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2021年3月

2021年3月31日 (水)

明日新刊発売

4月1日発売!
『相手の身になる練習』(鎌田實著、小学館)

小学館から、中学生を中心にした若い世代に向けたyouthbooksシリーズが創刊。
その第一弾として、鎌田實の『相手の身になる練習』が明日発売になります。

ほかの第一弾のラインナップは、
『親の期待に応えなくていい』(鴻上尚史著)
『極アウトプット』(樺沢紫苑著)
『みんなに好かれなくていい』(和田秀樹著)
そうそうたる作家たちが、若い世代に向けて熱いメッセージを送っています。

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『相手の身になる練習』は、
相手の身になるという作業を通して、自分の人生を形づくっていくことのすばらしさを、
中学生たちに伝えたいと思って書きました。
「あいさつは自分からしよう」「自分の気持ちを伝わるように伝えよう」「相手の話を最後まで聞く」「言葉以外のメッセージも読み取ろう」など、相手の身になるための具体的な方法についても書いています。
アフリカに人類が生まれてから、利他的な要素を持つ種族が生き延びてきました。
相手の身になることは、生き延びるため、幸せに生きるために身に着けて来た人間の作法なのです。

小学高学年から中学生、保護者、学校の先生、たくさんの人に読んでいただきたいと思います。
まずご自身が読んで、お子さんやお孫さんにプレゼントしていただければうれしいです。

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2021年3月30日 (火)

「コロナ、原発」を語る

JCFのYouTubeチャンネルが配信されています。
未来基金というところから援助をいただいて、
明るい未来を思いながら、これまでの活動を動画にまとめました。

<コロナ、原発>鎌田先生は語る

https://www.youtube.com/watch?v=ul8hI1HIcmg

チェルノブイリ原発や、ベラルーシ共和国の放射能高汚染地域・埋葬の村などを訪ねたときのことを語っています。
研究所や大学教授、村の人などに話を聞いています。
子どもたちの命を守るには、「放射能の見える化」「甲状腺がん検診」「体内被曝の測定」「健康診断」「保養」が大事。
専門家の一言一言からわかりました。
是非、ご覧ください。

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2021年3月29日 (月)

スキー68日目

ついに68日目で、転倒してしまいました。
スキー板が外れて、一瞬空中に投げ出され、顔から落ちたようです。
骨折は免れましたが、軽いむち打ちと、顔にひどい赤タンをつくりました。
地面に落ちたときには、どうしてスキー場にいるのかわかりませんでした。
一過性の逆行性健忘が起きていたようです。

2in1のラインを滑っていたのですが、林間学校の学生たちが右に集まりだしたので、それを避けるために左 へ出たところ、上から猛スピードで滑ってくるスキーヤーと接触したようです。

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4日後、吉永小百合さんと5月にロードショーされる映画「いのちの停車場」の対談があります。
赤タンの顔を隠すため、写真撮影のときだけサングラスと帽子をかぶろうと思っています。

スキーは、自分自身が風になったような気持ちになれます。
風になって、人生のことや命のことを考えたり、自分を内省しています。
スキーは、ぼくにとっては人生みたいなもの。
このぐらいの怪我ではめげません。
来年も、鍛えて鍛えて鍛えて、さらに体をつくってスキーを楽しみたいと思っています。

 

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2021年3月28日 (日)

鎌田實の一日一冊(388)

「民主主義のための社会保障」(香取照幸著、東洋経済新報社)

格差の拡大を防ぐ社会保障はどうあるべきか。
日本という社会を守るために断定的中間層を守り、社会の安定と持続的成長をどうするか。
「国民皆保険制度は日本の誇り。
医療の進歩に見合った高い水準の医療サービスが公的費用で賄われて、
所得の多寡に関係なく、ニーズに応じた平等な医療が自分が選択して医療機関で受けられる。世界一の高齢国なのに、国民医療費の水準はアメリカの半分。
西洋諸国並みか、それ以下こんな国はありません」と著者は断じています。

