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2020年5月 7日 (木)

介護崩壊を防ぐ

介護崩壊が心配です。
5/3、東京都目黒区の特養で15人の陽性者が発生しました。
東京都北区での特養では職員、利用者合わせて39人。
札幌市北区の老健では50人。
富山にあるリハビリホームでは、入所者66人中40人。
各地の介護施設で感染が発生しています。

介護ではなく病院ですが、大阪のリハビリ系の病院では130人の陽性者が出ました。
ここでは、感染が確認されている看護師を働かせたことで、クラスターをつくりました。
千歳市の介護施設では、クラスターが発生した後、スタッフ5人が24時間体制で、利用者29人をみるという過酷な状況に置かれました。
千葉県では、31人の死亡者のうち17人は、2つの施設で感染しました。
感染が起きた千歳の介護施設には、よそから応援を出せない状況で、不安になった職員が辞職するなど、さらに厳しい状況に陥っています。

富山では、いくつかの病院が院内感染を起こし、陽性者を引き受けられない状況があります。
障害児者の施設でも同様です。
高度医療や一般の病院では、要介護の高齢者や重度の障害者をみることに慣れてない、しかも陽性であるというとき、
二重三重に大変ということで、転院の承諾がでないという現実があります。

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5/8から風に立つライオン基金とジャパン・ハートが協力し、まず関西の介護施設から感染症対策のレクチャーに入ります。
顔見知りになっておくことで物品が足りないときに応援したり、リモートで相談に乗ったり指導したりできると考えています。

WHOは、欧州の死者の半数は施設入所者だとしています。
英国では入所者の死者が2000人を超えました。
一度、感染が広がりだすと爆発的に増える施設。
ここに手を差し伸べていきたいと考えています。

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