鎌田實の一日一冊(383)
「オードリー・タン デジタルと AI の未来を語る」(オードリー・タン著、プレジデント社)
「Auオードリー・タン 天才 IT相7つの顔」(アイリス・チュウ著、文藝春秋社)
オードリー・タン自身が初めてを書いた本と、他者がオードリー・タンについて書いた本。
2冊ともおすすめ。
台湾が新型コロナウイルスを見事に防御した立役者の一人。
30代で大臣。トランスジェンダー。中学校で学校に行かなくなっている。
情報格差をどう防ぐか緻密に考えている。
日本の IT大臣もこの情報格差に目を向ける必要があるように思う。
お年寄りがどうやったらITに触れることができるか、日本の政治家にしっかり考えてもらいたいと思う。
オードリーは、3つのFを大事にしている。
First、Fair、Fun
日本と一緒で、台湾でもオムツがスーパーからなくなりだした。
その時に、「みんなお尻は一つですから」と言うメッセージを発してる。
笑ってしまう。こういう気の利いた発言は日本の政治家からは少ない。
河野大臣が「令和の壊し屋」と国会で追及されると、「令和の運び屋になる」と煙に巻いた。
こういう政治家が少しでも多くなるといいように思う。
AIは 深層学習をしてどんどん賢くなり、2045年には人間の知能を抜くと言われているが、
決定的な欠点は創造力に欠けていること。
人間が創造力を失わないことが大事だと言っている。
民主主義とは何かを体中に叩き込ませながら、IT担当大臣をしている。
こう言う若者が一人、日本の鑑定の中に入ったら日本も少しは変わるのではないかと思った。
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