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しかし、今の日本の医療介護提供体制は戦力の逐次投入と有限資源の渦巻きの状態に陥っていると言う。
新型コロナウイルスに対しても、対応が甘いと日本の病院は批判もされているが、すでにギリギリの状態で新しい疾患、新型コロナに対応する力を失っていた。
ヒラリー・クリントンがアメリカに皆保険体制を構築しようと日本に勉強に来た。
「日本の会保険体制は極めて効率的で素晴らしい制度だ。
しかし、このようなシステムはアメリカ合衆国では作ることはできないだろう。なぜならば日本のシステムは医師、看護師をはじめ医療従事者たちの聖職者さながらの自己犠牲的労働によって成り立っているからだ」
すでに、余裕がない状況が作られていた。
新型コロナウイルスが起きても、それに対応する余力が病院の中になくなっているというのが実態なのです。
しかし、著者は社会保障は成長戦略の柱になる、と考えています。
厚生労働省や総理官邸で内閣参事官などを歴任していた時、何度も諏訪中央病院にやって来ました。熱い志のある有能な官僚でした。
是非、多くの人にこの本を読んでもらいたいと思います。

 

 

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2021年3月27日 (土)

鎌田劇場へようこそ!(500)

「僕が跳びはねる理由」

自閉症の東田直樹が13歳のときに書いた「自閉症の僕が跳びはねる理由」をもとにしたドキュメンタリー。
素晴らしい映画だ。
「僕は世界をどう見ているか。見えるものはみんなと同じでも、それをどう受け取るかが違う。みんなは物を見るとき、まずは全体を見てから部分を見ていると思う。僕の場合はまず部分が飛び込んでくる」
「みんなの記憶は多分線のように続いている。でも、僕の記憶は点の集まり。その全部がバラバラで繋がらない」

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「時間はずっと続き、区切りがない。今言われたことも、ずっと前に聞いたことも、僕の頭の中ではあまり変わらない」
他の自閉症の子供の言葉「“いいのよ彼は一人が好きなんだから”何度も聞いた言葉だ。僕だって本当はみんなと一緒がいい。どう一緒にいたらいいのかがなかなかわからない」
自閉症の子どもたちの繊細さがよく分かる。

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2021年3月26日 (金)

鎌田實の一日一冊(387)

「東川町 椅子 コレクション6」(発行;写真文化首都「写真の町」東川町、かまくら春秋社)


香山リカ、窪島誠一郎、平田オリザ、千住博、高樹のぶ子など、
そうそうたるメンバーが椅子にまつわる物語を書いている。

君の椅子運動というのがある。
なかなか凄い。
赤ちゃんが生まれて2歳か3歳になった時に、君の椅子だよと言ってプレゼントする。
自分の椅子ができたことで、自分がどれだけ大事にされているがわかる。
君の椅子は、東川町の木工の人たちが作っている。
なかなか洒落た運動だと思う。

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ぼくは、諏訪湖畔にある原田泰治美術館にある赤や青、紫、黄などカラフルな芸術品のような車椅子のことを書いた。
スキーで骨折をしたとき、泰治さんがこの車椅子を貸してくれた。
ぼくはその紫色の車椅子に乗り、さだまさしさんとチャリティートーク&コンサートを豊田市で行った。
「車椅子って無味乾燥。障害のある自分としては車椅子を利用する人にあったかい感じになってもらいたいと思った」
そんな泰治さんとの椅子物語を書いた。

 

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2021年3月25日 (木)

目指せ70日

3月20日は、横岳スキー場で春スキーを楽しみましたが、
その翌日は日本中に低気圧が広がり大雨。
標高の高いスキー場でも、雪が溶けそうになり、スキーロスになりかかっています。
もう一度、最後の春雪が降ってくれることを祈っています。

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今年はコロナ対策のためにジムの代わりにスキー場によく通いました。
ドローイングといってお腹を引き締めることを意識しながら、3 km のダウンヒルを一気に滑ります。
今シーズン、スキーをした日は65日。
もう1回雪が降ってくれたら、朝の30分だけ滑りに行く挑戦を続けて、
なんとか70日をクリアしたいと思っています。

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2021年3月24日 (水)

鎌田劇場へようこそ!(499)

「ブックセラーズ」

ドキュメント映画。
古本屋や本の収集家、本を守るエンジェルなど、本が大好きな人たちが出てくる。
エドガー・アラン・ポーの初版本が高額で取引される。
マーティン・ストーンというミュージシャンは、突然パリに移住して、古本屋を開業。

