認知機能を低下させるな
新型コロナとの闘いのなかで心配しているのは、メタボ、フレイル、認知症が増えるのではないかということです。
認知症といわないまでも、家に閉じこもっていると認知機能が低下しがちです。
日刊スポーツで全51回の連載をしていますが、認知機能を落とさないようにする生き方について書きました。
また、コロナの影響で遅くなりましたが、
『認知症にならない29の習慣』(朝日出版)もようやく昨日から販売されています。
この本を書いたきっかけは2つ。
一つは、映画好きのぼくはラジオなどでよく映画の話をしますが、監督や俳優の名前がぱっと出てこないことに危機感をもったこと。
そこで、運動や食事、生活のパータンを改めて、認知症予防になる習慣を実践しはじめました。
もう一つは、日本の社会保障費の問題。
ある調査では、要介護度が重くなると、介護費用は一か月16万円、5年で約1000万円かかるといいます。
いま認知症は、予備軍の人も含めると約860万人いるといわれています。
この新型コロナウイルスの自粛生活と自然増でさらに100万人増えると、10兆円もの費用が必要になるといわれます。
認知症の社会コストは14・5兆円とはじき出している調査もあります。
自分自身が認知症になりたくないということ、そして、社会コストの問題という2つから、この本を書くことになりました。
新型コロナに負けない生き方と認知症予防は、実は共通項が多いのです。
認知症予防のために、野菜を食べ、運動をして、血圧や血糖値を上げないようにすること。
それは、新型コロナの重症化を防いだり、感染率を上げないようにすることに役立つと思っています。
緊急事態宣言が関西圏でも解除されるようですが、
第2波、第3波をできるだけ小さく抑え込むために、ぼくたちは上手に新型コロナとつきあっていかなればなりません。
そのときに、認知症予防も意識してもらえるといいなと思います。
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