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2019年10月

2019年10月31日 (木)

鎌田劇場へようこそ!(443)

「マイ・フーリッシュ・ハート」

ジャズのレジェンドになるはずだった男チェット・ベイカー。
一時はマイルス・デイビスをしのぐ人気を博したが、薬物依存から立ち直れなかった。
1988年アムステルダムの場末のホテルの2階から落下した。
自殺なのか、事件なのか。刑事がその真相を追いかける。
それは、チェット・ベイカーのずたずたに壊れかかった魂を追いかけることでもあった。

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チェット・ベイカーについては、4年ほど前、「ブルーに生まれついて」という映画になった。
この映画は、その後のことが描かれている。

チェット・ベイカーのトランペットは哀愁に満ちている。
そのトランペットを置いて、歌うこともある。
これがまたいいのだ。
マフィアに口を壊され、満足のいくトランペットが吹けなくなったことも関係していたかもしれない。
ジャズがあふれるいい映画に仕上がっている。
そして、やっぱりチェット・ベイカーに心を奪われる。

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2019年10月30日 (水)

筋活のすすめ

月刊パンプキン」11月号に、「鎌田流 筋活のすすめ」という記事が掲載されています。
いろいろなメディアが、鎌田式スクワットとかかと落とし、筋活について紹介してくれています。

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出版社5社から、新しい本の依頼も来ました。
かつて「月刊カマタミノル」というように、毎月のように新刊を出していたときもありますが、
今は年に2冊、多くても3冊と決めています。
依頼に関しては、1年ほど待っていただくことにしました。
ありがたい悲鳴です。

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2019年10月29日 (火)

鎌田劇場へようこそ!(442)

「テルアビブ・オン・ファイア」

ベルチア国際映画祭作品賞受賞など、数々の賞を獲っている。
イスラエルとパレスチナの問題をコメディにした映画だ。

テレビの製作現場で働くパレスチナ人も青年が主人公。
通勤のために通る検問所の主任は、妻が大ファンのメロドラマの制作インターンをしていることを知る。
そして、妻に、メロドラマがどんな展開になるのかいいたくてしかない。
そのうち主任は、自分好みの展開や結末を考え、パレスチナの青年に圧力をかけていく。
青年も、とんとん拍子に脚本家にのしあがり、無理やりすすめられたストーリーは評判になっていく。
イスラエルの将校とパレスチナの女スパイが結婚しそうになるが、
結婚式場での爆弾テロをするのか?
とんでもないメロドラマの結末が計画されていたが、ちゃぶ台返しがあり、最後は大笑いの結末を迎える。

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パレスチナの西岸やガザ地区に何度も行った。
イスラエルとパレスチナの間を行ったり来たりするときに、厳しい検問を経験している。
そんな厳しい状況を、コメディにするなんて。
このコメディは中東の空気をかき回すのにいい役回りをしそう。
暴力やテロではなく、ユーモアが平和につなげてくれる。
そんなことを考えさせてくれる素敵な映画だ。

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2019年10月28日 (月)

鎌田實の一日一冊(372)

「立て直す力」(上田紀行著、中公新書ラクレ)

社会の壁を前に立ち尽くし、苦悩を抱えて生きるすべての人に向けて書いたと、著者は言う。
著者は、スリランカで「悪魔祓い」のなかにある癒しを研究しているが、それに近いものとして、日本では祭りを例に挙げている。

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祭りや、富士山に向かって手を合わせる心、偉大な仏教思想家などの言葉を通して、「立て直す力」とは何か、上田紀行流の哲学を展開している。

 

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2019年10月27日 (日)

こんなときこそ

「こんなときこそ韓国の映画や小説に親しもう」という鎌田の原稿がネットニュースになりました。
この原稿は、週刊ポストでの連載のもの。
小説『82年生まれ、キム・ジヨン』や映画『国家が破産する日』などを紹介しています。

https://www.news-postseven.com/archives/20191025_1472438.html


今、日韓関係は政治的に険悪なムードが続いていますが、
国民同士はお互いの文化に親しんでいたいと思います。

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鎌田劇場へようこそ!(441)

