全米オープン
今年のテニス全米オープンはとても面白かった。
準決勝、決勝と盛り上がりを見せた。
男子決勝では、敗者ジョコビッチが悔しさに堪えて、勝者に拍手を送ってるところがとてもよかった。
ジョコビッチは精密機械のようなテニスをする。
あまり好きな選手ではない。
今年は絶好調で、4大大会のうち3大会まで一敗もせずに優勝してきた。
そして、全米オープンの決勝戦で25歳のメドベージェフと戦った。
圧倒的なサーブ力の違いと、ジョコビッチの得意なストローク戦でも押されていた。
一度は興奮して自分のラケットを叩き割った。
しかし、その後、自分を取り戻そうと、自分との戦いに臨み、最後まで手に汗握る試合にした。
3-0で負けたが、その後のスピーチも立派だった。
ジョコビッチを見直した。
女子の決勝戦も素晴らしかった。
世界ランク150位、18歳のラドゥカヌが勝ち上がった。
相手は19歳のフェルナンデス、大坂なおみを退けている。
大事な局面で、ラドゥカヌが足に出血をした。
フェルナンデスにとってはブレイクポイントを取るところ、最大の挽回のチャンスだったが、ここでメディカルプレイクになった。
息を整え、気分を変えたラドゥカヌがピンチを乗り越えた。
フェルナンデスは悔しかっただろうと思う。
決勝に敗れたフェルナンデスだが、表彰式のスピーチで、
「この20年のニューヨークのように私も強くありたい」と、20年前のアメリカ同時多発テロで傷ついたアメリカ人にあたたかなスピーチを送った。
2つの決勝戦は、歴史に残る決勝戦だったと思う。
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