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2021年2月

2021年2月28日 (日)

東日本大震災から10年、その記憶(15)

サヘルローズさんと、宮城に行き、一緒に支援をしました。

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障害のある人たちに「鎌田實と東北へ行こう」と呼びかけて、
東北支援ツアーも行いました。

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観光地の松島でたくさんお土産を買って、地元の人たちとふれあって、
思い出深い支援の旅となりました。

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2021年2月27日 (土)

東日本大震災から10年、その記憶(14)

南三陸にも何度も通いました。
被災地で健康どう守るかという講演をして歩きました。

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東北の人たちは粘り強いです。
そして、あたたかいです。
支援に入っているのに、逆にこちらが元気をもらうようなことがたくさんありました。

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2021年2月26日 (金)

東日本大震災から10年、その記憶(13)

加藤登紀子さんと2012年7月、福島県の玉川村に入って、被災した人たちを元気づけるコンサートを行いました。

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加藤登紀子さんは、「ふくしま・うた語り」というCDをつくってくれました。鎌田の詩の朗読もあります。
このCDは、JCFでお求めいただけます。

http://jcf.shop-pro.jp/?pid=44187198

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2021年2月25日 (木)

東日本大震災から10年、その記憶(12)

文化放送「日曜はがんばらない」のスポンサー、 JKA やアルソアが被災地支援を続けていたので、被災地で公開録音に行きました。
被災者たちの声をリスナーに聞いていただき、応援の輪を広げようと思いました。

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「日曜はがんばらない」では
2~3月前半まで福島や宮城、岩手の被災地の方をゲストにしながら、10年で復興がどこまですすんでいるかお伝しています。

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2021年2月24日 (水)

東日本大震災から10年、その記憶(11)

福島県南相馬にあるよつば保育園では、
園庭などを何度も放射線測定し、安全を確認したうえで保育園を再開しました。
子どもたちの笑顔に、親も先生方も救われました。

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2021年2月23日 (火)

2月のイチオシ

佐賀市にある「まちかどライブラリー鎌田文庫」2月のイチオシ。

「いのちの波」(三木成夫著、平凡社)
 著者は、ぼくの恩師。医学部で、この発生学の大家から解剖を学びました。人間はどこから来たのか、という問に挑んでいます。

「アンジュール ある犬の物語」(カブリエル・バンサン著、ブックローン社)
 全く言葉がかかれていない絵本です。切なくて愛おしい犬と人との関係が見事に描かれています。

「嬉しいことばが自分を変える ことばの取扱説明書」(村上信夫著、ごま書房新社)
 文化放送「日曜はがんばらない」の相方、村上信夫さんの本です。


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この他、震災からもうすぐ10年ということで、震災に関連する本もおすすめしています。

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2021年2月22日 (月)

東日本大震災から10年、その記憶(10)

南相馬市の小高駅の近くに双葉食堂というラーメン屋さんがあります。
双葉食堂の女将さんとは、新潟県の三条市のに避難したとき出会いました。
震災前からファンの多い食堂で、福島に残った人たちは双葉食堂のラーメンが恋しくて恋しくてしょうがない、という声が、ぼくの耳にも入ってきました。
女将さんは、南相馬に戻ってきて仮設商店街でラーメン屋を再開。
ぼくは、「命のラーメン」と書いて色紙を送りました。

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その後、避難指示が解除になると、元々あった小高のお店に戻りました。
店で働く人たちは被災した人たちがほとんど。
家を流されてしまった人もいます。
皆があたたかな雰囲気です。
ラーメンは、余分なものが入っていない正統派。
とにかく美味しいラーメンです。


今年の3月11日は、日本テレビ「ニュースエブリィ」で、ぼくが双葉食堂の現在や絆診療所の現在をお伝えします。

是非、見てください。

 

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2021年2月21日 (日)

東日本大震災から10年、その記憶(9)

障害のある人たちを連れて、東北応援ツアーをしました。
2011年は、参加者約100人、宮城県に泊まり、福島の果樹園に行きました。
観光客が減っている観光果樹園は、たくさんのお客さんに大喜び。
翌2012年は、会津若松の温泉ホテルに泊まりました。

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ヘルパーの資格をもったトラベル・サポーターが同行し、重い障害があっても入浴を介助しました。
みんなで電車に乗って、山形まで田んぼアートも見に行きました。
東北を旅すること自体が、東北を応援することになると思ったこのツアー。
旅行者と地元の人たちの交流が生まれ、どちらにとっても楽しく感動的な旅になりました。

 

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2021年2月20日 (土)

