10代に向けた一冊
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大王製紙エリエールレディスオープンで、渋野日向子さんが優勝しました。
そのエリエールカップの前夜祭の日。
ぼくは、松山の同じホテルで、「がんばらない介護生活を考える会」の委員と外国人の介護人材についての講演とシンポジウムを行いました。
そして、その後、前夜祭のレセプションに参加。
会場では、そうそうたるプロゴルファーたちが、和気藹々と、参加者と写真を撮ったりしていました。
この後、彼女たちはすぐに頭のモードを切り替えて、4日間の闘いに入ります。
ぼくはゴルフはしませんが、こういう切り替えも含めて、プロはすごいなと驚かされました。
ここでも、渋野さんのシンデレラスマイルがさく裂。
なかなか大したものでした。
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佐賀市で「がんばらない健康長寿塾」が開かれました。
今回は、今年春まで諏訪中央病院に勤めていた総合医の奥先生が講師として参加し、住民参加型の健康づくりについて語りました。
西九州大学の大田尾教授が半年の1回ずつ、塾生の筋肉や運動機能などの測定をしていますが、
3回目の測定で、片脚立ちなど下肢のバランスがよくなっている人が目立ちました。
一方で、上肢の筋力は低下していることもわかりました。
そこで、「腕立て伏せ」ではなく、「壁立て伏せ」を鎌田が指導しました。
これは、壁を使ってする腕の筋肉トレーニングで、腕の力が弱い人でもやりやすいトレーニングです。
塾生はついに800人超え。
こちらの女性は“優等生”。参加当初はフレイルに近い状態でしたが、筋肉が2㎏増えました。
今は塾でボランティアをしてくれています。
佐賀市内に高齢者のアパートや銭湯、ヘアサロンなどの総合施設ができます。
その一角に鎌田文庫という街角図書室ができあがりました。
いろんな年代に合わせた本など、数千冊の絵本をそろえ、町の人も使えるようにしたいと考えてます。
アパートの隣には、7人の医師が運営する在宅ケアクリニックが建設中です。
おもしろい構想が徐々に形になりつつあります。
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2020年の「若い人に贈る読書のすすめ」推薦図書24点のなかに、鎌田實の「脱・呪縛」(理論社)が選ばれました。
とてもうれしいです。
これは、読書推進運動協議会・事業委員会が選定しているもの。
「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」(ブレイディみかこ)
「死にがいを求めて生きているの」(朝井リョウ)
「人をつくる読書術」(佐藤優)
「地球生まれで旅育ち」(ヤマザキマリ)
などの24の作品が選ばれています。
この推薦図書を掲載したリーフレットは、成人式や卒業式のシーズンに合わせて、都道府県の公立図書館や全国の書店に配布されます。
新たな世界に羽ばたく若い人たちに贈る本として、ぜひ参考にしてもらいたいと思います。
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11月24日の「日曜はがんばらない」(文化放送、朝10時~)のゲストは山本朋史さん。
朝日新聞の敏腕記者で、ぼくが週刊朝日で連載をしていたときの担当編集者でした。
先日、週刊朝日で、ぼくの「スクワットとかかと落とし」が取り上げられ、それを見た山本さんが手紙をくれました。
「会いたいね」と電話でもやりとりし、そこで、ラジオに出ていただくことが一気に決まりました。
というのも、山本さんは認知症予備軍になったというのです。
4つの検査で「軽度認知障害」(MCI)と診断。
ダブルブッキングをしたり、原稿を書いていて漢字どころかひらがなも書けなくなったといいます。
ところが、最近の検査では、正常という判定になりました。
MCIが改善したのです。
山本さんに何があったのか。
山本さんは「筋トレがいちばん効いた。それから絵をかく芸術療法もよかった」といいます。
毎日できるだけ絵をかくようにしているとのこと。
ぼくの似顔絵もかいてくれました。
楽器を演奏する音楽療法も始めたといいます。
「できるだけ集中してやること、繰り返してやること」という山本さんの話をぜひ聞いてください。
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「男と女 人生最良の日々」
名匠クロード・ルルーシュ監督が1966年に手掛け、数々の賞を受賞した名作「男と女」。
そのスタッフとキャストが再結集した。
主役のアヌーク・エーメとジャン=ルイ・トランティニャンはもちろん、音楽もフランシス・レイ。
前作では、あの有名な「ダバダバダ」というスキャットが有名だが、
昨年亡くなる直前に作った曲が流れる。
元レーシングドライバーの男は老人施設に入っている。
思い続けた女性が現れ、53年前に2人で訪ねたノルマンディーのホテルを訪ねる。
ヌーベルバーグの旗手だったクロード・ルルーシュ監督らしい撮り方。
