明るい方へ
自粛生活が続いていますが、頭の中にいいイメージをもつことが大事です。
なので、今回はいい話を書きましょう。
1、無症候者にもPCR検査
ずっとPCR検査の拡充を訴えてきましたが、政府がはじめて、無症状でも、医師の判断でPCR検査をしていいという方針を出しました。
地域で陽性者が出ている場合、新型コロナではない患者さんの入院時や手術前などにPCR検査をすることで、院内感染を防ぐことができます。
PCR検査を広げたら、あとは居心地の隔離場所を確保することです。
2、大王製紙が、国内最速のマスク製造マシーンを導入
大王製紙が今月末からマスク生産を始めるといいます。
これにより、これまでとはケタ違いの生産枚数になります。
この窮地を何とかしようと、いろいろな会社にお願いをしてきました。
ぼくのお願いが届いたわけではなく、会社として社会貢献をしたいと考えてのことだと思います。
これを機に、命にかかわるものについては、生産体制やサプライチェーンを見直す必要があります。
国内で生産するようにすれば、日本人の雇用も生み出すことができます。
3、日本の死亡率は低い
世界の感染者約300万人、死亡者は約20万人で、単純に割り算をすると死亡率は6.6%になります。
それに対して、日本の死亡率は1.9%。
世界から見れば、まあまあの状態だと思います。
慶応大学が無症状の入院時の患者さんに検査をしたところ約6%陽性者が出ました。
東京都で6%が感染していると仮定して、死亡数約100人から死亡率を計算すると約0.02%。
インフルエンザの死亡率とそれほど変わらないことが推測できます。
4、重症患者数も少ない
テレビに出ている専門家たちは最近、陽性率を取り上げてます。
検査が少ないと陽性率が高くなるという考え方です。
一方、死亡数は、ほかの原因で亡くなった人のなかに新型コロナの人が紛れている可能性もあります。
そこで、ぼくは重症患者数に注目しています。
今の日本の医療態勢では重症者を見逃すことはほとんどありません。
重症患者は、ほとんどPCR検査が行われています。
重症患者数の推移をみていくと、3週間ほど前までは70例くらいだったのが、ここへ来て300例くらいに増えています。
これは、感染の広がりをある程度反映しているのでないかと思います。
そして、欧米の感染爆発をしている国に比べれば、日本の重症患者の数は圧倒的に少ないのも事実です。
以前、感染力を示す実効再生産数について書きました。
新型コロナの基本再生産数は2.5ですが、日本では実効再生産数は1.7と推測されています。
これは、手洗いやマスク着用、靴を脱ぐ、あいさつでボディタッチをしない、などの習慣が実効再生産数を低下させている可能性があります。
さらに、現在のように3密を避けて自粛生活を続けることで、もっと実行再生産数を下げていることが考えられます。
願望も含めた希望的観測ですが、日本ならばこのようにして第一波を抑えこみ、現在のオン・コロナを克服できるのではないか。
第一波を抑え、経済活動の自粛を緩めていくときにも、今のような状態を上手に維持することができれば、第二波のピークも小さくすることができるでしょう。
それには、国民に訴える政治家の言葉の力が、大きな役割を果たすと思います。
そして、ウィズ・コロナ(コロナとともに)、アフター・コロナ(コロナの後)を経て、
ビヨンド・コロナ(コロナを超えて)を意識しながら、新しい価値観や世界を構築していくことが重要になります。
すでに、その芽は出てきています。
その芽をどう育てていくか、日本を信じたいと思います。
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