願いいたします。
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