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本が大好きな人は、是非、この映画を見逃さないようにしてもらいたいと思う。
4月23日からロードショー。

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2021年3月23日 (火)

お知らせ

3月25日(木)の「報道ライブ インサイドOUT」(BS11、午後8時59分~)
鎌田實が生出演します。

https://www.bs11.jp/news/houdou-live-insideout/

テーマは、「コロナ禍での肥満・認知症予防生活」。
巣もごり生活の長期化で問題になっている、コロナ肥満やコロナ認知症の予防についてお話します。
ぜひ、ご覧ください。

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2021年3月22日 (月)

スマイルコーヒープロジェクト

風に立つライオン基金は、猿田彦珈琲とともに「スマイルコーヒープロジェクト」を行っています。
このプロジェクトにご賛同いただくと、
猿田彦珈琲の、エチオピアでのコーヒーの国際品評会でチャンピオンになった特別なコーヒーのドリップバッグが届きます。
その代金のなかから、新型コロナから命を守っている医療や介護の従事者に、
オリジナルドリップバッグの「ホスピタリティブレンド」の寄付がいく、という仕組みです。

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エチオピアチャンピオンドリップバッグは、お湯をさすと、香りが抜群。
浅煎りと深煎りで、違った味わいのフルーティーなコーヒーです。

猿田彦珈琲の大塚社長とさだまさしさんと鎌田で、なぜ、こうしたプロジェクトを立ち上げたのか、「風に立つライオン放送局」で語り合いました。
YouTubeで間もなく公開いたします。
ぜひ見てください。

日本は災害の多い国。
国内で避難が必要になったとき、風に立つライオン基金はカフェを開きたいと考えています。
みんなにいっぷくしてもらうとともに、情報を集め、共有できるようなカフェ。
すでにのぼり旗も作って、準備をしています。
被災地の避難所のカフェで、猿田彦珈琲がおいしいコーヒーが飲めたらいいなと思います。

スマイルコーヒープロジェクトにご賛同いただける方は、
こちらからご購入ください。

https://sarutahiko.co/

https://shop.sarutahiko.co/?tid=9&mode=f192

おいしいだけでなく、社会貢献になります。

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2021年3月21日 (日)

鎌田劇場へようこそ!(498)

「約束の宇宙(そら)」

フランス人宇宙飛行士が7歳の娘をおいて宇宙ステーションに出発する。
娘は発達障害気味で、母親を必要としている。
母親も子どもを愛している。
離れるほどに深くなる母と子の愛。
子どもをもつ宇宙飛行士たちは今まで何人もいたが、
家族をどう守るか、葛藤の中で宇宙へと旅立っていったのだろう。
とても良い映画である。

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音楽は坂本龍一。
公開は4月16日から。

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2021年3月20日 (土)

春スキー

春スキーでは、横岳山頂ロープウェイ駅から林間コースを滑っています。
他のスキー場よりも海抜が高いので、雪が固くシャーベットになってないのがとてもいいです。

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ついに年間65日を超えました。
体作りのための修行です。
コロナで講演が全くなくなりましたが、テレビもラジオのリモート出演、リモート講演になりました。
一冬山に入ってスキー三昧をしたいという夢が叶ったように思います。
足腰が強化されています。
体重も目標体重の72 kgをきっちりキープしております。

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2021年3月19日 (金)

鎌田劇場へようこそ!(497)

「アンモナイトの目覚め」

4月9日ロードショー。
いくつもの映画祭で絶賛を受けている。
古生物学者メアリー・アニングは、12歳でアンモナイトの化石を発掘。
そのアンモナイトは大英博物館に展示されている。
その後、魚竜イクチオサウルスの化石も発見している。
そんなメアリーの人生を描いている。
女性が社会の中で生きていくのが大変だった時代をどう生きたのか。

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メアリーを演じるのは、「タイタニック」の主役のケイト・ウィンスレット。
アカデミー賞主演女優賞を受賞したのは「愛を読むひと」。
最近も「女と男の観覧車」など話題作に出演し続けている。
この「アンモナイトの目覚め」もすばらしいです。
映画好きにはたまりません。

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2021年3月18日 (木)

鎌田實の一日一冊(386)

「緊急事態宣言の夜に ボクたちの新型コロナ戦記2020」(さだまさし著、幻冬舎)

