ヤナギタケ
諏訪中央病院の副院長だったころ、病院の経営が軌道にのったら、アフリカへ行こうと思っていました。
しかし、両親が実の親ではないことがわかって、
恩返しをしなければならないと思い、父の名をとって「岩次郎小屋」という丸太小屋をつくりました。
そのとき、ぼくの患者さんだった造園家の男性が、霧ヶ峰の貴重な石で石組をして、庭をつくってくれました。
5年ほど毎年、見にきてくれて、手入れをしてくれていましたが、
脳卒中で倒れてしまいました。
それからは在宅ケアで往診をする、つきあいになりました。
庭のほうは、他の人に頼む気になれず、放置したままになっていました。
そのため、庭木は小さな林みたいになり、何とかしなければならないなと思っていました。
隣の家に来た庭師に相談したところ、やはり、何とかしたほうがいいとあきれ顔。
この人がいい人で、きのこ採りの名人ということがわかりました。
先日は地元の人に愛されているじごぼうを届けてくれました。
今回は、ヤナギタケ。
食べたことがないきのこです。
70歳を超えても仕事や山に入れる足腰があり、行けるところまで好きなように生きる。
かっこいい庭師さんを見ながら、ピンピンひらりの生き方がいいなとあらためて思いました。
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