リハーサルはいっさいしない。
リアルな世界と虚構とが半々に混ざり合いながら、魅力的な映画になっている。
とにかく美しい映画だ。
来年1月31日公開予定。
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シリアのシドラちゃんという女の子は、アルビル郊外のダラシャクラン難民キャンプで暮らしています。
心臓外科医の深谷先生に、心房中隔欠損と診断され、いずれ手術が必要になるかもしれないが、
経過をみようということになっていました。
4年ほど経過をみましたが、発育がよくないことも含めて、現地で手術をすることになりました。
シリアからイラクへ逃げて来た家族は、JIM-NETが医療費の負担をすると聞くとほっとしたようです。
なんとか、シドラちゃんを元気にしたいと思っています。
チョコ募金のご協力をお願いいたします。
チョコ募金の申し込みはこちら↓
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「がんばらない介護生活を考える会」の「介護の日セミナー」が築地本願寺の本堂で開かれました。
毎年11月11日の「介護の日」にちなみ、大王製紙に支援していただきながら、最先端の介護の話をしてきました。
今年のゲストは、レビー小体型認知症当事者の樋口直美さん。
レビー小体型は認知症全体の15~20%を占めています。
しかし、アルツハイマー型のように記憶障害や認知障害が目立たないので、見過ごされることも多い病気です。
樋口さんは、50歳でレビー小体型と診断され、治療をしながら、病気の正しい理解を広める活動をしています。
もう一人のゲストは、スピードスートの金メダリスト清水宏保さん。
現役引退後、脳卒中のリハビリができる施設やサービス付き高齢者住宅、訪問看護ステーションをつくったりしています。
会場は満杯。
興味深くゲストの話に耳を傾けていました。
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チョコ募金のキックオフイベントが11/2、開催されました。
「音楽×チョコレート=平和」というタイトルのように、
音楽があふれ、平和にむけて何ができる、一人ひとりが考えるイベントとなりました。
出演は、LUNA SEAと X JAPANで活躍するSUGIZOさんを中心とした難民専門バンド「ババガヌージュ」、この日のために、ミュージシャンのはらヒロコさんが呼びかけたゴスペルのユニット「singers for peace」、音楽評論家で作詞家の湯川れい子さん。
フォトジャーナリストの安田菜津紀さんは、司会も務めてくれました。
SUGIZOさんらが、アルビルに作ったJIM-NETハウスやダラシャクラン難民キャンプでライブをした様子も紹介されました。
会場のエントランスには、これまでのチョコ缶の絵柄をプリントしたSUGIZOさんの舞台衣装が展示されました。
裏地は、安田さんが撮った子どもたちの写真になっています。
来場者は並んで写真撮影していきました。また、今年のチョコ募金の絵柄をあしらったギターを、SUGIZOモデルとして発売し、その利益をJIM-NETに寄付してくれるといううれしい発表もありました。
ホールは満員、熱気に包まれました。
チョコ募金、今日からスタートします。
哲学のあるチョコレート。
ぜひ、ご協力ください。
詳しくはこちら↓
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檀家になっている真言宗の長円寺さんで、晋山式が行われました。
自分の葬儀のときには、お経は3分以内でとお願いしているお寺です。
住職さんが83歳で引退し、新しい和尚さんが住職になりました。
子どもを大事にしたいということで、新住職の初仕事として、子安観音像をお寺につくり、その入仏式もありました。
午前中は晋山式で祝辞を述べ、そのまま市内の葬儀場へ。
医師会長をされた開業医の先生のお葬式でした。
先生には、ぼくが諏訪中央病院の院長をしていたとき、ずいぶんお世話になりました。
福祉21のまちづくりでは、2人でペアになって10年間、全力投球をしました。
住民自治のまちづくりを目指してきた日々を思い出します。
泣きながら弔辞を読みました。
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X JAPAN, LUNA SEA のギタリスト、SUGIZOさんが中心となって結成された
難民キャンプ専門バンド『ババガヌージュ』。
JIM-NETが支援している1万人のダナシャクラン難民キャンプや
JIM-NETハウスでライブをしてくれました。
【NHK WORLD NEWS】でその模様が放送されました。
https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/news/ataglance/595/
先日行われた「チョコ募金」のキックオフイベントにも出演。
会場は大変盛り上がり、良いスタートがきれました。
チョコ募金は11月15日スタートです!