言葉の大切さ

毎日新聞の青少年読書感想文全国コンクールで、
内閣総理大臣賞になったのは、秋田県の中学生。
ぼくの『言葉で治療する』を読み、見事な読書感想文を書きました。
コミュニケーションの大切さを、独自の考えで展開をしています。
将来がとても楽しみです。
中学生に、こんなにていねいに読んでいただけて、書いた甲斐がありました。

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4月1日、小中学生に向けた新書版の新しいシリーズが始まります。
その皮切りに、ぼくの『相手の身になる練習』(小学館)が発売されます。
ぜひ、中学生にこの本を読んでもらいたいと思っています。

 

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2021年2月19日 (金)

国際小児がんデー

2月15日は国際小児がんデー。
JIM-NETハウスの院内学級の子どもたちと、国際小児がんデーのイベントを行いました。
ウード奏者がやってきて、子どもたちと歌ったりして、小児がんと闘う子どもたちは笑顔がいっぱいです。

シリアを忘れない、というテーマで呼びかけているクラウドファンディングも佳境に入りました。
目標額の140万円まであと一歩です。
シリアで新型コロナウイルスと闘っている子どもや医療従事者にマスクを送る活動をしています。

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SUGIZO さんや湯川れい子さんも応援していただきました。
目標まではあとわずかです。
よろしくお願いいたします。

クラウトファンディングはこちら ↓ ↓ ↓

https://motion-gallery.net/projects/jimnet-syria

 

 

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2021年2月18日 (木)

鎌田劇場へようこそ!(492)

「旅立つ息子へ」

感動の映画。

発達障害の息子を命がけで愛し続ける父。
2人で旅をしたことによって、息子は一歩自立への道を踏み出す。
最後が本当に感動的なのだ。
ぜひ、たくさんの人に見てもらいたい映画。

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こんなコメントを書いた。

「心の底から温かくなる映画。
ドタバタの逃避行が何かを変える。エンディングはジーンとくる。
よくやった、と必死に生きる2人に思わず拍手。
感動、感動!  鎌田實」

 

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2021年2月17日 (水)

簡単、おいしい、いきいき!

「鎌田實の長生き手抜きごはん」という料理本を作っています。
キャベツとしめじ、その他ある野菜を細切れに切って、その上に鮭を置いて味噌を乗っけています。
味噌には少しみりんが入っていて、甘だれ風です。
これで2分間、チン。

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もう一品は、缶詰の牛大和煮缶と高野豆腐、しめじ、ごぼう、おろし生姜を入れてチン。
2分、3分蒸らして完成です。

毎日食べる料理は、フレイル予防や認知機能の低下を守るために大切。
カット野菜や缶詰、瓶詰を利用しながら、タンパク質いっぱいで、抗酸化力の高い野菜を美味しく食べられる料理本にしようと思って問います。

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発売は、5月26日の予定。
若い人から高齢者まで、一人暮らしの人でも簡単に楽しくできる料理のヒント集になります。
お楽しみに!

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2021年2月16日 (火)

ライオン・オンライン・カフェ

さだまさしさんとぼくがオンライン・カフェに参加して、富山の人たちと猿田彦珈琲を飲みながら、みんなでいっぷく。
富山医科薬科大学総合診療部の山城教授や、富山の介護施設で新型コロナのクラスターが多発した時、全力で鎮火させた医師や看護師、介護士たちが参加しました。

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富山では、この冬は豪雪にも見舞われ、
医療や介護の人たちはとんでもなく大変な目に遭いながら、
新型コロナの地域感染爆発を防いでいます。

山城教授のレクチャーも受ける一方、生活に密着したような雑談をして、心のストレスをみんなで蹴飛ばしました。
こういうカフェ、いいですね。

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2021年2月15日 (月)

親近感

大阪近辺に何軒かある老舗の和菓子屋さんのどら焼きです。
文化放送「日曜はがんばらない」(朝6時25分~)のパートナー、村上信夫さんからいただきました。
鎌田實へ、菓子屋 實のどら焼きです。

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笑ってしまいました。
求肥が入っていて、とても美味しいです。

 

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2021年2月14日 (日)

ゼロPC

JIM-NETでは、パソコン購入が難民支援につながる「想うプロジェクト」に参加しています。
ZERO PCとは、環境や平和を考えたエシカルパソコン。
購入されると、売り上げの3~5%がJIM-NETに寄付されます。

Photo_20210214120901 ダラシャクラン難民キャンプ

パソコンを買い替える予定の方、ぜひ、ご検討ください。

詳しくはこちら ↓

https://www.jim-net.org/donate/pc/

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2021年2月13日 (土)