「残された者 北の極地」

北極に飛行機が不時着。
マイナス30度という極寒の地に、一人の男が取り残された。
さらに一台のヘリコプターも墜落。
女性パイロットはけがをしてしまう。
男は、瀕死の女性をそりで運びながら、北の観測所に向かって歩き出す。
寒さ、孤独、飢え。
何度も女性を置いて、一人で行こうとするが、必死に踏みとどまる。

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主人公を演じるマッツ・ミケルセンがいい。
プロのダンサーとしてキャリアをスタートさせたデンマークを代表する国際派俳優だ。
極端にセリフが少なく、動作で演じている。
そして、極地には美しい景色が広がる。

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2019年10月26日 (土)

10/28に炊き出し

台風19号で千曲川が氾濫し、いまも多くの人が被災しています。
そこで、10月28日に炊き出しをすることになり、原村のカナディアンファームのハセヤン、茅野市のピーターの坂本さん、
JCFのスタッフ4人で準備の打ち合わせ。
ステーキ丼とすき焼き丼、うな丼、そぼろご飯、ミートソーススパゲティ、ホットドックの炊き出しをすることになりました。
ホットドックは、ヨーロッパの大会で優勝したソーセージを使っています。

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JCFとJIM-NETは募金活動をします。
長野市の担当者からは、水害が長期戦になり、被災した人も疲労していると聞いています。
ステーキ丼やうな丼など、おしいものを食べてもらうことで、ほっと一息ついてもらい、緊張をといてもらいたいと思っています。
便秘の人も多いというので、野菜も食べてもらいたいと思っています。

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2019年10月25日 (金)

鎌田劇場へようこそ!(440)

「閉鎖病棟 それぞれの朝」

山本周五郎賞を受賞した帚木蓬生の「閉鎖病棟」が原作。
この原作は、累計85万部を売り上げ、日本中がむせび泣いたといわれている。

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死刑執行が行われたにもかかわらず、生きながらえてしまった元死刑囚を、笑福亭鶴瓶が好演。
生きながらえた元死刑囚は、閉鎖病棟に入る。
そこで、父親に暴力を受け妊娠をした高校生、幻聴が聞こえる元サラリーマンなど、絶望し行き場のない人たちと出会う。
その人々の、あたたかく丁寧に、前向きに生きようとする姿が感動を誘う。
見る者に勇気を与えてくれる映画。

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2019年10月24日 (木)

ビジネスとボランティアの融合

帝国ホテルで二回目の講演会をしました。
今回は、NTTの幹部や役員OBたちの会の50周年ということで、
鎌田式スクワットとかかと落としを実演しました。
現社長をはじめ、みなさんもをおもしろがって、体を動かしてくれました。
少し前ですが、NTTの労組が、ぼくたちJCFの活動に何度か支援をしてくれたことがあります。
まだまだひよっこのNGOのときだったので、とてもありがたいことでした。

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写真の代理店の女性は、ぼくが代表しているJIM-NETのイベントにも来てくださり、ご自身も大きなNPOで活動しているとか。
災害が起きたときには、今後は協力しあってやていこうという話になりました。
ビジネスとボランティア活動の境界線が溶け合っていくのはおもしろいことです。
いろいろな組織がほんの少し「だれかのために」動けば、この国はもっと魅力的になると信じて、もうひと頑張りしようと思っています。

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2019年10月23日 (水)

長野市の被災者支援

台風19号による千曲川の氾濫で、大きな被害を出している長野市。
諏訪中央病院は、国際医療NGO「AMDA」と提携して、医師と看護師2人、ME1人を被災地に派遣しました。
10/19付の長野日報にも、「心強い支援活動 医師や看護師ら台風被災地に」という記事が一面で大きく取り上げられています。

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http://www.nagano-np.co.jp/articles/54234

医療スタッフの第二陣も、派遣しました。
10/28の夕方に、長野市の避難所で炊き出しをする準備をしています。
被災した人たちにステーキ丼やうな丼を食べてもらって、一息ついてもらいたいと思っています。

緊急時なので仕方ありませんが、避難所ではおにぎりや菓子パンが多くなりがちです。
けれど、こういうときこそ、たんぱく質と野菜をきちんと取ることが大事です。
ちょっとおいしいものを食べれば、がんばろうという気持ちもわいてくるかもしれません。
NPO「風に立つライオン基金」も、現地にライオンカフェを出すかどうか検討しています。
長野県庁や長野市でも受け入れ態勢を整えてくれているので、できるだけタイミングのいい、よい支援をしていきたいと考えています。

