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2019年5月23日 (木)

行動変容は一歩ずつ

JIM-NETの現地スタッフのバンさんの家庭に、モスルからの国内避難民の人たちが集まりました。
この人たちはクリスチャンのため、ISがいた時期にはかなりの迫害を受けました。
そのためもあって、チームワークがとてもよく、明るく、みんなで助け合おうとしています。
ぼくは難民キャンプでヘルスプロモーションの話をしていますが、
この人たちにも健康と食の話をしてほしいということで、バンさんの家庭で小さな集まりを持ったのです。

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1時間ほど、パワーポイントを使って、健康の話をしました。
食事は野菜たっぷりで、たんぱく質が大事、という話です。
その後、バンさんと打ち合わせをして作ってもらった野菜たっぷりの料理を、実際に食べてもらいました。
イラクの料理は油を多く使うので、油をどれだけ減らせるか。
どうやって減塩するか、が大きなポイントになってきます。

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そして、日本の講演でもやっているように、みんなでスクワットやかかと落としをやってみました。
みんな話の内容に納得したようで、ぼくも大満足です。
しかし、最後に、ショックで絶句してまう出来事が。
終わって別室に集まると、そこには大量のスイーツがあり、これを食べきってしまったのです。
基本的にお酒を飲まない国なので、甘党が多いのです。
この日も各自体重を測りましたが、女性でも80㎏以上でBMIが30を超えている人が何人もいました。
でも、あきらめてはいけません。
ぼくのレクチャーを受けた32人のうち28人で、大きな効果が出ています。
バンさんの娘さんは12キロ痩せました。

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「太って当たり前」という意識を変えることから始まります。
これから、イラクでヘルスプロモーションが根ざし、
イラクでもスクワットやかかと落としのブームがやってくると面白いと思いました。

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