寒天日和

今年は冷え込みが強く、寒天づくり日和が続いています。
寒天屋さんでは、海藻を煮て、-10度になる夜明けに寒天を凍らせ、太陽で少し解けて水がしみだす、そんな凍って解けてを繰り返すことで棒寒天ができていきます。
寒天を作ってるところです。

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ここへ行くと、ところてんをついてくれます。
出来たてのところてんは海の香りがして、とってもおいしいです。
海からとった海藻をこんな山の中で味わうとは、とても面白いです。
寒天と運動、タンパク質のおかげで、体重72.0㌔をキープしております。

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2021年2月12日 (金)

2月のおすすめ本

佐賀市にある「まちかどライブラリー鎌田文庫」では、毎月、ぼくのおすすめ本を提案しています。
今月は、もうすぐ東日本大震災から10年ということで、
今だからこそ読んでもらいたい本を紹介しました。

『内心被曝 福島・原町の10年』(馬場マコト著、潮出版社)
『駆けて来た手紙』(熊坂義裕著、幻冬舎)
『句集 龍宮』(照井翠著、コールサック社)

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おすすめの絵本は
『かべのむこうになにがある?』(ブリッタ・テッケントラップ著、風木一人翻訳、ビーエル出版)

 

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おすすめ小説は
『流浪の月』(凪良ゆう著、東京創元社)

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2021年2月11日 (木)

お知らせ

2月15日14時5分からの「武内陶子のごごカフェ」(NHKラジオ第一)に出演します。

国会中継のため、3月15日に延期になりました。
どんな話になるか、皆目わかりませんが、久しぶりに武内陶子さんとのトーク楽しみです。

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ぜひ、聞いてください。

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2021年2月10日 (水)

フレイル予防と新しい人間

現在 発売中の「週刊金曜日」(2月5日号)
シリーズ医師に聞くで、
鎌田實の「コロナに負けない生き方」が掲載されています。

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新型コロナが長期戦になるなかで、フレイルや認知機能を低下させないことが特に大事です。
さらに、チェ・ゲバラの「新しい人間」についても語りました。

「週刊金曜日」是非、読んでください。

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2021年2月 9日 (火)

友情支援物資

風に立つライオン基金は、新型コロナウイルスの感染から介護施設や福祉系の人を守ろうと活動を続けています。
既に、70以上の介護施設に医師や看護師を派遣して、予防法などをレクチャーしています。
必要なマスクやガウンなども送るようにしています。

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今回は第三波でたいへんな日々を過ごしている病院や介護施設で働く人たちに、友情支援物資を送りました。
猿田彦コーヒーのご協力によるおいしいコーヒー、個人個人が腰にぶら下げて、一行動ごとに使えるマイ消毒液などを詰めました。
発送には、NPO町田つながりの開の人たちが担当してくれました。
コロナ禍で仕事が増えたことでとても喜ばれています。

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2021年2月 8日 (月)

自己決定が大事

本日の毎日新聞朝刊に、「ワクチン 自己決定が大事」ということを書きました。

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ぼく自身は、順番が来たらワクチンを受けるつもり。
ワクチン接種を受けた人が多くならない限り、今の感染爆発を防ぐことも、経済状況を改善することもできないと思います。
もちろん、副反応のリスクの情報も得ながら、ワクチンを受けるかどうかは、一人一人が自己決定することが大事です。

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2021年2月 7日 (日)

東日本大震災から10年、その記憶(8)

岩手県にもよく行きました。
特に陸前高田は何度も何度も入りました。
教科書にない一回だけの命の授業をしに、いくつもの東北の高校を回りました。
寄合所に行って、お年寄りたちにミニ講演をしたり、少しの人でも聞いてくれる人がいれば、できるだけ話をしに東北へ向かいました。
そのときの写真がこの3枚です。

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コロナのために陸前高田の講演会や高校生の教科書にない一回だけの授業が流れてしまいました。
コロナが終わり次第、また東北への講演を復活させようと思っています。

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2021年2月 6日 (土)

東日本大震災から10年、その記憶(7)

障害のある人たちの施設も被災をしました。
障害者の雇用を広げるための NPO が、20㌔圏内の小高区にカフェを開きました。
それを応援するボランティアの人たちと、ここで仕事をしている障害のある人たちと記念写真を撮りました。