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2019年10月22日 (火)

坂田明と鎌田實トーク&ジャズ

山形にあるシベールアリーナで、坂田明さんとトーク&ジャズコンサートを行いました。
このシベールアリーナは、井上ひさしさんゆかりの素敵なホール。
5年ほど前から講演を頼まれていたのですが、なかなか実現できませんでした。
昨年、加藤登紀子さんに頼まれて講演したのをきっかけにとても気に入り、
今回は坂田明さんを誘ってのトーク&ジャズとなったわけです。
坂田明さんも、とても気に入り、来年もやろうということになりました。

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東京からのお客さんも来る予定でしたが、台風19号のため、多くは地元のお客さんとなりました。
来年はもっと刺激的な、心をゆさぶるようなトーク&ライブにしたいと思いますので、
ぜひ、山形までご来場ください。

Img_3524 会場に設けられた鎌田コーナー

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2019年10月21日 (月)

うどんとそば

徳島県の三好市は、吉野川流域の山間の美しいまち。
高校野球で有名な池田高校があるところといえば、わかりやすいかもしれません。
その三好市へ、講演に行きました。

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名物の祖谷そばを食べ、吉野川で獲れたアマゴを食べましたが、このアマゴがものすごくおいしかった!
空港では、またまた麺類ですが、きつねうどんにショウガをたっぷり入れて食べました。

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その後は、東京を経由して福島に行き、福島県医師会で講演。
健康長寿日本一福島を目指して、と題して話をしました。

旅から旅を続けていると、どうしても手っ取り早く食べられるものが多くなり、炭水化物多めになりがちです。
移動時間も長いので運動不足にならないよう、楽屋で鎌田式スクワットやかかと落としもしています。

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2019年10月20日 (日)

試験問題

「人間の値打ち」(集英社)の文章が、高校入試の模擬試験に使われました。

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ぼくの本は、入試問題に使われることが多く、特に医療や看護系の大学や専門学校の入試問題ではよく使われます。

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2019年10月19日 (土)

らくらく入店のつどい

らくらく入店の会は、原田泰治さんや鎌田、酒屋の宮坂さんらを中心に、
店舗や施設などのバリアフリーをすすめて、障害のある人が車いすでも気軽に行けるようにしようと働きかけている会です。
その二回目の集い「らくらく入店のつどい」が開かれます。

日時 2019年11月9日(土)午後3時~
会場 諏訪郡原村にある八ヶ岳自然文化園内レストランのデリ&カフェK
参加費 大人1000円(要1ドリンクオーダー)高校生以下は無料
定員 100人(事前申し込みが必要です)

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けん引式車いす補助装置(JINRIKI)の体験(午後1時~2時30分)
原田泰治さんの名作「とうちゃんのトンネル」を大型紙しばいでお見せするなど、
楽しみながら、バリアフリーについて学べるイベントを用意しています。

来年のパラリンピックの前に、全国どこでも障害がある人がらくらく入店できるようにするために、まず諏訪から始めようと声を挙げました。
どの地域の方でも参加できます。
ぜひ、ご参加ください。

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2019年10月18日 (金)

哲学のある施設

東京都北区にあるヘルスケアタウンうきまに行ってきました。
特別養護老人ホームではユニットケアが行われていました。
とても気持ちがいいなと思ったのは、一階のオープンカフェ。
障害者の雇用を推進するベーカリーカフェ「ブレッド&バター」で、パンがとてもおいしいです。
カフェの雰囲気もとてもいい。

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ダウン症の若者や知的障害のある若者が一生懸命働いて、ほのぼのとした空気に満ちています。
同時に保育園や夜間保育園もあり、働く母親たちを支え、町づくりを支えるフィロソフィーをもったいい施設でした。

 

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2019年10月17日 (木)

