柳美里さん全米図書賞受賞
柳美里さんの『JR上野駅公園口』が、全米図書賞の翻訳部門に選ばれました。
1964年の東京五輪の前年、南相馬から出稼ぎに来た男の半生を描いた物語。
上野駅近辺でホームレスになった男を通して、日本の近代化の明暗を書き込んでいます。
先日出たばかりの新刊『鎌田實の人生図書館』で、ほっとけない作家ベスト7に、柳美里さんを選びました。
南相馬に移住して「フルハウス」という書店を作った建築会社の社長は、ぼくの親友。
ぼく自身も、フルハウス応援講演会に行ったり、「鎌田實がもう一度10代に戻ったら読みたい本20冊」というコーナーを書棚に設けたり、と交流があります。
『JR上野駅公園口』に、「鎌田實様 時は過ぎない 時は終わらない」とサインして送っていただきました。
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