再会
久しぶりに毎田順子さんにお会いしました。
金沢の講演会に、東京から車いすで来てくれたのです。
彼女は、筋ジストロフィーで、口に筆をくわえて絵をかいています。
毎田さんはいつも夢をもっています。
10年ほど前、ぼくは障害のある人たちと年2回、旅をしていました。
そのツアーに参加していた彼女は「ハワイで魚と泳ぎたい」という夢をもっていました。
10人ほどのボランティアが彼女をサポートし、その夢はかないました。
その次に、「イルカと泳ぎたい」と言い出しました。
イルカショーを行っているところに依頼すると、医療と介護、スイミングの専門家がいればいいという厳しいハードル付きのOKをいだきました。
医療の専門家は医師のぼくがいます。
介護の専門家も、トラベルサポーターとしてたくさんいました。
でも、スイミングの専門家はどうしよう。
となったとき、たまたまツアーに参加していた方がスイミングのインストラクターであることがわかりました。
その方は末期の肺がんを患っていました。
そうやって奇跡的に、毎田さんのイルカと泳ぐ夢は達成できたのです。
肺がんの方もそれから2年近く世界を旅行したといいます。
毎田さんのバイタリティーが、彼女自身を支えるだけではなく、ほかの人にも飛び火したのでしょう。
10年ぶりにお会いした毎田順子さん。
ますますお元気で若々しくなっていて、うれしくなりました。
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