冥途喫茶

メイド喫茶ならぬ冥途喫茶が、茅野市の山側の集落、北山柏原にある歓喜院で開かれました。

茅野市では、「子ども、フレイル、認知症」を大事にした町づくりをしており、
健康づくり運動のための「ほろ酔い座談会」を、年間で15回ほど計画、進行しています。

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歓喜院で行われた座談会には、市長と副市長をはじめ、諏訪中央病院の医師たちが参加。
清水住職と鎌田が、死やスピリチュアルペインについて語り合いました。
もちろん、かかと落としやスクワットの実演も。

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本堂で行われた座談会は「冥途喫茶」と銘打つだけあり、はじめにみんなでお念仏を唱えました。
みんなで声をそろえるのも、口のフレイル予防になります。
地域医療を47年続けてきて、お寺さんで講演をしたことは何回かありますが、お念仏を唱えたのは初めて。
冥途喫茶、とても斬新です。

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2019年10月16日 (水)

ヨミドクター10周年

「ヨミドクター」という読売新聞がつくっている医療・健康・介護サイトがあります。
10年前にスタートしたとき、ぼくの健康エッセイや女優・秋吉久美子さんとの対談などが載りました。
今も見ることができます。
その10周年を記念して、ヨミドクターの今までとこれからについてインタビューを受けました。

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https://yomidr.yomiuri.co.jp/


ヨミドクターには、いい情報が満載です。
がん患者さんの「あきらめない外来」とか、あごが外れやすい人の予防法はなんていうレアなケースも載っています。
すい臓がんの免疫療法についてなど、専門的な話もわかります。
一部に有料記事がありますが、ほとんどが無料で読むことができます。
ぜひ、ご覧ください。

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2019年10月15日 (火)

千曲川流域へ緊急支援

台風19号の被害が明らかになってきました。
被害に遭われた方のお見舞いを申し上げます。

たくさんの方から、鎌田は大丈夫かとご連絡をいただきました。
諏訪地方は大雨でしたが、一部の地域で停電はあるものの、大きな川のはん濫はなく、鎌田は元気にしております。

千曲川では堤防が決壊し、甚大な被害を出しています。
その千曲川流域に、アムダと協力して、医師と看護師、メディカルエンジニアの3人が救援に入りました。

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アムダは国際医療支援をしている団体。
災害が起きたときにお互いに助け合えるよう、諏訪中央病院と提携しています。
万が一、南海トラフの大地震が発生した場合、諏訪中央病院は四国の阿南市の病院を支援します。
今回の台風19号では、さっそくこの提携が活かされることになります。

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大橋洋平先生と対談

『緩和ケア医が、がんになって』を書いた大橋洋平先生と対談しました。
胃に、消化管間質腫瘍「ジスト」という悪性度の高い悪性腫瘍が見つかり、手術後、抗がん剤治療をしました。
しかし、今年4月、肝臓に転移。
それでも負けていない大橋先生の著書に感動し、ぜひ話してみたいと思いました。
電話で30分ほど、がん患者が抱える痛みについて話しましたが、もっと話してみたくなり、
名古屋まで大橋先生を訪ねました。

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9/22の「日曜はがんばらない」(文化放送)にもゲスト出演していただきました。
その様子は、こちらから↓ 聞くことができます。

http://www.joqr.co.jp/kamata/

緩和ケア専門医の大橋さんが、がんになったとき、どんなことを思い、どんなメッセージを発するのか。
みんなに勇気をくれる大橋先生の話をぜひ、聞いてください。

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2019年10月14日 (月)

鎌田劇場へようこそ!(439)

「風水師 王の運命を決めた男」

土地や水脈の形状をみるだけで人々の運命を変えることができる天才風水師が、悪の権力と闘う時代劇エンターテインメント。
なかなかおもしろくできている。
鼓楼の女将役のムン・チェウォンが驚くほど美しい。

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今、日韓の関係は冷え込んでいる。
しかし、こんなときだからこそ、韓国の音楽や小説、映画をお互いが親しんでいることが大事だと思う。

 

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2019年10月13日 (日)

鎌田劇場へようこそ!(438)

「人生、ただいま修行中」

フランスのドキュメンタリー映画。
「ぼくの好きな先生」という大ヒット、ドキュメンタリー映画をつくったニコラ・フィリベールの作品。
「だれかのために生きる」ということを決めた看護師の卵たちの戸惑いや、自分の能力に対する疑いなど、内省していく若者の姿を描いている。
コミュニケーションを大切にしている国の、若者の育て方がとても参考になる。
もちろん、現場はパラダイスではない。
教育者が寛容でなかったりするために、壁にぶつかっている若者もいる。
それでも、若者たちの背中を押す指導システムがあることに感心した。

