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2020年5月 4日 (月)

最前線を見誤るな

今の最前線は、重症患者さんを診ている医療施設。
ここがコロナ最前線であることは間違いありません。
しかし、医療崩壊だけではなく、介護崩壊の兆しが見えだしています。
札幌市北区の老人保健施設で50人が陽性者となりました。
東京都北区の特養では、職員4人、利用者35人、合計39人の陽性者が出ました。一人が亡くなっています。

イギリスでは4/11~17の間、介護施設で2000人が死亡。
すでに介護施設で亡くなった人は3000人を超えたといいます。
介護施設は、医療施設よりも感染症対策が人材も物品も脆弱であることが多い。
すぐにでも、介護施設や福祉施設で働く人に感染症対応のレクチャーをしたり、物品を供給したりすることが重要になります。

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専門家会議やテレビに出てくる専門家には、介護や地域包括ケアを熟知している人は少ないように思います。
在宅ケアや障害者の施設、介護施設にひとたび新型コロナが入り込むと大変な事態になるでしょう。
ここを十分対応できるかどうかは、新型コロナを抑えるうえでとても大切。
戦局を作用する大事なところだと思います。

風に立つライオン基金では、毎日、さだまさしさんや鎌田、医師、看護師らがズーム会議を行っています。
ガウン1万枚、KN95マスク1万枚、サージカルマスク3万枚、挿管するときの重装備のガウン500枚などを発注し、最前線の病院の物資の足りないところに供給することになりました。
連携しているジャパン・ハートは、介護崩壊を起こさないために動き始めています。

               ◇

本日4日、毎日新聞全国版に連載「さあ、これからだ」が掲載されます。
今回は、新型コロナについて書きました。

5月7日、「大竹まこと ゴールデンラジオ」(文化放送、13.0~)に茅野から生出演します。
最近、テレビやラジオに出るときには、茅野の事務所からズームやスカイプ、電話を使って出演しています。

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