なぜ、さだまさしさんは風に立つライオン基金を作り、何をしたいのか、何をしてきたのか。
高校生ボランティアアワードや国際医療支援をしている NPO の支援、被災地支援、そして、新型コロナの対応に追われる介護施設を支援してきた。
たくさんの方から応援をもらい、大きな活動へと動いていく流れがよくわかる本である。

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ぜひ、たくさんの方に人に読んでもらいたい。
そして、応援をしてもらえるとありがたいと思います。
YouTube の風に立つライオン放送局も、ぜひ、見てください。

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2021年3月17日 (水)

鎌田實の一日一冊(385)

「小学生がフランスの台所で教わったこと」(ケイタ著、自然食通信社)

マイ包丁まで自分で作ってしまう料理好きの小学生が、フランスに料理の修行に行った。
とにかく料理をするのが大好き。

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大好きなことをすることがどれほど幸せなことか。
楽しさを武器にものすごい集中力を発揮する。
生きることに息苦しさを感じている子どもたちが多いというが、
こんな教育もありなんだなと思わせてくれる良い本だ。
たくさんの人に読んでもらいたい。

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2021年3月16日 (火)

NHK BS1 【3/17】

JIM-NETが2014年より支援を続けているイラク北部ダラシャクラン難民キャンプでの活動の様子が、明日 3月17日(水)午後10時よりNHK BS1で放送されます。

NHK BS1 国際報道2021 ワールドウォッチング
「世界がわかる 明日が見える」

3月17日(水)午後10時~10時40分
(番組の一部として放送されます)
※放送予定は変更になる可能性がございます。

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今回の放送では、シリアでの混乱が始まって10年、自らも難民としてイラクに逃れ、現在はJIM-NETのスタッフとして働いているリームが、ダラシャクラン難民キャンプに住む子どもたちと絵やシリアの写真(映像)を通してシリアのことを話します。

先日、多くの方のご協力のもと実施することができたシリア北東部での支援の様子などの映像も少しではありますが、使われる予定です。

ダラシャクラン難民キャンプに住む子ども達とシリア国内支援から戻ったばかりのリーム、シリアについて一体何を語るのでしょうか。
是非ご覧ください!

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2021年3月15日 (月)

鎌田劇場へようこそ!(496)

「藁にもすがる獣たち」

原作は、曽根圭介の同名小説。
大金の入ったバッグがたくさんの人の運命を狂わせていく。
自分を守りたい人間、家族を守りたい人間、地獄から抜け出すために藁にもすがりたい欲望に駆られた人間たちの凄まじい物語。

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韓国映画はこの頃ピンと来ることがなかった。
「パラサイト 半地下の家族」もアカデミー賞をとったが、人にすすめたいとは思わなかった。
この映画は、迫力満点。これは見て外れはないように思う。
人間の欲望の凄まじさに引き込まれた。

 

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2021年3月14日 (日)

鎌田劇場へようこそ!(495)

「アウトポスト」

アフガニスタンの戦争映画だが、戦争の悲惨さをよく表している。
アフガニスタンは19世紀、イギリスと3次にわたる戦争があった。
1988年にはソ連が南の港をつくりたいために、アフガニスタンを得ようとして戦争しかけ、徹底抗戦が行われた。
そして、2001年アメリカ同時多発テロ事件が起こると、対テロ戦争としてアフガニスタン侵攻が始まる。
イギリスも、ロシアも、アメリカも、自分の都合で戦争を仕掛けている。
この映画は、2009年、ヒンズークシ山脈の山で囲まれたアウトポスト(前哨基地)で起こった壮絶な戦いを描いている。
米兵54人に対し、数百人のタリバンが攻撃する。
若い兵士たちの必死に生き抜く姿が描かれている。

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軍事産業と軍と政治が密接につながって、各々の利益のために戦争が開始された。
だが、ベトコンと同じように、地下に潜ったタリバンに、戦争を仕掛けるのは得策ではなかったとわかる。
結局、イギリスも、ロシアも、アメリカも勝利することはできなかった。
そんな大きな歴史の流れの中で起こったアウトポストでの戦い。
是非、この映画を見てほしい。
戦争の悲惨さがわかる。

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2021年3月13日 (土)

