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2020年2月18日 (火)

水際作戦失敗

武漢大学の関連病院で新型コロナウイルスの入院患者138人のうち41%が院内感染でした。
日本でも院内感染が起きると予想していましたが、和歌山で起きました。
今回の新型肺炎は、無症状のことも多く、倦怠感程度の症状で気づきにくいという特徴があります。
日本政府が最近まで湖北省に関係する人だけを対象にPCR検査をするという“湖北しばり”をしてきました。
これが、湖北省に関係しなければ大丈夫という間違ったアナウンスをしてしまったことも感染を広げる結果になったと思います。

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武漢では春節の時期、4万規模の春節大食事会を開催しました。
これは中国共産党の「大丈夫」というメッセージもあったのでしょうが、一気に感染を拡大させるきっかけになったでしょう。
日本にも、春節前に、武漢から仕事や旅行で9000人が来ていると言われています。
2月中旬に入ってからも、症状のない陽性者が100人単位で入っていた可能性は否定できません。
水際作戦をするなら、もっと早く、もっと大きな網をかける必要があったと思います。

 

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