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「羊をめぐる冒険」(村上春樹著、講談社)
鼠三部作の第三部。小説と面白い構造になっている。読み応えがあった。物知り比喩が多いのが少し鼻につくが、物語性が豊かで最後まで引き込まれた。
エンディングはあまり好きではなかった。でも、この後、村上春樹の、もうひとつの世界パラレルワールドへ広がっていく萌芽のようなものは感じた。やっぱり村上春樹、すごい。
鎌田實 2021年5月12日 (水) 12時03分 | 固定リンク Tweet