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2020年3月31日 (火)

感染爆発を起こさないために⑦

すでに感染爆発が起こり始めている可能性があります。
実際のところはわかりません。
わからないから、経済的なダメージを大きくしないために、緊急事態宣言がなかなかできません。

感染がどれくらい広がっているかを推測するために提案したいのが、かぜ様症状の人にもPCR検査をすることです。
もう少し検査を多くするだけで、推測ができると思います。
PCR検査でなくていい。
新型コロナウイルスの迅速検査キットは、外国では市販され、日本でも実用間近です。
東京、大阪、兵庫など感染が広がっている地域で、それぞれ1000人程度、調査に参加してくれる人たちに検査を行うと、
感染の広がりが推測でき、「勘に頼った方針」からもう少し現実に対応した方針を出せるようになるのではないでしょうか。

中国の論文によると、都市封鎖を5日前に行っていれば、今回の感染者を3分の1に減らすことができた、といいます。
日本でもPCR検査をした人のなかに、無症状だが陽性と出た人が約180人いました。
中国の論文は、無症候性感染者でも感染力がかなり高いといっています。
この無症候性感染者の存在を見て見ぬふりをしていると、いつまでたっても収束宣言ができません。
ただし、PCR検査をどんどんやれ、ということではありません。
医師の裁量に任せて、検査できるようにすることが必要です。
スペインでは4000人の医療従事者が感染、イタリアでは50人の医師が死亡しています。

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東京都では、感染症指定病院のベッド数は140、重症者は65で、実際は満杯。
軽い症状の人が感染症の専門病院に入院しているからです。
PCR陽性でも軽いうちは様子をみるだけの隔離場所をつくる必要があります。
運行していないクルーズ船、オリンピック村、いま使われていない病院のベッド、協力してくれるホテル・・・などを活用し、
治療が終わって、検査の結果を待つような人にもここに移ってもらうといいと思います。
自主隔離をするのは、社会のためにするわけで、その人たちの生活や居心地のよさを守ってあげる必要もあります。
後ろ指をさすのではなく、感謝するようにしたいものです。

ぼくたちはこれまで結核やハンセン病、HIVなどの感染症を経験してきましたが、差別や排除といった方法ではなく、共存していく新しい隔離の哲学をつくっていく必要があります。

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