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2020年5月14日 (木)

長期戦!太るな

緊急事態宣言が一部、解除されることになりました。
一気に緊張感が緩みだしています。
しかし、コロナとの闘いはこれで終わりではありません。
第2波、第3波がやってきます。
一喜一憂せず、俯瞰してコロナとの闘いを考える必要があります。

中国の論文では、年代別の致死率を出しています。
70代の致死率は8.0%
80代以上は14.8%
20代は0.2%

残念なことに、28歳の力士が新型コロナの多臓器不全で亡くなりました。
糖尿病の基礎疾患があったといいます。
糖尿病があると、感染しやすくなり、重症化しやすくなるといわれています。
WHOは、糖尿病がある人の致死率を9.2%と発表しています。

いま糖尿病のある人は、この長期戦のなかで、悪化させないことが大事です。
むしろ、これまで以上に積極的に食事療法と運動療法を行って、血糖値をコントロールしたいものです。

肥満も、新型コロナにはリスクになります。
BMI25以上は肥満とされていますが、欧米では30以上の肥満が多いといわれています。
ニューヨーク大学の論文では、BMI30以下の人に比べて、30以上になると新型コロナの死亡リスクが4.26倍増えるといいます。

糖尿病や肥満があると、アディポネクチンというメタボを改善してくれるホルモンが減り、
アディポサイトカインという炎症性の物質が多くなります。
そこへウイルスが侵入すると、サイトカインがウイルスを攻撃してくれるのですが、そのサイトカインが暴走すると、サイトカインストームが起きて肺炎が重症化するのです。
サイトカインストームは肺だけでなく、血管でも起こるので、腎臓や肝臓、心臓にも影響して、多臓器不全を起こすことがあります。
血管のトラブルも多くなるため、血栓ができやすくなり、場合によっては出血しやすくなります。
こうしたことから、糖尿病や肥満があると、若くて抵抗力がある人でも、多臓器不全という厳しい状態に陥ることがあるのです。

自粛生活では、ストレス、運動不足、食べすぎという、肥満になる条件がそろいやすくなります。
ぼくは毎朝、体重計に乗り、体重が増えないようにチェックしています。
太らないように、血糖値を上げないように、注意していきましょう。

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