遅い、遅い、遅い
「スピード感をもってやる」と多くの政治家が言っていますが、とにかくすべてが遅いという印象をぬぐえません。
やっと、安定した陽性者をホテルなどに出すというマニュアルが示されました。
ホテルが、こうした形で社会貢献してくれるのはすばらしいこと。
しかし、ホテルの周辺の住民からは反対の声が上がっているという話も聞きます。
ぼくは一貫して、クルーズ船を活用することを提案してきました。
日本でクルーズ船の活用に成功すれば、世界にいいモデルを示すことができます。
関西や九州などの自治体は、動き始めてみたらどうでしょうか。
少なくとも厚生労働省がやっと重い腰をあげてくれたことはとても評価していいと思います。
PCR検査の実施は相変わらず少ないまま。
医師の裁量で、検査を民間に自由に委託できるように、早く明確にすべきです。
医療関係者が一人でも感染してしまうと、その病棟のスタッフは2週間、現場から離れざるを得なくなります。
これは医療崩壊を加速させます。
医療関係者を感染から守るにも、N95のマスクも不足しています。
フェイスシールドやガウンなどはもっと少ないのが現状です。
こうした状況で、患者さんのPCR検査が自由にできないために、新型コロナ以外の患者さんを診ているうちに感染してしまう危険性にさらされています。
もう一つの医療崩壊の芽も出始めています。
開業医の外来の患者数が、前年に比べて3割くらい減っているそうです。
新型コロナの影響で、胃カメラや耳鼻科領域のカメラなど、急がない検査は3月に入って止めている病院が多いと聞きます。
病院は、経済的にも困難な状況に陥りだしているのです。
アベノマスクを配布するお金で、医療機関にゴーグルやガウンなどを配ってほしいと思います。
世界の感染者は、50万人になるのに76日かかりましたが、50万人から100万人になるのにたった8日間でした。
このスピードを、政府は意識するべきです。
安倍さんにはできるだけ早く緊急事態宣言を出してもらい、専門家も医療者も国民も、みんなが一丸となって闘わなければいけません。
今、人の動きをとめなければ、陽性者の増大をとめることができません。
今が最後のチャンス。
早く、早く、早く、手を打ってもらいたい。
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