お知らせ

本日13日、「大沢悠里のゆうゆうワイド土曜日版」(15時~、TBSラジオ)に
鎌田實が生出演いたします。

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久しぶりにスタジオに伺います。
ぜひ、お聞きください。

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2021年3月12日 (金)

鎌田劇場へようこそ!(494)

「椿の庭」

役者や監督の映画愛に溢れた作品。
静かだけど、力強くて美しい。
映像の訴える力がすごい。
虫も魚も花も人間も、儚さの中で生きていることを感じる。
儚いからこそ、命の切なさ、大切さがわかる。

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監督は、有名なカメラマン上田義彦。
映画はパンフォーカスという撮影の方法を得てから、どんなに広い画面でも焦点が合うように作られてきたが、
上田監督はあえてそれを使わず、焦点以外のものをぼかしたショットが多用している。
それがまた詩的なのである。
空も雲も海も森も、新鮮な映像を次々に見せてくれる。
その美しい自然と人の営みが、徐々に壊されていくことはとても寂しい。
たくさんの人に見てもらいたい映画だ。

4月9日からシネスイッチ銀座を皮切りにロードショーが始まる。

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2021年3月11日 (木)

死を乗り越えて

「コロナ時代を生きるヒント」(潮出版)の増刷が決まりました。
まるごと一冊、死について書いた本です。

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岩手県にある漂流ポスト。
亡くなった人に宛てた手紙が、ここへ届きます。
東北を旅すると、“幽霊”を見たという話に出会います。
あの大震災で、突然、お別れすることになった方たち。
その無念を考えれば、“幽霊”でも会えるというのは、ほっとするのです。
だから、東北の方たちは、幽霊についてあたたかく語ります。

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東日本大震災から、ちょうど10年--。
死を乗り越えていく方法を、この本に書きました。
自分の大切な人をどう看取るか。
自分が死ぬ時はどうしてほしいのか。
この本がヒントになれば、うれしいです。

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2021年3月10日 (水)

鎌田劇場へようこそ!(493)

「ワン・モア・ライフ!」

爆笑のイタリア映画。
どうしようもない無責任な男が事故で死亡。
死んだはずなのに、天国の入り口で抗議する。
「野菜スムージーを飲んでいて、健康に気をつけていたのに、こんなに早死になんて」
死神から92分の人生のロスタイムをもらった男の物語だ。
無責任で惚れっぽいダメ男。娘からも軽蔑されている。
その92分で、家族や友だちとの関係が不思議な形で修復されていく。
最後に出てくる言葉がかっこいい。
小さな出来事の一コマ一コマが、人生なんだ。
笑いながら、じんときた。

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3月12日から全国公開。
コロナストレスを解消してくれるかもしれない。

 

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2021年3月 9日 (火)

親戚に会いに行くような支援

東日本大震災から10年。
多くの被災者から「10年で区切りはつかない」という言葉が聞かれます。

4日放送の「news every.」で南相馬の方たちを取材しました。
その一人が、多くの人が支援に来たが、今も続いているのは鎌田先生だけ、と日テレのスタッフに言ったそうです。
ありがたい言葉です。
ぼくにとっては、支援に行くというより、親戚や友人に会いに行くような気持ちで続けています。

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支援の心が続く社会が必要だと思っています。
読売新聞地方版に、その思いを語ったインタビューが掲載されました。

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2021年3月 8日 (月)

寄付文化

JIM-NETのクラウドファンディングが終わりました。
目標140万円でしたが、255人の方に参加いただき、なんと183万5000円が集まりました。
たくさんの方に厚い支持をいただき、感謝いたします。

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日本の寄付文化は低いと言われてきました。
年間29000円を寄付をする人は20%そこそこ。
一方、アメリカでは70%が寄付し、一人平均12万円を寄付すると言われています。
しかし、日本も、この新型コロナウイルスが流行りだしてからどうも様相が変わりだしています。
チョコ募金の応援も、一か月半も早く、12万個が完売状態になりました。
現地スタッフが活動している様子をリアルタイムで出すことで、
「シリアを忘れない」「イラクの子どもを守りたい」という思いがよく伝わったのではないかと思います。
現地スタッフのリームは、シリア内の難民キャンプへ、感染予防のためのアルコール消毒液などを届けに行きます。
クラウドファンディングへのご協力、心から感謝いたします。

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2021年3月 7日 (日)