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看護や介護にかかわるすべての人にみてもらいたいが、組織のなかで人材教育に携わっている人にもヒントをくれる映画だ。
ぜひ、たくさんの人にみてもらいたい。

新宿武蔵野館では、10/11~11/21の40日間、エレベーター内装がこの映画の広告でラッピングされます。

 

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2019年10月12日 (土)

介護の日セミナー

がんばらない介護生活を考える会は、毎年、介護の日セミナーを開催しています。
今年のテーマは
「人生100年、その先も!
 私らしく、いきいき生きるためのポイント」

2019年11月4日(月)13時~15時40分(開場12時30分)
会場 築地本願寺 本堂
参加費 無料
定員 500人(申し込みが必要です)

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今年のゲストは、スピードスケート五輪金メダリストの清水宏保さん。
大学院で介護の勉強と経営の勉強をし、札幌で介護施設を立ち上げ成功させています。
もう一人は、50歳でレビー小体病と診断された文筆家の樋口直美さん。
認知症になっても幸せに暮らす方法を伺います。

鎌田は、人生をおもしろく生きる方法、認知症にならない方法をお話ししますが、
認知症になってもいきいきと暮らすことができることを、樋口さんと対談します。

がんばらない介護生活を考える会委員を交え、介護のお悩み相談もあります。

会場の築地本願寺さんには、敷地内にすてきなカフェもあります。
人生100年を考える介護の日セミナーに参加し、充実した時間を過ごしてみませんか。

イベントの申し込みはこちら↓

http://www.gambaranaikaigo.com/

申し込み締め切りは10/25ですが、すでに多数の申し込みがあります。
お急ぎください。

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2019年10月11日 (金)

チョコ募金キックオフイベント

今年も、チョコ募金の季節がやってきました。
そのキックオフイベントが11月2日に開催されます。

チョコ募金キックオフ&JIM-NET15周年記念
                  チャリティトーク&コンサート
音楽×チョコレート=平和

2019年11月2日(土)18時開場 18時30分開演
牛込箪笥区民ホール
前売り2000円 当日2500円 小中高大学生1000円 未就学児 無料

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出演者
ババガヌージュ<難民キャンプ専用バンド>
 SUGIZO、佐藤慧、斉藤亮平
ゴスペルシンガー
 蔵本順、福田順子、山根圭織、日向彩、熊谷由那、後藤杏奈、配川絵里子
 のはらヒロコ
湯川れい子 音楽評論家
安田菜津紀 フォトジャーナリスト
鎌田實 JIM-NET代表

チケット申し込み方法はこちら↓

https://www.jim-net.org/2019/09/12/4760/ 


チョコ募金は11月15日から受付をスタートします。
今年のチョコ缶は復刻版。
ファン投票で人気のイラスト4種を選びました。
新しいポストカードもできました。

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イラクでは、がんの子どもや家族のためのJIM-NETハウスが評判になっています。
第二JIM-NETハウスにも挑戦する予定です。
ぜひ、チョコ募金でのご協力をお願いいたします。

チョコ募金の歌も、YouTubeでご覧ください。

https://www.youtube.com/watch?v=y31TXTm66sg

 

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2019年10月10日 (木)

ホテル・ムンバイ

読売新聞の一面広告で、映画「ホテル・ムンバイ」について、ニュース23のメインキャスター小川彩佳さんと対談しました。

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この映画は、実話をベースにしたもの。
テロリストに襲撃されても、ホテルマンたちが、必死にお客さんを守ろうとします。
自分以外のだれかのために行動する人間がいたことに、ほっとします。
このホテルが再開するとき、当時、泊まってたお客さんたちが集まったといいます。
二度と行きたくないと思ってもしかたないのに、自分の命を救ってくれたホテルマンたちに感謝したいと思ったのです。

