鎌田劇場へようこそ!(446)
「LORO 欲望のイタリア」
イタリアの元首相、ベルルスコーニをモデルにしたエンターテインメント。
とんでもない資本家がイタリアのテレビ局を抑え、首相になっていく。
9年にわたって首相の座につき、イタリアを熱狂させたが、落胆もさせた。
数々の女性問題、脱税、職権乱用。
華麗にして過激な「欲望」が描かれる。
監督パオロ・ソレンティーノは「グランドフィナーレ」などで高い評価を受けた。
この映画は撮りたいように撮った映画だろう。
ところどころ意味のわからないショットがあり、ポエティックな感じもする。
監督は、「人間は事実の堆積ではなく、感情の堆積」という監督の言葉どおり、
ベルルスコーニを感情から分析し、決して非難一辺倒でつくっていない。
美しくて、おもしろくて、157分が長く感じなかった。
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