« イラク駐在員/牧野アンドレ on 日テレ | トップページ | 信頼できる政府になってほしい »

2020年4月 6日 (月)

動きを8割減らそう

昨日5日、東京都の1日の感染者が143人を数え、都の累計感染者数は1000人を超えました。
感染経路不明の感染者が、一週間前に比べて3倍に増えています。
これは、もう感染爆発といっていい状態です。
PCR検査の数が少ないために数値は目立たないけれど、とんでもないことが起こりだしていると考えられます。

医療従事者の感染者は153人。
福岡がいちばん多く、次は東京。
大阪、兵庫も多くの医療従事者の感染を出しています。
院内感染が起った病院では、外来診療なども止まりはじめています。
これが続くと、がんや脳卒中などの治療ができなくなっていき、日本国民全体の命を守れなくなっていく可能性があります。

テレワークを進めている大企業もありますが、現場に行かないと仕事にならない人も多数います。
日本のテレワークの実施率は低いのです。
密閉、密集、密接の3つの「密」を避けようと訴えているのに、「夜の町」やカラオケ、ライブで、いまだに感染する例も出ています。

こうした新型コロナの感染の勢いを止めるには、人と接触する回数や動きを8割減らすこと。
できるだけ自宅にいる時間を長くし、外出したときはソーシャル・ディスタンスを2m程度保つように注意したいものです。
自分で自分の身を守るというのも大事ですが、もっと大事なのは、自分が感染を広げてしまう手伝いをしないことです。

ここ1か月が勝負。
この1か月、みんなが8割動きを減らせば、1回目のピークは下方へ向かうはずです。
そうやって急場をしのいだ後、中長期的にぼくたちの国はどう生きていったらいいのかを考えればいいのです。

感染拡大の緊迫したニュースばかり聞いていると、不安になり気持ちもすさんでしまいがちです。
イライラして批判や悪口を言いたくなったら、いちばんつらい人たちのことを想像することが大切です。
この巣ごもりの期間に、本を読んだり、家で音楽を聴いたり、ネットで映画を見たりして心を落ち着け、新しいウイルスとの闘いを通して、生き方を少し変えてみる。
その戦略を立てるための1か月にしてみたらいいと思います。

米国のジョセフ・ヤング駐日臨時代理大使は3日、ビデオメッセージを公開しました。
クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の日本の対応について、「米国人乗客は最高のケアを受けた」と述べ、謝意を示しました。
これまでぼくは、政府の方針にダメだダメだと批判してきましたが、
評価すべきこともあります。
厚生労働省は、安定した陽性者をホテルに移動できるようにマニュアルを整備し、東京都がさっそく決断しました。
とてもいいことです。
収入が大幅に減った中小企業に最大200万円、フリーランスを含む個人事業主に最大100万円を給付するというのもいいことです。
パーのホステスさんや風俗で働く人にもきちんと補償し、しっかり休業できるようにすることも忘れないようにしたいものです。

 

|

« イラク駐在員/牧野アンドレ on 日テレ | トップページ | 信頼できる政府になってほしい »