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2019年6月11日 (火)

鎌田實の一日一冊(354)

「死にがいを求めて生きているの」(朝井リョウ著、中央公論新社)

この小説は、ある雑誌で企画された「螺旋プロジェクト」の作品。
3つのルールに従って、古代から未来までの日本に起こる「海族」と「山族」の闘いを描いている。

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この作品は、2つの対立軸のもとに、生きがいや死にがいのために若者たちが必死に生きる姿が描かれている。
時代は平成。
植物状態の青年と彼の傍らを離れない男、二人の間にあるいびつな真実とは。
自分は価値ある人間なのか、ついついだれかと比べてしまう。
生きがいとか、死にがいなんてくだらないんだと、伝説のように語られていく。
平成を生きる若者たちが背負う自滅と祈りの物語。

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