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2022年1月 6日 (木)

ウエットな資本主義

「日経マネー」という日本経済新聞系列の月刊誌で連載をしていたことがありました。
ぼくがいろんな会社を訪ねていく企画で、すごく勉強になりました。
それを一冊の本ににまとめたのが『ウエットな資本主義』(日経プレミアシリーズ)。
ウエットな資本主義は、ぼくが作った言葉で、競争を重視する経済とあたたかに血の通った経済を結婚させ、
いいとこ取りをすればいいというのがぼくの考え方でした。
今しきりに首相が言っている「新しい資本主義」に、ちょっと近いかもしれません。

でも、結局きちんとした競争は行われず、ずるずるぬるぬるした経済運営が当時の政権によってなされ、
当時、競争力ランキングは8位でしたが、今は31位に転落。
ほとんどの経済指標は悪化の一途をたどっています。
それでもなんとなくいいと思っている感覚が、ぼくにはよくわかりません。

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この本では、エネルギー問題についても述べています。
「2005年太陽光発電の市場規模は約1兆円。08年には4兆円。大幅に拡大してきた。
今後市場はもっと大きくなる。
ここで何が見えてくるか。技術革新を押し進めていくとどうなるか。
石油を燃やす火力発電やダムを作らなければならない水力発電は自然に大きな負担をかける。
公共投資で作ったダムは砂がたまって能力を発揮していない。税金をドブに捨ててきた。
ましてや原子力発電は廃棄物の処理には膨大なお金がかかる。ウランも新しいウラン鉱でも見つからない限り70年で枯渇するとも言われている。安全性にも懸念がある。
太陽と風の熱をどう利用するかによって、地球が生き続けていけるかどうか壮大な物語が展開される可能性がある」
実は、日本は、結構いいところまで来ていたのですが、
日本の太陽光発電の会社は中国のサンテックパワーという会社が買い取り、日本の技術力を吸収し、世界的な企業になっています。
なんとお人よしな日本なのでしょうか。

『ウエットな資本主義』ぜひ、読んでみてください。
2010年の本ですが、面白い視点がいっぱい書かれています。

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