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2020年4月23日 (木)

政治なんてないほうがいい

与党も野党もテイタラク。
今ほどリーダーシップが大事なのに、ちっともパワフルな若手政治家が出てきません。
本当は全とっかえしたほうがいいのですが、選挙をしている余裕もありません。

前回のブログでイラクのことを書きました。
なぜ、イラクが新型コロナの感染抑制に成功したのか。
それは、政治家がほとんど動いていないから、という笑えない現実があります。
昨年12月、首相が辞任した後、2人の首相が任命されましたが、2人とも組閣に失敗。
内閣が決められず、政治がまったく動いていないところへ新型コロナが入り込みました。
基本的には専門家が中心になり、行政が補完するかたちで動きました。
それによって、先手先手で大胆な方針を実施し、いま勝利宣言間近というところまで来たというのです。

日本の厚生労働省は死ぬほどがんばっています。
もちろん、都道府県も、保健所も、みんながんばっています。
専門家もがんばっています。
なのに、政治がこれを邪魔している。
専門家が人との接触を8割減らすべきと言っているのに、
政治家が「7割を目標に、できたら8割」などとあいまいなことを言うから行動変容が起こらないのではないでしょうか。
お金の問題もそうです。
口では「スピード感をもって」と言いますが、30万円と言ったり、10万円と言ったり。
30万円もらえると思っていた人には、心が折れるような方針転換です。
こうした朝令暮改は不信感を招きます。
政治家が無策ならば、専門家の方針に従って、あまり口出ししないほうがいいのかもしれません。

と書いてきましたが、でも、やっぱり政治にはがんばってもらいたいと思います。
今からでも挽回はできます。
与党も野党も、あと2週間で流れを変えられなければ、
昨日書いたように、自粛を守れない人にはその人の命を守るために罰則を設ける「シートベルト違反方式」を導入する議論を始めたらどうかと思います。
すべての人の自由を守っていくには、やはり政治が力を発揮すると思います。
本当に期待しています。

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