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2019年7月 9日 (火)

鎌田實の一日一冊(362)

「天井のない監獄 ガザの声を聴け!」(清田明宏著、集英社)

著者は、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の保健局長として、ガザや東エルサレムで、パレスチナ難民550万人の命や生活を守る活動をしている。
東日本大震災後、釜石とパレスチナの凧揚げイベントをしたり、世界最悪の失業率44%というガザで、日本の起業家との仲介役などをしたりしている。
世界から称賛される活動をしている医師である。

1img_66822012年6月、パレスチナで清田明宏さん(右)と

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ぼく個人にとっても、清田さんはたいへんな恩人だ。
以前、パレスチナを訪ね、「アハメドくんのいのちのリレー」(集英社)を書いたが、
その印税で、アラビア語版、ヘブライ語版、英語版をつくる協力をしてくれたのが清田さんだ。
彼のおかげで、ガザの作家連盟の方々と、あるいはパレスチナ難民が住んでいる東エルサレムやイスラエル側でも
「アハメドくん」の読書会をすることができた。

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この本は、パレスチナ難民の命と健康を守る活動から、そこに生きる市井の人々の声を届ける。
ぜひ、読んでもらいたい。

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