朗読人

アナウンサーの水野晶子さんは、「朗読人」というYouTubeで配信しています。
『鎌田式「にもかかわらず」という生き方』(宝島社)を朗読してくれました。

https://www.youtube.com/watch?v=MkErVyYnvfs

 

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MBSラジオで、本日7日午後8時から震災特番が放送されます。
「声なき声が聞こえますかす~朗読で伝える3.11」

関東の方は、radiko(ラジコ)やインターネットで聞くことができます。

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2021年3月 6日 (土)

朗読で伝える3.11

3/7 午後8~9時 MBSラジオ
「声なき声が聞こえますか~朗読で伝える3・11」

関東の方は、radiko(ラジコ)やインターネットで聞くことができます。

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毎日放送(MBS)の震災特番です。
鎌田實の絵本「ほうれんそうはないています」が朗読されます。

お楽しみに。

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東日本大震災から10年、その記憶(20)

南相馬で、産婦人科を開業していた高橋亨平先生。
彼は、子どもが生まれない街は必ず消滅していく、と言い、
進行癌と闘いながら、診療を続けました。

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放射線から妊婦さんを守るために、病室に鉛のカーテンをつけ、
妊婦さんの家の放射能測定をしたり。
妊婦や小さな子どもを守る活動を最後のまで行いました。
東北にはこういう骨のある人たちがたくさんいました。

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2021年3月 5日 (金)

震災10年 福島が直面する「医療の課題」

日本テレビ3月4日放送「news every.」より

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https://www.news24.jp/articles/2021/03/04/07833938.html

東日本大震災からまもなく10年。

原発事故のあと、深刻な医療崩壊が起きた福島県・南相馬市は、新型コロナウィルスの影響で再び困難に直面しています。

その現状を、鎌田が取材しました。

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2021年3月 4日 (木)

東日本大震災から10年、その記憶(19)

震災に負けていられないとって、石巻商店街で国際ボランティア祭りが開かれました。
イラクからは、JIM-NETの現地スタッフ・イブラヒムもやってきました。
アフリカの方たちもやって来ました。

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石巻の方たちも、民謡で歌ったり踊ったり。
アフリカや中東、日本、いろんな音楽を楽しみながら、
「震災に負けてはいられない」と、みんな奮い立ちました。

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2021年3月 3日 (水)

news every. 3/4

明日3月4日(木)、午後6:30頃~
日テレ news every. 「震災特集」に鎌田が出演します。

福島県南相馬市の「絆診療所」と、老舗ラーメン店「双葉食堂」の10年を
鎌田が取材しました。

ぜひご覧ください。

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東日本大震災から10年、その記憶(18)

平田村にあるひらた中央病院では、体内被曝を測定する機器を購入し、
福島県の人たちの体内被曝の測定を始めました。
見えない放射線への不安が広がるなか、検査することはとても大事なことでした。
当時、山菜やキノコを食べた人たちが体内被曝をしてることがわかりました。
きちんと測定された食べ物だけを食べている人では、ほとんど体内被曝はみられなかったということも、福島で生活するうえで大事な情報になりました。

13img_4268 体内被曝を測定するカマタ


チェルノブイリの放射能汚染地域であるベラルーシ共和国でも、放射能の「見える化」をすすめ、
食べ物の測定と体内被曝の測定を重視していました。

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2021年3月 2日 (火)

東日本大震災から10年、その記憶(17)

チェルノブイリの放射能汚染地域であるベラルーシのゴメリ州。
この地域の病院長先生に福島医大で講演をしてもらうことになりました。
飯舘村の若者に、村の状況を案内してもらっているところです。

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放射放射能の「見える化」が大事であり、健康診断と食べ物などの放射能測定、体内被曝の測定の大事さを強調した講演になりました。

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2021年3月 1日 (月)

東日本大震災から10年、その記憶(16)

豊田市で、さだまさしさんとチャリティートーク&コンサートを行いました。
利益金は、絆診療所や障害者の雇用を支援しているNPO、子どもたちに水遊びをさせてあげたいと公園でプールを開いている市民グループなど、
福島の小さなNPOに寄付しました。

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その寄付を届けるとき、ぼくは簡単な挨拶ですが、さださんは必ず一曲を歌いました。
さださんの根気強さには頭が下がりました。

 

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