若松丈太郎さんのご冥福をお祈りします
福島県南相馬の詩人・若松丈太郎さんが亡くなられました。
以前、加藤登紀子さんと「ふくしま・うた語り」という CD を作った時、若松さんの「神隠しされた街」という詩に、許可をいただいて、加藤登紀子さんが曲をつけました。
45000人の人々がたった2時間の間に消えた。
サッカーゲームが終わって競技場から立ち去ったのではない。
人々の暮らしがひとつの都市からそっくり一度に消えたのだ。
そんな言葉で始まる作品です。
詩人の想像力はすごいなと思いました。
そして、この作品が作られてから15年後の2011年3月、東京電力福島第一原発から半径30 km のゾーンにある町から人の姿が消えました。
双葉町や大熊町、僕がよく通っている南相馬など、甚大な被害を被ったのです。
南相馬で大きなクリーニング店を経営している高橋さんから、弔辞を読むので、何か言葉をくださいといわれました。
高橋さんにこんな言葉を託しました。
詩人・若松丈太郎さんのご冥福をお祈りいたします。
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