このブログの「鎌田劇場へようこそ!」でも紹介しています。

http://kamata-minoru.cocolog-nifty.com/blog/2019/08/post-b057e1.html


「ホテル・ムンバイ」、ぜひ見てください。

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2019年10月 9日 (水)

本別高校で命の授業

本別高校で「教科書にない命の授業」をしました。
この高校は一学年1クラス。
もう5~6人増えると、2クラスになるという状況です。
今年の生徒会長の選挙演説では「地域とつながる」ということを訴えた候補が当選しました。
町の人たちも本別高校を大事にしています。

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地域包括ケア研究所代表の藤井さんが、本別高校でWebの指導もしており、
「HOTほんべつ」の取材なども高校生たちが手伝ってくれています。
高校生たちがどんどん自由に発信できると、ますますおもしろくなると思います。

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高齢者たちも、社会的にフレイルにならないよう、それぞれの集落にぼくに出向いていって、
鎌田式スクワットやかかと落としを実践してもらっています。

 

 

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2019年10月 8日 (火)

人も、食も、おいしい町

十勝地方にある本別町の「浮舟」には日本中から、最近は外国からもお客さんがやってきます。
目当てはニンニク焼きや生姜焼き、トンテキ。
約1.5㎝の厚さのトンテキにニンニクがたっぷり載って、キャベツとスパゲティがついて、とにかくうまいのです。

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ぼくは本別に行くと、おやきや「TOTTE(トッテ)」に行き、お焼きとコーヒーを頼みます。
お焼きは、信州のお焼きとは違います。
関東の「今川焼」に近いですが、いいバターと卵を使っていて、注文してから焼いてくれます。
このカフェのマスターは、文化人類学を勉強して、この商売にたどり着いたとか。
はじめは帯広でカフェをやっていましたが、祖母の介護で本別に戻ってきて、介護しながらお店をしているということです。
釣りが好きで、「遊ぶために働いている」とにっこり。

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本別には、おいしいものがたくさんあります。
おもしろい人たちも住んでいます。移住組もたくさんいます。
「HOTほんべつ」というサイトでは、そんな本別が紹介されています。

https://honbetsu.com/


ぜひ、ご覧いただき、本別を訪ねててください。

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2019年10月 7日 (月)

鎌田實の一日一冊(371)

「緩和ケア医が、がんになって」(大橋洋平著、双葉社)

緩和ケア医ががんになり、気が付いたことを正直に書いている。
明るくて誠実なドクターだ。

2018年6月、消化管からの大量出血で緊急入院し、胃に悪性の腫瘍が見つかった。
消化管間質腫瘍「GIST(ジスト)」。10万人に1~2人といわれる希少がんだった。
手術で胃をほぼ全摘し、抗がん剤の治療を受けた。
100㌔あった体重は40㌔も落ちたという。
終末期のがん患者を支える緩和ケア医として、だれよりも患者やその家族に寄り添えるという自負があった。
しかし、そんなものは「幻想にすぎなかった」と言う。
患者になったその日から、次々と苦しみが彼を襲った。
そんな体験を朝日新聞の「声」欄に投稿した。
苦しみに直面しながらも、<でも私は生きている。「がんになってもよりよく生きる」とホスピス緩和ケアで言われるが、「よく」など生きられない。確実に弱っているからだ。でも、これからをしぶとく生きていく。全てのがん患者に「しぶとく生きて!」とエールを送りたい>
力強い言葉である。

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本の帯には、「あきらめる、そして頑張る」とある。
ぼくと逆のことを言っている。
大橋先生はこんな手紙をくれた。
「鎌田先生の『がんばらない』『あきらめない』にはとても心を動かされ、率先して緩和ケアの現場で実践してまいりました。
ただ今回、思いがけずがんを患って、手術、抗がん剤治療をしたのですが、残念ながら肝臓に転移。
決して経過も望ましくない現在、これまでどおりに生きられないのを実感いたしました。
だから、思い切って今までの自分をあきらめて、前以上にというより、前以下であったとしても、
これからの自分をがんばって生きようと思いました。
その思いを綴ったのが、『緩和ケア医が、がんになって』でした。
鎌田先生には拙著をお目通しいただけるだけで、甚だ光栄でただただ感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございます」

命のぎりぎりを生きているにもかかわらず、あたたかさを忘れないところが大橋先生のすごいとろ。
ぜひ、読んでみてほしい。

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2019年10月 6日 (日)

