コロナで何が変わるか2
コロナによって変わり始めているものに、死に対する感覚があるのではないでしょうか。
東京などで患者5000人に在宅ケアをしている医師グループの代表と話をしました。
在宅ケアを受けている、意思決定ができる人に新型コロナに感染したとき、どんな治療を望むかを聞くと、
99%が感染しても病院へ行きたくない、そして呼吸人工呼吸器にはつなげてくれなくていい、と自己決定していると言います。
これはとても大事なこと。
きちんと本人に聞いて、意思を確認しているというのは大事なことです。
もちろん、考えはそれぞれでいいのです。
高齢者のなかには、できるだけの医療を受けたいと考える人もいるでいしょう。
スウェーデンのように、80歳以上はICUへ入れないと年齢で決めるのではなく、自分で選択をすることが大事なのです。
ウィズ・コロナによって、こうしたことができ始めている可能性があります。
高齢者も、どんなふうに死にたいか考えていたとしても、だれも聞いてもくれないし、言うチャンスもなかったかもしれません。
このコロナ騒ぎの中で、自分の健康や命、人生をきちっと考えることで、政治的な意識も高まり、人生の哲学も明確になる、いい副産物があると思います。
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