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2019年7月 3日 (水)

運動+牛乳

青森県八戸市で最短名県返上特別講演会があり、講演をしてきました。
パートナーは、八戸学院大学学長で、健康医療学部人間健康学科の水野教授。
筋肉の専門家で、大変興味深い話を聞くことができました。

たとえば、呼吸するときの筋肉。
吸い込むときの筋肉は、内肋間筋や外肋間筋、横隔膜が関係しており、老化しにくいけれど、吐くときの呼息筋は内肋間筋と腹部筋群がかかわるため、腹筋が弱くなると息を吐きだす力が弱くなります。
特に女性は、腹式呼吸が苦手な人が多いので、吐き出す力が弱くなりがち、ということです。
これを防ぐには、おしゃべりをする、歌をうたう、大きな声を出すということが大事です。

筋トレと補助栄養の摂取タイミングについは、ぼくは運動後30分以内をゴールデンタイムと言ってきましたが、水野教授はできるだけ早く運動直後に何らかのタンパク質をとることがいいといいます。
タンパク質補給で手っ取り早いのは、牛乳。
タンパク質が多いだけでなく、カルシウムが含まれているので、骨密度まで上がる可能性があり、そのデータも見せてくれました。
運動だけでは筋肉量も骨密度も上がりにくいですが、その後でタンパク質をとることがキモのようです。

また、運動プラス牛乳で、急性上気道炎の罹患回数が減り、免疫機能が高まる可能性があるという話もありました。
そのほか、運動時に、スポーツ飲料を飲むグループと牛乳を飲むグループで比較したところ、牛乳を飲んでいるグループのほうが認知機能がいいという結果も。
競技スポーツをしている人は、牛乳で判断能力がアップしたり、長期的には認知症予防になる可能性もあります。

最近は、牛乳以外にも、プロテインヨーグルトやプロテインを強化したミルクが売られるようになりましたが、それらでもかまわないということです。

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八戸ではフジツボをいただきました。

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