ご協力宜しくお願いいたします。
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茅野市福祉大会で記念講演をしました。
諏訪中央病院の若い医師や市の地域福祉の専門家たちが、地域懇談会を各地につくり、
そこで自分たちの地域の問題点をあげながら、講演を聞いたあと、車座になって意見交換をしました。
茅野市の緑区は、坂の上にある50年経った住宅団地があります。
その地区はバリアフリーどころか、坂だらけ。
「坂の上のバリアあり」なんてという自虐的なタイトルで、住民が坂の上の公民館に集まって、フレイル予防を始めています。
鎌田がほろ酔い座談会をした芹ケ沢では、スクワットとかかと落としを含む体操を
「見上げてごらん夜の星を」の歌に合わせて行う“芹ケ沢体操”というのをつくりました。
茅野市では、「子ども、フレイル、認知症」をキーワードに、健康で長生きの町づくりをしており、各地が活気づいています。
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「LORO 欲望のイタリア」
イタリアの元首相、ベルルスコーニをモデルにしたエンターテインメント。
とんでもない資本家がイタリアのテレビ局を抑え、首相になっていく。
9年にわたって首相の座につき、イタリアを熱狂させたが、落胆もさせた。
数々の女性問題、脱税、職権乱用。
華麗にして過激な「欲望」が描かれる。
監督パオロ・ソレンティーノは「グランドフィナーレ」などで高い評価を受けた。
この映画は撮りたいように撮った映画だろう。
ところどころ意味のわからないショットがあり、ポエティックな感じもする。
監督は、「人間は事実の堆積ではなく、感情の堆積」という監督の言葉どおり、
ベルルスコーニを感情から分析し、決して非難一辺倒でつくっていない。
美しくて、おもしろくて、157分が長く感じなかった。
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避難所は体育館のため、プライバシーが守れらず、長期戦になるとストレスがたまります。
段ボールのしきりはありますが、せめて家族単位でプライバシーが守れるようになるといいと思います。
長野県では、みなし避難所としてアパートやホテルなどを使うことを考え、できるだけ避難所での生活を短くしたいと考えているようです。
長野市豊野にあるクリニックは、1階全体が浸没してしまいました。
水道も出ず、料理室が浸水したため患者さんのケアができず。
入院患者さんや施設の患者さん約260人をほかの施設へ移しました。
諏訪中央病院からは調整役として、1人のスタッフを派遣することになりました。
民間病院なので、はやく復興しないと経営が行き詰まってしまいます。
できるだけ早い復興のために、募金なども含めて支援が必要だと思います。
これからも相談にのっていくつもりです。
長野市での支援の様子は、新聞にも大きく取り上げられました。
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先週、千曲川の氾濫で水害に遭った長野市に支援に入りました。
原村のカナディアンファームのグループと、茅野市のステーキハウス ピーターの3兄弟、それにJCFとJIM-NETのスタッフが集まり、炊き出しをしました。
県知事をはじめ県の課長、長野市の部長、教育長らも来ていました。
被災者への支援は野菜たっぷりとたんぱく質が大切、というのが鎌田の哲学です。
それに賛同してくれた人たちが、いろんなアイデアを出してくれました。
カナディアンファームは、焼きそばにも大きな肉を入れて、焼きそばステーキのようにしました。
ステーキハウス ピーターの3兄弟は、ハンバーグ丼、ステーキ丼、うな丼、すき焼き丼、そぼろ丼など食べやすい丼物と肉などを組み合わせました。
ヨーロッパの大会で優勝した特別なソーセージを挟んだホットドッグも、子どもたちに大好評でした。
集まったみんなはおいそしうな食を見てニコニコ。
そして、食べてまたニコニコ。
「元気が出て来た」
「よく来たくれました」
「もうひとがんばりできそう」と語ってくれました。
ピーターでは、いろいろな肉の丼とパスタなど全部で650人分をつくってくれましたが、
その準備に協力してくれたのは、食改さんや元保健師さん9人です。
みんな、あたたかい心をもっています。
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川崎にある特別養護老人ホームクロスハート幸・川崎を視察に行きました。
1階フロアはカフェになっていて、おいしいコーヒーを出していました。
入居者や家族、市民も利用できます。
まちだ丘の上病院では、鎌倉街道沿いの750坪の土地に新しい地域包括ケアの拠点をつくる予定です。
国交省から全国で8つ、補助金がでる制度を利用したもの。
古い蔵つきの家を改装し、認知症カフェ、訪問看護ステーション、子ども食堂などを行っていこうと考えています。
先日は、病院の職員たちにも、このメディカルビレッジ構想を話しました。
その後、看護部長会で100人ほどの看護師、医療関係者たちに、町田で新しい地域包括ケアを広げていこうと講演をしました。
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