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「ベル・カント~とらわれのアリア」
1996年の日本大使館公邸占拠事件からヒントを得た小説の映画化。副大統領の公邸で、世界的オペラ歌手を招いてサロンコンサートが開かれる。そこにテロリストがなだれこみ、人質にするのだが、歌手の歌声をきっかけに徐々に心の交流がはかられるようになる。
「アリスのままで」のジュリアン・ムーアと渡辺謙が、がっぷり四つに組んで熱演している。暴力的な映像は少なく、テロリストと人質の心の交流が描かれていて、芸術がもつ大きな力を感じさせてくれる映画。原作は100万部のベストセラーというだけあって、ストーリーもおもしろい。期待を裏切らない映画だ。
鎌田實 2019年11月 2日 (土) 12時19分 | 固定リンク Tweet