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2020年4月 2日 (木)

日本の医療システムを守るために②

医療崩壊を起こさないために、もう一つ大事なことがあります。
軽症の人や、治療が終わってPCR検査で陰性になるのを待っている人たちを、ゆるやかに隔離する場の確保です。
生活権や人権が守られ、居心地のよいところで隔離することが大事です。
外国から戻ってきた人たちが検疫をすり抜けている可能性が高いことも考えると、
帰国者を2週間、隔離できる場所を、国がきちんと用意したほうがいいと思います。

その隔離の場として、いま運航していないクルーズ船を使えないかと相談をもちかけています。
世界中のクルーズ船は、ストップがかかっています。
ここに医師や看護師らが乗り込んで、ゆるやかな隔離をし、少しでも体調が悪化したらすぐに病院に送るというシステムができれば、
感染症指定病院やそれに準ずる病院の負荷を減らすことができるでしょう。

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クルーズ船はいつまでも停泊しているわけではなく、事態が収まれば必ず運航を再開するときがきます。
そのときにに備えて、乗船員たちに感染症に対する教育をしておくことは、乗船員の命を守ることだけでなく、クルーズ船のビジネスを破綻させないためにも重要です。
クルーズ船が医療崩壊を救うための受け皿となって社会貢献をすれば、関係者たちもきっとうれしいのではないか。
腹を割って話していけば、十分に実現できると思っています。

クルーズ船の強みは、移動できること。
これから日本で何か所かに飛び火をして感染爆発が起きたとき、必要な場所に移動することもできます。
新型コロナウイルスとの長期戦のなかで、クルーズ船は大きな社会資源になると思っています。

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