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2020年6月 9日 (火)

コロナ時代を生きるヒント

新型コロナ感染が広がるなかで、映画監督の大林宣彦さんががんで亡くなりました。
大林監督は、「余命半年と言われた。ものづくりをする人間は何でもプラスにするんだ」と言って、死の告知を受けた後も、新作の映画作りに命を懸けました。
最後まで自分の人生を全うされたように思います。
監督の生き方、死に方は見事でした。

新型コロナに感染した志村けんさんは、一人で逝ってしまいました。
家族は最期にも立ち会えませんでした。
お兄さんは「本人はまだ死んでいないのではないか」と言っていましたが、本当にそう思います。

コロナ時代の死は「さよなら」が言えません。
感染症になった人だけでなく、今、多くの病院や施設で面会を断っています。
諏訪中央病院では、チェックをしたうえで、できるだけ面会できるようにしてきました。
茅野市では感染が発生していないことや、諏訪中央病院の玉井先生が「新型コロナウイルス感染をのりこえるための説明書」を書くなど、若手医師らが市民のリテラシーを高める取り組みをしていることもあって、お別れの場に立ち会うことができています。

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月刊誌「潮」で、約2年、全国を取材をして歩きました。
東日本大震災の被災地で「幽霊」がでる場所とでない場所があるのはなぜかと思い、東北を訪ねました。
「幽霊」が癒しになっていることがわかりました。
沖縄にも行きました。
シャーマンのユタやノロがいま、なぜか注目されています。
「あの世」について研究している学者とも語り合いました。
生命倫理のカール・ベッカー教授ともお会いしました。
「死」を少しでもわかりたい、そこから「生」が見えてくると思ったのです。
生と死の間にある「クッション」にも興味を持ちました。

7月4日、『コロナ時代を生きるヒント』(潮出版)が発売されます。
『がんばらない』(集英社)からちょうど20年。
『がんばらない』は、死についてたくさん書いています。
今も、緩和ケア病棟の回診をしながら、クオリティー・オブ・デス、死の質を上げることで、もっと生きることが楽になるのではないかと思っています。

死を通して、生を見つめた『コロナ時代を生きるヒント』
ぜひ、読んでいただければと思います。

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