なかにし礼さんを偲ぶ
昨年末、なかにし礼さんが亡くなられました。
彼とは雑誌の対談をしたり、僕のラジオ番組にゲスト出演もしていただきました。
食道がんになった話のなかで、カフカの『変身』の話をしたのを鮮明に覚えています。
「がんはもともと自分の中に内在しているものだから、もともと存在しているものとしてとらえようとしている」
「人間はみんな本質的にアブラムシであり、体の中にがんを抱えているということは、内なるアブラムシに自意識が目覚めたということです」
こんなシュールな議論をしました。
たくさんのいい歌を残しました。
「石狩挽歌」は、僕がカラオケで歌たえる3曲のうちのひとつです。
彼の、平和や憲法への熱い思いには、いつもリスペクトしていました。
ご冥福をお祈りいたします。
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