メディアで紹介されています

鎌田式スクワットとかかと落としが、いろいろなメディアで紹介されてます。

「中日新聞」と「東京新聞」で9/18、鎌田式スクワットとかかと落としが大きく取り上げられました。
共同通信配信記事で、35の地方紙などで掲載されています。

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「日本農業新聞」では、9/23の論点に、「脊柱後湾症を防ぐ」というタイトルで、筋活・骨活をすすめる鎌田の記事が掲載されました。
47年、農村地域で地域医療をしていますが、脊柱後湾症や脊柱前湾症という病気で、背骨が曲がる人を時々みかけます。
脊柱後湾症は、骨粗しょう症があることで起こりやすくなります。
骨粗しょう症は、日本に1200万人いるといわれる国民病。
骨粗しょう症も脊柱後湾症も防ぐために、スクワットやかかと落としなどの筋活と骨活が大事なのです。

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月刊「毎日が発見」10月号では、19ページにわたって「鎌田實式若返り健康法」が特集されています。
心の持ち方や運動、食、おしゃれなど多岐にわたって紹介。
ふだんは毎月「もっともっとおもしろく生きようよ」という連載で、健康で楽しく生きるためのエッセーを書いています。

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「安心」11月号でも、鎌田式スクワットとかかと落としが取り上げられました。
実際にかかと落としで70代の人が高血圧が改善した例や、血圧が140/80から110/80になった例を紹介しています。
ぜひ、高血圧の方も鎌田式かかと落としをやってみてください。

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また、「女性自身」でも紹介されました。
「女性自身 鎌田式スクワット」で検索すると、記事の内容を読むことができます。

『鎌田式「スクワット」と「かかと落とし」』(集英社)がご好評いただいております。
スクワットのやり方を動画で見たいという人は、
「集英社 鎌田式スーパースクワット 動画」で検索してください。
YouTubeの3分ほどの動画を見ることができます。
「がんばらない介護を考える会」のメンバーで、日本コンチネンス協会の西村かおる先生と一緒に考案した、失禁予防にもなる「スーパースクワット」の方法を紹介しています。
ぜひ、ご覧ください。

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2019年10月 5日 (土)

鎌田實の一日一冊(370)

「82年生まれ、キム・ジヨン」(チョ・ナムジュ著、斎藤真理子訳、筑摩書房)

韓国で100万部を突破。
日本でもベストセラーになった。
韓国の女性の生きづらさが描かれている。
だが、この問題は韓国だけではなく、日本にも、ぼくが通っている中東にも歴然と続いている問題である。
33歳のキム・ジヨンは結婚し、娘が生まれる。
育児疲れか、うつ病のような症状が出始める。
主治医のカルテを読むように、生々しく、生い立ちやこれまでの出来事が分析されていく。

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80年代、三番目以降の子どもの出生性比は、男児は女児の2倍以上となった。
女児は歓迎されていない。
キム・ジヨンにも弟が生まれると、家の中は弟が中心になった。
就職するときも男が優先されていく。
1997年のIMF危機のとき、姉が進学する。
経済が崩壊しかかっていくなかでの庶民の生活が見えてくる。
多くの女性たちが、「女だから」という理由で自分の言葉を飲み込んできたことがわかる。
中東でも女子は学校にいけない子が多かった。
日本でも男女の所得格差は歴然としている。
新内閣も女性大臣は2人。
日本も女性が生きやすいように変えていかなければいけないのだと思う。

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2019年10月 4日 (金)

この秋も、多彩なゲスト

ジャズのボーカリスト中本マリさんと、小淵沢にあるアルソアの奏樹で食事をしました。
アルソアの社長が出てきてくれて大歓迎。
アルソアの構想などを語ってくれました。
食事のあと、酵素をつくるための無農薬の野菜畑へ。
中本マリさんも、ニンジンを採りました。

Img_3454 ホールからは色づき始めた木々が

そんな中本マリさん、11月の第一日曜である11/3、「日曜はがんばらない」(文化放送、午前10時~)に、
ゲストで出演していただけることになりました。
ジャズの奥深い話や、楽しいお話をうかがいます。
ぜひ、聞いてください。

