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「存在のない子供たち」
レバノンの映画。
ベイルートの下町の、子だくさんの貧困家庭の子どもたち。
自分がいつ生まれたのかわからない。
出生証明書がないために、法的には社会に存在すらしていない。
路上で物売りをするなど、両親に労働を強いられていた。
12歳の少年ゼインは、1歳下の妹が、お金のために無理やり結婚させられるのを機に家を飛び出す。
そして、彼は、両親を訴え裁判を起こした。
罪状は、「こんな世の中にぼくを産んだ罪」。
エチオピアからやってきた不法移民のシングルマザーが捕まり、1歳半の男の子が残された。
ゼインは、その世話をするようになるのだが、この男の子がとてもいい味を出している。
音楽に合わせて踊り、ミルクを飲み、ゼインと町をさまよう姿には不思議な温かさがある。
子供には愛される権利がある。
ゼインも、いつかだれかを愛し、愛される存在になっていくことを想像させて映画は終わる。
「存在のない子供たち」グッドです。
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