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NPO を主宰しているじゅんちゃんという女性とは、震災の1年前に知り合いました。
じゅんちゃんに呼ばれ、1500人の聴衆を集め「命の講演会」をしたのです。
震災後、じゅんちゃんが市長さんやその他、町のキーパーソンを紹介してくれ、福島での活動がしやすくなりました。
東北は助け合いの力が素晴らしいです。
不屈の精神もあります。
つらいはずなのに、よく笑います。東北の人が大好きです。

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2021年2月 5日 (金)

ライオン放送局

風に立つライオン基金が送る「ライオン放送局」
第23回は、「鎌田實は何をしてきたか」




風に立つライオン放送局」では、
風に立つライオン基金の活動に関して随時配信を行っています。
ぜひ、チャンネル登録をお願いいたします。

https://www.youtube.com/channel/UCJ_XtoBUkeLzKVqFKHrmB4Q

公益財団法人 風に立つライオン基金ホームページ
https://lion.or.jp/

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2021年2月 4日 (木)

東日本大震災から10年、その記憶(6)

大船渡では、船が陸に打ち上げられた光景に愕然としました。

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南三陸、釜石など、惨憺たる光景を見ながら少しでもお役に立てるようにしてきました。
大船渡から大島にも渡りました。
フェリーはほとんど全滅。
この時、乗ったひまわり号の船長は今もお付き合いをしています。
ひまわり号はずっと大島の人たちの命を守り続け、今は船を陸に上げました。

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いずれは大島にひまわり号の記念館を作りたいと考えていますが、ひまわり号は見ることができます。
是非、大島に行った時にはひまわり号を見ながら、お茶を飲みに行ってあげるとありがたいです。

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被災地を回りながら誕生日を迎えました。
皆が集まって誕生会をしてくれました。
ケーキにろうそくをたてて、ハッピーバースデーを歌ってもらいました。
東北の人はとにかくあったかいです。

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2021年2月 3日 (水)

東日本大震災から10年、その記憶(5)

20㌔圏内では、入ることが制限されるなか、遺体捜索をしたり、潰れた家屋の型の始末をしている人たちがいました。
ぼくは、その人たちの健康管理をしに、20㌔圏内に入りました。
目に見えないところで危険を冒しながら遺体捜索をしている人たちの頭が下がりました。

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その20 ㌔圏内にある小高工業高校が、その年の甲子園の地方大会で大活躍しました。
小高工の生徒たちは、仮設のいくつかの高校に分かれて勉強していました。
練習は、週に一回土曜日だけ。
ボールもユニフォームもみんな流されてしまいましたが、
たくさんの人たちが寄付をしたり、OB、OGがユニフォームやボールを届けました。
そんな逆境をはねのけて、彼らは強豪校を次々に倒していきました。

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その姿に、小高の人たちはものすごく勇気をもらいました。
この時の主将は、いま結婚して、家庭を築いています。
みんな一生懸命生きています。

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2021年2月 2日 (火)

東日本大震災から10年、その記憶(4)

福島県の子どもたちのことを心配し、何度も保育所へ通いました。
初めは20 km圏内にある保育所が閉鎖され、圏外の公民館を使って合同で子どもたちを預かる仮の保育所ができました。
そこにも挨拶に行きました。

作家の柳田邦男さんや絵本作家の伊勢英子さんとともに、子どもたちのとろこへ絵本の読み聞かせにも行きました。
「ぼくをだいて」という絵本を読みました。
風ぼくをだいて、雲ぼくをだいて、空ぼくをだいて、と続いた後、最後に、「母さん、ぼくをだいて」というフレーズを終わります。
聞いている子どもたちのなかに、万が一、お母さんを亡くした子どもがいたら悲しい思いをさせてしまうと思い、ぼくの生い立ちのことを語りました。
おじさんは子どもの時、お父さんとお母さんがいなくなって、他の新しいお父さんとお母さんのところへ行きました。友だちのなかにも悲しい思いをしてる人がいたら、優しくしてあげましょう。
そんなことを話しました。

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読み聞かせが終わって、子どもたちはぼくにハイタッチをして帰っていきます。
最後の女の子が、「ぎゅっとしてあげる」と言って、ぼくをハグしてくれました。
子どもたちを励まそうと行ったのに、子どもに救われたような思いをしました。

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2021年2月 1日 (月)

東日本大震災から10年、その記憶(3)

南相馬にある絆診療所には、何度も訪ね、講演をしました。
診療所長の遠藤先生は、仮設の建物で被災した人たちの健康を支えてきましたが、
借金をして、立派な診療所を作りました。

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震災から5年というとき、 NHKの歌謡ショーに出たさだまさしさんは、この診療所から歌をうたいました。
絆診療所の患者さんたちも大喜びでした。

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