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2020年3月21日 (土)

鎌田實の一日一冊(376)

「震災と行方不明 曖昧な喪失と受容の物語」(金菱清ゼミナール東北学院大学震災の記録プロジェクト、新曜社)

金菱さんとは2度ほど対談したことがある。
震災後、亡くなった人の幽霊を見た、などの話を拾い上げてきた。
そうした霊性の研究の本は、10冊ほどになった。

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以前「ニュースエブリィ」(日本テレビ)で、昨年秋、ようやく遺体が見つかった大久保真希さんのことを紹介した。
歯と一部の骨が見つかり、DNA鑑定で特定された。
ご両親は、娘の死を覚悟しながら、遺体が見つからないことで精神的に落ち着くことができなかったが、
ようやく娘が戻って来て、ご両親はとても喜んだ。
9年前の震災直後、被災地の遺体安置所になった体育館をおまいりしたことがあるが、親しい人の遺体と対面した人たちも同じような気持ちだったと思う。
亡くなったことは悲しいが、せめて遺体が見つかったことに感謝していた。
ぼくは、テレビで、ご両親に「よかったですね」と声をかけた。
そして、亡くなった真希さんに「いい親孝行しました」と呼びかけた。
東日本大震災では、約2500人の人がいまだ行方不明。
一人でも多く見つけてあげることが大事だと思う。

 

 

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