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2020年5月15日 (金)

映画が泣いています

「アンティークの祝祭」

大女優カトリーヌ・ドヌーブと娘キアラ・マストロヤンニが、劇中でも母娘として共演している。
人生の終焉を悟った女性が、「私の思い出を売ります」と、半生をともにしてきたアンティークの人形や絵などをヤードセールで売ってしまう。
自分の人生を振り返り、それらの大切な品々に救われた日々のことを思う一方、
それらと別れを告げる彼女に、自由に生きようとする強い思いが感じられる。
事故で亡くした息子を今もなお思いながら生き続けてきた母親の、魂の叫びのようなものも聞こえてくる。
深い映画だ。

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「朝が来る」

河瀨直美監督のヒューマンミステリー。
原作は辻村深月の直木賞、本屋大賞を受賞した深くて面白い作品だ。
日本は遅れているといわれている特別養子縁組。
一組の夫婦が、特別養子縁組で男の子を迎える。
幸せな日々が続いていたある日、産みの母を名乗る女性から「子どもを返してほしいんです」と電話がかかってくる。
命を大切にしたいと思いながら、傷つけあっていく。
最後はどんでん返し、人間を信じることができるような結末が待っている。
脚本、撮影も河瀨直美。
河瀨らしい映像が随所にみられる。
ミステリーに思わせないミステリー。

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「一度も撃ってません」

ハードボイルドコメディ。
74歳の伝説のヒットマン、実は、売れないハードボイルドを書いている小説家。
そんな役を、石橋蓮司が好演している。
桃井かおり、岸部一徳、柄本明、柄本佑、佐藤浩市、豊川悦司、妻夫木聡・・・・
信じられないほどの豪華キャスト。
かっこいいが、どこか抜けていて、笑いがあって、ジーンとくる。

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               ◇

今回紹介した映画は、公開が延期になっている。
いい映画なのに、コロナが憎い。
早く映画館で好きな映画が見られるようになったらいいなと思う。
長野県ではいくつかの映画館が、客席を5分の1くらいにして密を避けながらオープンしはじめた。

39県で緊急事態宣言が解除されたが、解除後も徹底的に3密に注意しながら、感染者数が増えたらすぐに制限するなど、すばやい対応が大切だと思う。

 

 

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