Img_3459  無農薬のニンジンを手にする中本マリさん


このアルソアの農園には、浅田真央さんが植えたトウモロコシもあるとのこと。
すでに真央さんは収穫をすませたようで、その残り物をいただきました。
その浅田真央さん、急きょ、10/6の「日曜はがんばらない」に出演が決まりました。
ここ5年ずっとオファーをしていましたが、やっと夢がかないました。

Photo_20191004115701 10/6の「日曜はがんばらない」に出演する浅田真央さんと

アルソアの農場ではトラクターに乗ったこともあるようで、
いつか農業をやってみたいという思いをもっているようです。
みんなが知らない真央さんの夢を語ってもらおうと思っています。

毎週、すてきなゲストをお迎えする「日曜はがんばらない」
これからもお聞き逃しなく。

 

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2019年10月 3日 (木)

絆診療所へ

南相馬の絆診療所の遠藤先生を訪ねました。
震災後すぐに支援を求められたのが、遠藤先生でした。
そして、クリーニング屋の女性社長の高橋さんをはじめ、20人ほどの被災した会社やお店の女性経営者たちに、
震災で何が厳しいのか、何を支援したらいいか話を聞く機会を得ました。
そのときに石川建設の社長が同席。
以来、ぼくが行くたびに南相馬の現状を案内し、説明してくれました。
あれから8年半。もう親戚みたいなつきあいになりました。

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絆診療所には、ぼくの本が置かれたコーナーが設けられていました。
ありがたいことです。

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夜、小高駅の近くにある柳美里さんの本屋さんも訪ねました。
本屋さんの前につくるカフェの工事も始まっていました。
クラウドファンディングが成立して、いよいよ夢が実現しようとしています。
柳美里さん自身は次の作品にとりかかっており、山の温泉に閉じこもって執筆中ということで、お会いできませんでした。

 

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2019年10月 2日 (水)

鎌田實・坂田明トーク&ジャズ

山形市蔵王にあるシベールアリーナで、ジャズのサックス奏者・坂田明さんと鎌田實がトーク&ジャズのイベントを行います。
ジャズピアニストの大森菜々さんも参加します。

このシベールアリーナは、井上ひさしさんが生前、愛したホールで、ここでよく芝居が上演されました。
鎌田も昨年、講演を行い、とてもいい会場で感激。
久しぶりに、坂田明さんとトーク&ジャズのイベントを行います。

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鎌田實・坂田明トーク&ジャズ

2019年10月13日(日) 13時開演(12時30分開場)
山形市蔵王松が丘2-1-3 シベールアリーナ
入場料 4000円(当日4500円)

プログラム
鎌田實 講演「生きているってすばらしい~命・健康・夢・絆が大事~」
坂田明×鎌田實 トークショー「命が透けてみえる」
坂田明 ライブ with大森菜々(ピアノ)

申し込みはシベールアリーナ
 電話023-689-1166(10~19時)
 FAX023-689-1167
 
会場から車で15分程度のところに上山温泉があります。
坂田明さんと前泊し、のんびりしてこようと思っています。
ぜひ、温泉や東北の秋を楽しみがてら、「鎌田實・坂田明トーク&ジャズ」を聞きに来てください。

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2019年10月 1日 (火)

南相馬でお月見の会

講演のため、いわきを訪ねました。
南相馬の人たちが迎えにきてくれて、いまの南相馬を案内してくれました。
海岸沿いに、大きな風力発電機が4基。
そこらじゅうに太陽光発電が置かれています。
福島県内の発電は、60%が自然エネルギーになったとのこと。
あと4年で、福島県の電力を100%自然エネルギーで賄うことができるようになるといいます。
そんな海では、サーファーたちがたくさん集まって楽しんでいました。
必死に生まれ変わっていく福島の姿が見えました。

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8年半前の震災直後に支援に入ると、ぼくたちに寝泊まりする場所や食事を出してくれた人たちがいました。
その人たちが集まって、お酒を飲みながら、あの絶望をどう乗り越えて来たのか、みんなで語り合りました。
しみじみとしたお月見の会となりました。

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双葉食堂のラーメン。相変わらず人気で、朝10時から行列ができているといいます。

 

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