鎌田文庫8月のおすすめ(2)
佐賀にある「まちなかライブラリー鎌田文庫」8月のイチオシは
『コーネリアス たってあるいた わにの はなし』
(レオ=レオニ著、谷川俊太郎翻訳、好学社)
ワニのコーネリアスは、立つと遠くまでものが見えると、仲間に言うと、
「それがどうしたっていうのさ」
変わったことをすることに興味を持たない仲間にうんざりして、
コーネリアスは仲間から離れていきます。
サルと出会って、いろんな技を教わります。
サルに体を支えてもらって、木にぶら下がる訓練をしました。
今度こそ、仲間は驚くだろうと思って、仲間の前でその技を見せると、
「へえ、それで?」
がっかりしたコーネリアス。
でも、ちょっと気になって、後ろを振り返ると、
必死に気にぶら下がろうとする仲間たちがいました。
「新しい生き方」というのは、こうやって馬鹿らしいところから始まっているのかもしれません。
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