コロナと不安
精神科医の田上洋子先生から『トラウマからの解放 フォルメン線描とイメージ呼吸』(田上洋子著、現代書館)という本が送られてきました。
PTSDの子どもたちが8の字を書くだけで、ストレスから解放されていく様子が書かれています。
もともとアメリカで眼球運動が精神的な不安を減らすことを見つけた心理学者がいます。
ベトナム戦争後のトラウマを抱えた帰還兵たちの治療法として、眼球運動の作用が利用されました。
波を書いたり、8の字を書いたりするだけの簡単なものです。
それに田上さんは呼吸法を加えました。
大切なものをイメージしながら、大きく吸い込んで、嫌なことや怖いことを、澄んだ空気で洗い流して吐き出していきます。
コロナ疲れでちょっと夜眠れないなとか、不安に思ったとき、折り込み広告の裏などに8の字を書いたり、深呼吸をして嫌なことを吐き出していくというのもなかなかいい。
認知行動療法の新しい手法だと思いました。
ちょっと心が疲れたとき、実践してみてはいかがでしょうか。
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