残酷な死
政府の後手後手もひどいが、埼玉県の後手後手もひどい。
安定した陽性者をホテルで待機させるといいながら、その数は39人に留まり、
350人を超す陽性者が自宅で待機しています。
その間、体調が悪化した人が2人亡くなっています。
50代の一人暮らしの男性は自宅待機中、保健師が連絡をとっており、
少し息苦しくなったが、今はだいじょうぶという言葉を受けて、翌日入院することにしていました。
しかし、その夜、亡くなってしまった。
この人はどんな思いで、亡くなっていったのでしょうか。
先進国でこんな死があっていいのだでしょうか。
埼玉県だけの問題ではありません。
建設会社の50代の男性が検査を待っている間に死亡、結果として陽性がわかりました。
PCR検査は、できるだけ素早くやる必要があるのに、
検査をするまでに時間がかかり、結果を待つまでにも時間がかかる。
6時間といっておきながら、6時間ではないことが多いようです。
この現実を何とかしないといけません。
そして、入院待機中の人には、パルスオキシメーターをつけて、
数値が下がったらすぐに連絡するという仕組みづくりが必要です。
すでに実施している県もあるかもしれませんが、全国で取り組めているとは思えません。
映画監督の大林宣彦さんが先日が亡くなりました。
末期がんでした。
「余命半年と言われ、ものづくりの人間は何でもプラスにするんだよ」
告知を受けた後、最後の最後まで新作の映画づくりをしていました。
それぞれに寿命があり、命の長さはどうすることもできません。
しかし、せめて、最後の最後までその人らしくありたいと思います。
新型コロナの死はとても残酷です。
志村けんさんは、家族と会うことができず、亡くなった後も会うことができませんでした。
お兄さんと会えたのも、お骨になってから。
もっと言いたいことがあったはずです。
岡江久美子さんもそう。
入院してから夫と一回、携帯で連絡をとりあっただけ。
新型コロナウイルスが、とても憎いです。
こうした死をなくすためにも、リーダーは全力を投入し、感染の勢いを止めてもらいたいと思います。
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